Bruxelles, Brüssel, Brussel, ブリュッセル! in ベルギー [旅行]
土曜日は朝早く起きて予定通りベルギーのブリュッセルへ。
ブリュッセルへはParis Nord(北駅)からThalys(タリス)という特急列車で行くわけだが、Paris Nord からBruxelles Midi までは1時間20分ちょっとで着く。
日本では外国へ行くこと=海外旅行であり、読んで字のごとく海を超えて行く一大イベントになるわけだが、ヨーロッパはちょっと電車に乗ればすぐに隣の国にいけるというのを実感した。
もちろん通貨はユーロで同じだし、結局パスポートチェックすらなかったな。
で、こちらがParis Nord駅。
Thalysだけではなく、TGVやユーロスターも乗り入れており、ここからフランス国内やイギリスへも行ける。
ちなみに、Bruxelles Midi 行きの列車はそのままベルギー国内を北に抜けて終点はオランダのアムステルダムになっている。
赤い列車が今回乗るThalys。
で、こちらがThalys車内。
今回はネット予約でClass1(いわゆるグリーン車?)を購入したのだが、それでも片道が70ユーロ。
車内は新幹線と比べると黒と赤を基調としたシックな色合いだ。
ネットが使えるかと思ってノートPCを持参したが、コンセントはあるものの車内でネットは使えなかった。
朝食を食べたり、旅仲間の後輩と話をしているうちに、あっという間にBruxelles Midiに到着。
ここから、一駅先のBruxelles Central へローカル線に乗り換えて移動。
そこから先は、昨日同僚のベルギー人にお勧めコースを聞いてきたので、それに沿って行動することにした。
こういうのって、インターナショナルな職場で働いてる大きなメリットやなぁ。
で、まずブリュッセルの第一印象というと、うーん、ちょっと暗い。
街中が結構どんよりとした空気に覆われていて、建物もパリほど建築様式が統一されておらず、あまりキレイな景観とは言えない。
街中も週末の11時前なのに人通りはまばらで、何だか寂しい雰囲気だ。
そんなことを話しながら、まずはブリュッセルで一番有名な広場であるGrand Place(グラン・パレ)へ。
ここはおそらく庁舎のような機能だと思うが、三方を大きな建物で囲まれた広場になっている。
後から調べたのだが、2年に一度8月中旬にこの広場を数十万本の花のカーペットで埋め尽くし、盛大な花祭りが開催されるらしい。
ここを中心に、ショッピング通り、レストラン通り等が取り囲む形となっているのだが、そこに行く前にまずはベルギーでもっとも有名な銅像を見に行くことにした。
それが、これ。
はい、小便小僧です。
というか、小っちゃ!!
札幌の時計台以上の想像との大きさのギャップだ。
ここで簡単にベルギーという国の説明を。
といっても、ホテルに着いてからCIAのホームページで調べたのだが。
ちなみに、CIAのホームページには、World Factbook というデータベースがあり、各国の歴史・地理・人口動態・マクロ経済状況などが実によくまとまっている。
これは仕事中に発見して、ちょこちょこ仕事にも使っていたりする。
で、ベルギー概略。
首都はブリュッセルで、人口は1039万人。日本の10分の一以下だ。
1830年にオランダから独立し、第一次・第二次世界大戦中はドイツの占領下にあったらしい。
そのため、国民の60%はオランダ語、40%はフランス語を話す。そのほか1%以下だがドイツ語を話す人もおり、この3ヶ国語がオフィシャルランゲージになっている。
法的には、オランダ語とフランス語のバイリンガルらしい。
実際、車内のアナウンスも、オランダ語、フランス語、ドイツ語、英語で流れ、街中の表示も最低2ヶ国語表示になっていた。
ブリュッセルという町自体も、フランス語ではBruxelles, オランダ語では Brussel, ドイツ語では Brüssel、英語ではBrusselとそれぞれスペルが違う。
これって、日本人としては本当に実感のわかない状況だ。
国の中で公用語が複数あって、基本的には国民全員バイリンガル以上だなんて・・・。
そのせいか、パリとはまったく違って、お店の人もまず「フランス語?英語?どっちですか?」と聞いてくる。
フランスでは、これはありえない。ほとんどのお店ではフランス語オンリーなのだが、これは国としてマルチランゲージだからこその度量の広さがなせる業だろうか。
すごいのは、レストランのウェイターとかでも普通にオランダ語・フランス語・ドイツ語・英語を使い分けてるところ。
日本で3ヶ国語以上しゃべれたら、それだけで確実に重宝されるだろう。
で、ランチタイムになったのだが、ランチは既に同僚と話して食べるものを決めていた。
それが、Moules!ムール貝である。
これがMoules au vin blanc(白ワイン煮)。
ちなみに、これが日曜日のランチに食べたMoules a la creme(クリーム煮)。
結局土曜の夜のメニューにも少しだけムール貝が入っていたので、3食全てでムール貝を食べた。
で、肝心の味はというと、これが結構おいしい!
日本でもパスタに入っていたりでムール貝を食べたことはあったが、アサリやハマグリのほうが全然おいしいし、見た目も悪いので正直嫌いだった。
今回もあまり期待はしておらず、旅の記念にと思って食べたのだが、これがなんともおいしいのだ。
食べ終えた貝殻をピンセットのようにして次々食べていくのだが、まず白ワイン煮はムール貝に白ワインをかけて、少しバターを乗せて(多分)、その上にセロリと玉ねぎのスライスを乗せているといったもの。
クリーム煮の方は、白ワインの代わりに生クリームになっているとおもうのだが、思ったよりもあっさりしているので重たさは全然ない。
料理としては非常にシンプルなのだが、ムール貝の味が濃すぎず薄すぎず、飽きが来ないのでどんどん食べれる。
もちろん、食べ進むと見えてくる、底にたまったスープは貝の出汁が出てめちゃくちゃウマい。
付け合せには必ずフリット(ポテトフライ)が出てくるのだが、これもまたベルギービールにあう。
値段も店によって異なるが、10~20ユーロ弱くらいなので、パリのランチと比べると手ごろだ。
ムール貝を堪能した後は、ブリュッセルの町を散策。
町自体は小さく、1日あれば大体歩いて回れるし、町の地図も分かるようになってくる。
歩きながら、ベルギー名物ベルギーワッフルを買い食い。
村上春樹風にいえば、「イチゴとチョコレートがとことん無反省で、うまく焼きあがった生地を彩る本物のベルギーワッフル」といったところやな。
もちろん、甘旨だった。
一通り見た後で、駅に戻ってそこからホテルのあるGenval駅へ。
Genval まではBruxelles Central からローカル線で40分くらい。
で、こちらがChateau de Lac (シャトーデュラック)。
到着直後の外観。
ライトアップされた夜の外観。
静かな郊外の湖畔に建つ、5つ★のホテルだ。
といっても、値段も結局一人1泊70ユーロだったので、パリはおろか日本と比べても全然割高感は無い。
うーん、ベルギーええやん。
ホテルのサービスも文句ないし、部屋もきれいだし、工事中だったプールとSPAを除けば言うことがなかった。
夜は湖畔にあるイタリアンレストランで食事し、その後はホテルのバーでベルギービールをしこたま飲んだ。
ここまで来るとさすがに日本人はおろか、アジア人はほぼゼロ。
非日常的な空間で、心身ともにリラックスできた。
フランス人が長短限らずにバカンスを大事にする気持ちが少しわかった気がする。
翌日曜日は、遅めの朝食をホテルで取って、もう一度ムール貝を食べにBruxelles Central へ。
その後、夕方6時前にParis Nord駅に帰還。
最初は慣れない町だったパリも、こうして戻ってくると「あ~、また明日から仕事やな。」という気分になるから不思議だ。
そうそう、明日はパリでデスクワークだが、明後日はインドのバンガロールへ出張だ。
はてさて、どうなりますやら。
ブリュッセルへはParis Nord(北駅)からThalys(タリス)という特急列車で行くわけだが、Paris Nord からBruxelles Midi までは1時間20分ちょっとで着く。
日本では外国へ行くこと=海外旅行であり、読んで字のごとく海を超えて行く一大イベントになるわけだが、ヨーロッパはちょっと電車に乗ればすぐに隣の国にいけるというのを実感した。
もちろん通貨はユーロで同じだし、結局パスポートチェックすらなかったな。
で、こちらがParis Nord駅。
Thalysだけではなく、TGVやユーロスターも乗り入れており、ここからフランス国内やイギリスへも行ける。
ちなみに、Bruxelles Midi 行きの列車はそのままベルギー国内を北に抜けて終点はオランダのアムステルダムになっている。
赤い列車が今回乗るThalys。
で、こちらがThalys車内。
今回はネット予約でClass1(いわゆるグリーン車?)を購入したのだが、それでも片道が70ユーロ。
車内は新幹線と比べると黒と赤を基調としたシックな色合いだ。
ネットが使えるかと思ってノートPCを持参したが、コンセントはあるものの車内でネットは使えなかった。
朝食を食べたり、旅仲間の後輩と話をしているうちに、あっという間にBruxelles Midiに到着。
ここから、一駅先のBruxelles Central へローカル線に乗り換えて移動。
そこから先は、昨日同僚のベルギー人にお勧めコースを聞いてきたので、それに沿って行動することにした。
こういうのって、インターナショナルな職場で働いてる大きなメリットやなぁ。
で、まずブリュッセルの第一印象というと、うーん、ちょっと暗い。
街中が結構どんよりとした空気に覆われていて、建物もパリほど建築様式が統一されておらず、あまりキレイな景観とは言えない。
街中も週末の11時前なのに人通りはまばらで、何だか寂しい雰囲気だ。
そんなことを話しながら、まずはブリュッセルで一番有名な広場であるGrand Place(グラン・パレ)へ。
ここはおそらく庁舎のような機能だと思うが、三方を大きな建物で囲まれた広場になっている。
後から調べたのだが、2年に一度8月中旬にこの広場を数十万本の花のカーペットで埋め尽くし、盛大な花祭りが開催されるらしい。
ここを中心に、ショッピング通り、レストラン通り等が取り囲む形となっているのだが、そこに行く前にまずはベルギーでもっとも有名な銅像を見に行くことにした。
それが、これ。
はい、小便小僧です。
というか、小っちゃ!!
札幌の時計台以上の想像との大きさのギャップだ。
ここで簡単にベルギーという国の説明を。
といっても、ホテルに着いてからCIAのホームページで調べたのだが。
ちなみに、CIAのホームページには、World Factbook というデータベースがあり、各国の歴史・地理・人口動態・マクロ経済状況などが実によくまとまっている。
これは仕事中に発見して、ちょこちょこ仕事にも使っていたりする。
で、ベルギー概略。
首都はブリュッセルで、人口は1039万人。日本の10分の一以下だ。
1830年にオランダから独立し、第一次・第二次世界大戦中はドイツの占領下にあったらしい。
そのため、国民の60%はオランダ語、40%はフランス語を話す。そのほか1%以下だがドイツ語を話す人もおり、この3ヶ国語がオフィシャルランゲージになっている。
法的には、オランダ語とフランス語のバイリンガルらしい。
実際、車内のアナウンスも、オランダ語、フランス語、ドイツ語、英語で流れ、街中の表示も最低2ヶ国語表示になっていた。
ブリュッセルという町自体も、フランス語ではBruxelles, オランダ語では Brussel, ドイツ語では Brüssel、英語ではBrusselとそれぞれスペルが違う。
これって、日本人としては本当に実感のわかない状況だ。
国の中で公用語が複数あって、基本的には国民全員バイリンガル以上だなんて・・・。
そのせいか、パリとはまったく違って、お店の人もまず「フランス語?英語?どっちですか?」と聞いてくる。
フランスでは、これはありえない。ほとんどのお店ではフランス語オンリーなのだが、これは国としてマルチランゲージだからこその度量の広さがなせる業だろうか。
すごいのは、レストランのウェイターとかでも普通にオランダ語・フランス語・ドイツ語・英語を使い分けてるところ。
日本で3ヶ国語以上しゃべれたら、それだけで確実に重宝されるだろう。
で、ランチタイムになったのだが、ランチは既に同僚と話して食べるものを決めていた。
それが、Moules!ムール貝である。
これがMoules au vin blanc(白ワイン煮)。
ちなみに、これが日曜日のランチに食べたMoules a la creme(クリーム煮)。
結局土曜の夜のメニューにも少しだけムール貝が入っていたので、3食全てでムール貝を食べた。
で、肝心の味はというと、これが結構おいしい!
日本でもパスタに入っていたりでムール貝を食べたことはあったが、アサリやハマグリのほうが全然おいしいし、見た目も悪いので正直嫌いだった。
今回もあまり期待はしておらず、旅の記念にと思って食べたのだが、これがなんともおいしいのだ。
食べ終えた貝殻をピンセットのようにして次々食べていくのだが、まず白ワイン煮はムール貝に白ワインをかけて、少しバターを乗せて(多分)、その上にセロリと玉ねぎのスライスを乗せているといったもの。
クリーム煮の方は、白ワインの代わりに生クリームになっているとおもうのだが、思ったよりもあっさりしているので重たさは全然ない。
料理としては非常にシンプルなのだが、ムール貝の味が濃すぎず薄すぎず、飽きが来ないのでどんどん食べれる。
もちろん、食べ進むと見えてくる、底にたまったスープは貝の出汁が出てめちゃくちゃウマい。
付け合せには必ずフリット(ポテトフライ)が出てくるのだが、これもまたベルギービールにあう。
値段も店によって異なるが、10~20ユーロ弱くらいなので、パリのランチと比べると手ごろだ。
ムール貝を堪能した後は、ブリュッセルの町を散策。
町自体は小さく、1日あれば大体歩いて回れるし、町の地図も分かるようになってくる。
歩きながら、ベルギー名物ベルギーワッフルを買い食い。
村上春樹風にいえば、「イチゴとチョコレートがとことん無反省で、うまく焼きあがった生地を彩る本物のベルギーワッフル」といったところやな。
もちろん、甘旨だった。
一通り見た後で、駅に戻ってそこからホテルのあるGenval駅へ。
Genval まではBruxelles Central からローカル線で40分くらい。
で、こちらがChateau de Lac (シャトーデュラック)。
到着直後の外観。
ライトアップされた夜の外観。
静かな郊外の湖畔に建つ、5つ★のホテルだ。
といっても、値段も結局一人1泊70ユーロだったので、パリはおろか日本と比べても全然割高感は無い。
うーん、ベルギーええやん。
ホテルのサービスも文句ないし、部屋もきれいだし、工事中だったプールとSPAを除けば言うことがなかった。
夜は湖畔にあるイタリアンレストランで食事し、その後はホテルのバーでベルギービールをしこたま飲んだ。
ここまで来るとさすがに日本人はおろか、アジア人はほぼゼロ。
非日常的な空間で、心身ともにリラックスできた。
フランス人が長短限らずにバカンスを大事にする気持ちが少しわかった気がする。
翌日曜日は、遅めの朝食をホテルで取って、もう一度ムール貝を食べにBruxelles Central へ。
その後、夕方6時前にParis Nord駅に帰還。
最初は慣れない町だったパリも、こうして戻ってくると「あ~、また明日から仕事やな。」という気分になるから不思議だ。
そうそう、明日はパリでデスクワークだが、明後日はインドのバンガロールへ出張だ。
はてさて、どうなりますやら。
詳しい説明と、おいしそうな写真を拝見してますますベルギーへ行きたい気持ちが高まりました。昨夏、ユーロスターでウォータールーから北駅まで行きました。隣にタリスが停まっていて「オランダやベルギーに行きたいなぁ」と思ってみておりました。
私は札幌に住んでいますが、みなさん時計台のしょぼさに笑っています。
苺がた~っぷりのったワッフル美味しそうです★
by 好(ハオ)くん (2008-03-10 20:18)
>好(ハオ)くん さん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
ベルギーは確かにいいところですが、ブリュッセルを目当てに日本から来られるとちょっと拍子抜けするかもしれません。
それほど小さな町ですので・・・。
ブリュッセルで半日、それと前後してオランダやベルギー・フランスの田舎町を日程に入れるといいのではないでしょうか。
パリで会う日本人もフランス人も、他の国の人もみんなフランスの田舎町巡りを絶賛してますので、近いうちに行ってみたいと思っています。
あ、札幌の時計台の件は修学旅行で行ってみてがっかりしただけで、他意はありませんのでお許しを・・・。
by TAKKUNN_S (2008-03-11 06:59)