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やっぱ辞めます [ちょっとまじめな話]

いや、アカンやろ・・・このタイミングでのまたもやの辞任。

パリからなので記者会見の模様が見れずネットで速報を見ただけだが、何とも理解に苦しむ。
夕方フランス人の上司とミーティングした際その合間に話をしたのだが、反応としてはこんな感じ。

僕「日本でたった今総理大臣が突然辞任を表明したらしいです。ちなみに総理大臣になってからは1年で、その前の総理大臣も1年だけ務めた後突然辞任したんです。」

上司「辞任の理由は?」

僕「それがよく分からないらしくて。」

上司「政策で大失敗したとか?」

僕「いや、政策という意味では辞任会見でこれまでの成果を主張したそうです。ただ、野党からの批判と支持率が下がってきたので辞めるみたいですね。」

上司「ええ!?フランスの政治家だったら、批判があるとそれが議論の元になってさらに自分の政策を主張する場ができるから、批判があればあるほど強くなるよ。それはそれでタフすぎてダメかもしれないけど。」

さすがに今回は日本人の自分ですらそう思うな。

そもそも、ねじれ国会の政治的混乱で国民に迷惑をかけただとか、支持率の低下ということを良く言うが、確かにガソリン価格の乱下向で実質的な混乱は確かにあったが、果たして政治的混乱を真剣にとらえている国民がどれほどいるか。
支持率だって内閣改造直後の各新聞社の調査結果が大きく異なっているところを見ると、決して国民の総意とは言い難い。

正直日本を離れて外から眺めていると、国民の薄い政治的関心をマスコミが必死にすくい取って声高に叫んでいるようにしか見えないなあ。
国民が真剣に自分の問題として政治をとらえる前に、マスコミが煽って当の総理大臣が自分であっさり辞任しちゃうって・・・ちょっと民度が低いというかおもんばかる謙虚な日本人魂というか・・・。
こういうことを続けると、ますます(というかもう限界的だが)政治に興味を失っていくだろうな。

フランスや他国の制度を知ると、日本の社会保障システムは医療にしても年金にしても素晴らしいものがあるし、悪化する経済環境があった中での失業率や治安を見ても、自慢していいくらいのものがあると思う。
あってはならないことではあるが、年金記録の紛失騒ぎにしても5,000万件といえば背筋が凍る気がするが、全記録を推測すると、年金受給者数が約5000万人で、それぞれが月ごとに支払いを行ってそれが約40年ほど続くわけだから、5,000万人×12ヵ月×40年=240億件、人によっては加入期間が40年未満だったりまだ受給していない人もいるからプラスマイナスがかなりあるとしても、まあ200億件くらいはきっとあるはずだ。
そうすると、5,000万件のエラーというのはせいぜい0.2%くらいじゃないの?
逆に言うと、99.8%は確認が取れているわけで、シックスシグマではσ値4.31だ(計算のためにシックスシグマ系のツールを見直してしまった)。
まあ、他にも色々問題はあるんだろうけど。

後期高齢者医療制度にしても、「極度に高齢化していく中で、今まで若い人の払った健康保険の財源で1割自己負担で病院に行き放題だった高齢者に少しでも自分達でもなんとかできるようにして欲しい」という至極もっともな発想の元で出来た制度なのに、これがマスコミを通すとすぐに「高齢者いじめ」「おばすて山的な政策」と超訳されてしまう。
もちろん制度の狭間で思いがけず負担が相当増えるような層もいるのだろうが、だからといってタダでさえ少ない若年層の保険料を使い続けていいと言うことにはならないはずだ。
このあたり、問題は政策自体じゃなくて伝え方および報道機関の問題も大きいはずなのに。

いずれにしても、国民からすると「はあ?何で?」という受け止め方をせざるを得ないドタバタ劇。
麻生さんもちょっと全体観に欠ける印象があるし、どうせなら小池百合子でもいいんじゃないかという気もするが。
WBC日本代表監督につけ、総裁選につけ、日本人は人を決めたりするのが苦手だからなあ。
しかも決めた人があっさり辞めちゃうし。

とにかく、外から見てると「長所がいっぱいある国なのに、自分で損してるなあ」とつくづく感じてしまう。
これこそ本当の、”モッタイナイ”。
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