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年初に思う [ちょっとまじめな話]

さて、ちょっと真面目な話を。
その前に、元旦早々Blogばっかり書いてるとは・・・と思うかもしれないが、なんだか日本と違って1月1日なのに、特別な感じがしない。
もちろん特別な日ではあるけど、12月31日まで仕事して、また明日からも会社が始まるということもあり、日本のように街全体が正月モードに突入しているような感はない。
あと、もちろんだけど日本の民放局のように無理やり盛り上げようとするようなメディアもない。
なので、いい緊張感を持ったまま明日からの業務を再開できそうだ。

さて、そうはいっても日本人なので年初にあたって、一年の目標は考えてみたい。

今年は、3月の誕生日をもってついに30歳になる。
何だかんだ言ってるうちに、もうRandy Rhoadsよりも5年も長く生きてしまったのか。
20歳の成人の時は特に感慨もなく、成人式にも行かなかったのだが、何故か前々から30歳という節目には思うものがあった。
思えば社会人になった頃からだったように思うが、30歳までにはプライベートでは家庭の基礎を築いて、仕事面でも明確な目標設定を置いていた。
この自己評価だけは毎年厳しく考えて、30歳から逆算した現状に相当焦りを感じる時期もあった。
そういうこともあり、このままでは達成できないという思いから一度は退職も決意したわけだが、最終的には色々な縁のおかげもあり、なんとか目標としていたところにはギリギリ到達できそうだ。
プライベートでは、結婚をして2人の子供を授かったわけで、これは出来すぎというほかない。

それでも、現状に満足するかというと、正直そう思ったことはないかもしれない。
パリで働いているとは言っても、それ自体に価値があるのではなく、このキャリアを将来どのようにいかすのかを考えていかないと、無為に時間を過ごすことにもなりかねない。
一方で、英語とフランス語で働くということはまだまだチャレンジングな部分が多く、そんなことを考えている余裕があるわけでもない。
なので、仕事に追われている瞬間はその仕事に対するプレッシャーを感じ、帰宅途中にそれから一時的に解放されると、今度は自分自身の目標設定に対してプレッシャーを感じるということが多い。
でも、こういう緊張感ってむしろ好きだし、誰に強制されるわけでもなくそういう感覚を常に持っているということは、自分の性格のようなものなのだろう。

とはいえ、一応30歳という節目を迎えるにあたって、何かしらささやかな自分へのご褒美は考えてみようかな。
で、次は35歳の目標を目指す、と。

で、仕事の話をもう少し掘り下げると、3週間ほどが経過して、やっと今の仕事の醍醐味と困難さが分かるようになってきた。
今の会社は、それ自体が商品やサービスを顧客に提供して利益を得ているという事業体ではない。
その事業形態をフランス政府からも承認を得て、おそらく法人税等が一般会社と異なる取り扱いになっている。
そのため、今所属している組織の存在目的は、各国に存在しているその国の法人組織(entity)の事業を手助けすることに他ならない。

そのため、僕が所属するGlobal Marketingは各国から集めた情報等をもとに、世界横断的なビジネスのトレンドを調査し、それぞれの国がライフサイクルステージの中でどの様なマーケットポジショニングを占めていて、その中でどのようなチャネル構成、プロダクトミックス、収益構造を得ていて、その現状が全世界的なトレンドとその国の市場構造からするとどのような意味を持っているのかということを詳らかにし、他国の状況を元にした分析やGlobalなトレンドを元に次のステップへの戦略立案に対してより有益な情報を提供することこそが第一義的な存在価値となるわけだ。

そのためには、まず現状分析が必要となるわけだが、これには各国からの情報提供が必要不可欠となることは言うまでもない。
そして情報提供を呼び掛けるということは、彼らにとっての直接的な本業ではない作業負荷を強いるということに他ならない。
そして、そうやってもらった情報を分析した結果、ビジネスの方向性に少し問題があるのではという結論に達した場合は、それを伝えて、時には戦略修正を示唆しなければならない場合もある。
もちろん協調性と各国への配慮は必要だが、ここで二の足を踏んでしまっては、関係した人たちの努力がただの机上の理論に帰してしまう。
日本にいたときに感じていた、“実務から遠ざかる不安”を埋めるためにも、常にon the groundを意識していたい。

一人ひとりのProject Managerが自分のProjectをこういう状況の中で独立的にこなしていくことが要求されており、それこそが上司との面接でも言われた“Diplomatic Skillの重要性”だろう。

これを母国語以外でこなしていくのは、今体感しているよりももっと厳しい局面が次々に現れるだろう。
もちろん失敗も数多く経験してしまうだろうが、それでも、会社が僕をパリに住まわして、給料も出しているというその価値、価格に見合った仕事ができるように、善処したい。

まずは今の部署で実績に基づいたa certain level of recognitionを得ること、それが2008年前半の目標かな。


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