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国際社会における日本のプレゼンス [ちょっとまじめな話]

最近、毎週楽しみにしているテレビ番組がある。
厳密に言うと、当然パリで日本のテレビ番組をオンタイムでは見れないので(Sonyのロケーションフリー等を設置していれば別だが)、YouTube上での録画ファイルの視聴を楽しみにしている。
それは、関西テレビのスーパーニュースANCHOR。
特に青山繁晴がスバリ!のコーナーは非常に興味深い。

正直偶然にこのニュース番組をYouTube上で発見するまでは、青山氏のことは何も知らなかったのだが、見始めると彼の情報収集力、洞察力、政治的ニュースの切り口は非常に勉強になる。
はっきり言って朝日新聞をはじめとしたマスコミが寒気を感じるほど異様に民主党に傾倒する中で、こういった番組を堂々と放映する関西テレビと青山氏の存在には感謝したい。

最近特に印象に残ったのはこの回。



この回の全体的な青山氏のコーナーも面白かったのだが、一番印象に残ったのは彼の1:13辺りからのコメント。
曰く、「海外に行ってる間は日本にいるときの自分とは違う。例え現在の政権が自分にとって一番同意できない政権であったとしても、現在の政権が正しいという姿勢で臨み、決して海外からの批判には同調しない。」とのこと。

約2年パリで働いてみて、如何にこのスタンスが重要で、そしてアウェーの環境の中でそのスタンスをとり続けることが難しいかを実感できるだけに、心に残る一言だった。

かといって自分の母国を常にOversellするわけではないが、変に媚びへつらうことなく日本人として日本のプレゼンスを毅然として表明することは重要だと思う。
もちろんそれは簡単ではないし、リスクも伴う。
例えば、ヨーロッパ各国が彼らの市場特性やビジネスモデルを元に合意している項目に対して、日本のマーケット特性を踏まえて異論を唱えることは時に非常にチャレンジングだ。
さらに、それを乗り越えて訴えた後にありがちな二次的リスクとしては、日本側から「正直日本でやっていることもそんなに誇れた物では無いので、他の国に付加価値のある情報を与えるほどではないから・・・」といった日和見主義的なコメントを日本からもらうことだ。
こうなると、完全に個人として板挟みとなるため、厳しい立場に立たされる。

だからといって常に楽な方に流されるがままにしていると、それは日本にとってと言うよりもインターナショナルな金融機関として最も大切にすべき多様性を殺してしまうことになると思うので、そこは譲れない。

その一方で、日本人である自分としては、必要以上の誇張も出来る限り避けたいし・・・。

日々悩みは尽きない。
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