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万年筆 [雑談]

前回の更新から約半年。
夏休みの後に仕事で大きな変化があり、その結果何となく今までの通りの記事が書きづらくなったこともあり、すっかりBlogと疎遠になってしまった。
とは言え折角続けてきたBlogをこのまま放置してしまうのも残念なので、日々の雑感などをまた綴っていこうかと。

2014年末に突然思い立って、調べれば調べるほどいてもたってもいられなくなり、ついに購入してしまったもの。

そこからすっかりとはまってしまい、毎日まさに愛用しているもの。

それが、万年筆。

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元々仕事ではメモ魔であり、メモを取るにはリーガルパッドと絶対におきまりの水性ボールペン(下記)だったのだが、





万年筆を買ってからはそのペリカン スーベレーン M800とLIFE Noble Report Sectionの組み合わせが最高すぎて、さらにメモ魔と化してしまっている。

万年筆完全ド素人から、年末にネットで調べ尽くして「これだ!」と思ったのがペリカンのスーベレーン M800モデル。
仕事でしっかり使うからには最初から質の良いもの、そして王道のアイテムが欲しかったので、自然とモンブランとペリカンにひかれていき、デザイン性とブランド方針に共感してペリカンを選んだ。
というのも、モンブランは高級路線を目指しており、品質はそれほど目に見えて変わらないにもかかわらず、価格をずっと上げ続けているからだ。
もちろんモンブランのブランド戦略も何も否定しないし、マイスターシュテュックは引き続き最高の万年筆の一つであることに違いは無いのだが、それよりもペリカンの実直な物作りの姿勢にひかれたということ。

ちなみにニブはF(細字)。
細字といっても、国産水性ボールペンの太字に相当するくらいの太さ。

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そして万年筆にはまると、毎日書き続けているうちに、だんだん今度は紙とインクにこだわるようになるらしいが、まさにその通り。

インクは最初ペリカン純正のブルーブラックを使っていたが、いわゆる古典ブルーブラックと呼ばれる酸化鉄を含んだ酸性のインクで、書き味はどちらかというと少しざらついた感じが残るのサラサラ感。
そこで同じペリカンのエーデルシュタイン タンザナイトに変えてみたら、これがびっくりするほどの書き味の変化。





そこから蔵前のカキモリのオリジナルインク等も使ってみたりして、今入れているのはパイロット 色彩雫シリーズの月夜。
吸入式の万年筆はインクを補充する作業も何となく楽しい。





そして書き味にもっと大事な紙は、ちょっと高いけどLIFE Noble Report Section。





これ、クリーム色の紙質が素晴らしい。
万年筆独特の書き心地と相まって、いくらでも書きたくなってしまう程の書き味。
これでさらにメモ魔になって、考え事をするときにも思ってることを書き出してと、手書きの良さを改めて見直す日々が続いている。

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2014年夏休み家族旅行@四国 [旅行]

今年の夏休みは固い決意を持って(?)、1週間+2日を取ってみた。
時期はちび達の予定を考慮するとどうしてもお盆真っ只中になってしまうのだが、高騰する航空券も初めてのLCCのJETSTARで何とかコストを抑えて、母親の住む香川県に8月8日~13日まで帰省した。

高松空港に着くやいなや、真っ先に向かったのはやっぱりうどん屋。

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ここうどん本陣 山田家本店は、およそうどん屋とは思えない店構えが凄い。

しかし今回も短い滞在期間ながらうどんを食ったなあ。

うどん本陣山田家 本店
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上戸うどん
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えーと・・・高松市内のどこか。
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長田 in 香の香、たらいうどん
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やっぱり本場のうどんは麺はもちろん、いりこだしがたまらない。

今回の滞在中は、ちび達がじいじばあばと遊びたがってくれたおかげで、夫婦二人で丸二日旅行が出来たのが楽しかった。

一日は愛媛の松山まで軽自動車を飛ばし、まずはずっと行ってみたかった坂の上の雲ミュージアムに。

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新聞連載されていた当時の全ての連載を壁一面に貼り付けたのは圧巻だった。

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建物はそうかなと思ったが、やっぱり安藤忠雄の設計によるものだった。

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このミュージアムでじっくりと当時の情景を振り返ることができて、改めて明治の人々の必死な生き様に感銘した。
それに比べると今の世の中はやるべきことが曖昧で、忙しくしているつもりで全てにおいて調和を取るために徒労しているだけにも感じる。
そんな世の中の方がずっと平和で文化的なことも事実で、それを常に意識して先人達の努力に感謝の気持ちを忘れてはならないという思いを新たにした。

その後は道後温泉のさらに奥、奥道後へ。

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ここがまた見事に田舎の山奥の温泉街で、衝撃的だったのが、山の中に作られた古びた通路を通って温泉に行く間に、以下にも温泉街的な超ショボい宝塚歌劇団のような見世物があり、その役者の方々の楽屋が丸見えのルートを通っていくことだった。
見えようが見えまいがあまり関係ないのかもしれないが、一応はかくして置いた方が良さそうなものだが。

温泉は・・・まあ、正直普通だったかな。

夫婦旅行のもう一日は、今治のタオル美術館に行ってその後しまなみ海道を通って大三島に。
大三島では隣の伯方島発祥の「伯方の塩」の大三島工場に立ち寄ったが、その前のビーチが素晴らしかった。
来年は是非ちび達も連れて海水浴に来てみたい。

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何ともあとひく味だったのが、伯方の塩ソフトクリーム。
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驚いたのが、伯方の塩の原料はメキシコとオーストラリアで作られた塩を日本で鹹水に戻したあと、もう一回結晶させて作っていると言うこと。
つまり、国産原料100%ではないと言うこと(ただし、農林水産省のガイドラインによると、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為が行われた国内の地域が原産地となる、と謳われているため、原産地は日本となっている)。

その理由は、1971年4月に成立した「塩業近代化臨時措置法」により、国内中の塩田を全廃してイオン交換膜製塩に切り替えることが法律上決まってしまった事による。
その後必死の存続運動にも関わらず昔ながらの塩田存続は叶わなかったものの、1973年6月に専売公社から自主流通塩の製造を委託された結果、国外からの原材料を使うことで塩造りを継続してきたらしい。

その後1997年に専売法がなくなり、そして2010年には創業当時の流下式枝条架併用(りゅうかしきしじょうかへいよう)の塩田が再現され、『されど塩』として販売されている。

なんだか伯方の塩の宣伝みたいになってしまったが、国の施策によって業界構造が激変するということは、自分が働いている金融業界でも常に起こっていることだが、そのような状況でもあきらめずに理念を持った経営を続けていくことが大切だということに改めて気づかされた。

それ以外の日は小豆島にフェリーで行ってビーチで遊んだりした。

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帰ってきてお土産を渡した部内のメンバーが、まさにビーチで遊んだ小豆島坂手の出身と聞いたときは驚いたけど。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまったけど、また次の家族旅行を楽しみに仕事に邁進したい。

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2014表彰旅行@Paris その4 [仕事]

パリ滞在期間中に一度訪問したいと思っていたが、結局TGVで通り過ぎただけだったワイン好きの聖地、ボルドーに到着。

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駅自体はこじんまりとしていて、駅前もかなり素っ気ない。

駅前からバスで1軒目のシャトー、Château Petit-Villageに向かう。
このシャトーは右岸のPomerolに位置しており、その名の通り小ぶりなシャトー。

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到着後早速ブドウ畑を案内してもらい、色々説明を聞く。
どのシャトーもそうだが、自分たちのブドウ畑のテロワールの話をし出すと止まらない。

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その後醸造所の中を案内してもらったが、一年分のワインの樽も一部屋に収まる出荷量。

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生産量は少なめだが、味はかなりのもので、トップキュベのChâteau Petit-VillageとセカンドワインのLe Jardin de Petit-VillageはそれぞれPomerolらしい、土とキノコの香りを感じる複雑なテイスト(と、感じるのは僕だけだろうか?)。

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そのまま昼食はシャトーで頂いたのだが、これが絶品だった。

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どのお皿も繊細な味付けと細やかな工夫が凝らされた逸品で、参加者全員が中性的で線の細いシェフを想像したのだが・・・来てくれたシェフは筋肉モリモリで入れ墨がガッツリ入った男性のシェフ(笑)
ただ、6ヶ月ほど京都に滞在して料理修業をしたそうで、なるほどメインのマグロのソテーにしても実に日本人好みの味付けと食感だった。

また、コースに併せてワインも白・赤・デザートワインを順番に味わうという贅沢さ。
白ワインとデザートワインの貴腐ワインは、共にChâteau Suduirautのもの。

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この時点で満腹&既にほろ酔いだったのだが、スケジュール通り2軒目のChâteau Pichon Longueville Baronへ。

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ここはスーパーセカンドと言われる超一流シャトーで、豪奢さや生産量共にChâteau Petit-Villageとは一線を画す佇まい。

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醸造施設も最新の設備を取り入れ、さながら宇宙船の内部のようだった。

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20基以上立ち並ぶステンレスタンクは微妙にサイズが異なっており、そのタンクに入れるブドウ畑の区画の収穫量に応じて発注したとのこと。
将来にわたってその畑からの収穫量を一定に保つ決意の表れのようで、凄いこだわりを感じる。

道を隔てた隣は5大シャトーの一つ、Château Latourで、その名前にもなった塔が見える。

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ここではお土産にセカンドワインのLes Tourelles de Longuevilleの2006年と2008年を購入。
あと、記念にシャトーのロゴ入りのポロシャツも購入した(笑)

夜はボルドー近郊のホテルに宿泊し、またもやフランス料理を堪能。
正直既に胃もたれ状態だったので、美味しかったけどちょっとキツかった。

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その後最終日はパリに戻り、パリ祭後の昼食&オルセー美術館訪問。

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久しぶりに見たゴッホの『オーヴェルの教会』の絵の空の青は、いつ見ても素晴らしい色彩だった。

企画から現地での案内を含めて相当準備した今回の表彰旅行 in France、参加者のビジネスパートナーの皆さまにも大満足頂けたようで、何より無事に終了して一安心だった。

滞在中も夜はメールベースで仕事をしていたものの、帰国した週末での訪問レポートの作成とその翌週の貯まった業務の処理は大変だったが、個人的にも今回の旅は仕事ながらある意味リフレッシュさせてもらった。

人生の中でもう一度数年間、フランスに住んでみたいものだ。

2014表彰旅行@Paris その3 [仕事]

2014年表彰旅行、4日目はフランス本社およびパリ郊外にある現地法人とのビジネスセッション。
丸一日セッションがぎっちりな日程を過ごしたが、結果としては大成功だったように思う。

欧州で進む保険業界の消費者保護規制のトレンドを先取りする形で学ぶことが出来、結果としてその後様々に闊達に意見交換が出来たのは、日本の業界の未来像を占っていく上で非常に重要なセッションだったように思う。

そして25日(水)は、うちのグループ本社@パリでの晩餐会。
あまり知られていないかも入れないが、このパリ本社の建物でのディナーが、いつ来てもまあ素晴らしいこと。

今回も特に前菜のラングスティーヌ(和名:アカザエビ)のサラダが特に強烈に印象に残った。

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大満足のビジネス&舌鼓の四日目を終え、今回のフランス表彰旅行のクライマックスとも言える、ボルドーへの一泊二日の旅を残すのみとなったのだが・・・ここで実にフランスらしいトラブルが発生。
それは、ストライキ。

今回は空港の管制塔の職員のストライキだとのことで、ボルドーへの便が大幅に間引きされることとなった。

大切なお客様との旅にリスクを取るわけにも行かないため、前日の朝の時点で苦肉の先でTGVの予約を並行して実施。
結果的ボルドーへはこのTGVで向かうこととなったのだが、後日流石(?)フランスとうなってしまったのは、今回のストライキへの補償制度について。

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写真はホテルが急遽用意してくれた朝ご飯ボックス。
まあ、無理に用意してくれたものに文句は禁句・・・だけど、ねえ?

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今回のストライキはエールフランスとしては、自社の社員ではない人達(=管制塔職員)のストライキだとして、キャンセル料金は支払わない方針だとのこと。
いやはや、なんというか、まあ、凄いね。

さて、ボルドーへ向かった一向に立ちはだかったのは、またしてもフランス文化の壁。
なんと、モンパルナス駅を出発したTGVの車両が、パリ出発後15分ほど走ってから車両故障(確か4号車)のため、1時間立ち往生したあげく、車両交換のためパリに引き返すこととなったのだ。

これには寛容な参加者のVIPなお客様がたも、さすがに閉口。

かくして約5時間近くをかけて、やっとボルドーに到着したのであった・・・つづく。

2014表彰旅行@Paris その2 [仕事]

到着して3日目は、ランス(Reims)への日帰りの旅。
ランスは、フランス北部シャンパーニュ=アルデンヌ地域圏マルヌ県の郡及びで人口約20万のシャンパーニュ=アルデンヌ地域圏最大の都市である。

シャンパンの産地として世界的に有名だが、フランス国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂が所在する街としても有名。

ちなみに今回の表彰旅行では、フランス文化に触れるという目的で、シャンパンの聖地であるランスと、ワインの聖地(の一つ)であるボルドー(Bordeaux)を巡るツアーを企画した。

向かった先は、4,000以上あるシャンパンメゾンの中で、1729年創業の最古のメゾンであるルイナール(Ruinart)。

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ベネディクト派修道会の僧侶だったドン・ティエリー・ルイナールが創業し、その甥であるニコラ・ルイナールにより事業として立ち上げられた・・・らしい。

説明を担当してくれたソフィー譲の美貌とホスピタリティーに全員がほんわかしつつ、シャンパンの醸造倉を巡る。
以前も別のメゾンのテタンジェ(Taittinger)に訪問したことがあるが、いつ見てもシャンパンの醸造過程の手間の掛かりようには圧倒させられる。

昔の石灰岩の採石場跡の地下トンネルを利用して、高湿度と一定温度を保ちながら数万本のシャンパンボトルが寝かされている。

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ちなみにRuinartでは、通常キュベで最低2年半、ミレジムという特別に良かった年のボトルで確か最低5年?(うろ覚え)、トップキュベであるDon Ruinartではなんと9年も寝かした上で出荷するらしい。

地下に下がれば下がるほど気温も下がる貯蔵庫から生還した後は、お楽しみの試飲会。
試飲したのはトップキュベのDon Ruinartのブランドブランとロゼ。
それぞれ小売価格220ユーロと250ユーロという、個人では間違いなく買えない無い逸品。

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いや、どちらもスッキリしながら複雑な余韻があって素晴らしい。
個人的にはブランドブランのほうが好きだったな。
ワインでロゼというと、カジュアルで低価格品というイメージだが、シャンパンはロゼのほうが高価格というのは初めて知った。
理由を聞くと、ロゼワインを作る際には醸造前の果汁段階で白と赤を混ぜてしまうが、シャンパンの場合はそれぞれ醸造してワインにしてから混ぜるため、非常に手間が掛かるらしい。

既に午前中からほろ酔いになった後は、ランス市内のオープンテラスのあるレストランで昼食。

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前菜はエスカルゴに(これが絶品だった)・・・

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メインは子牛のソテー

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デザートにはティラミス

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やはりフランスの初夏のテラスで食べる食事は最高だと再確認。
お腹もいっぱいになった後は、ランスの中心にある大聖堂へ。

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正面はあいにく改修工事中だったが、先ほども書いたとおりランスの大聖堂ではフランス国王の戴冠式が執り行われてきたこともあり、その記念碑も埋め込まれている。

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そしてもう一つの見所は、シャガールのステンドグラス。
青を基調としたモザイク模様が実に個性的で美しい。

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そしてパリに戻り、夜は一つ星レストランのLa Grande Cascadeへ。
パリ西側のブローニュの森の中にあるレストランで、その名の通りレストラン脇にはナポレオン三世が建造させた滝がある(Grande・・・大きな滝かどうかは別として)。

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ここは2回目だが、本当に期待を裏切らない。
パリを離れるときにチームの皆が送別ディナーで用意してくれたシャンパンのJackson 733も久々に味わえて、満足。

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久々のフランスを満喫しつつ、仕事のための4日目を迎える・・・続く。

2014表彰旅行@Paris その1 [仕事]

先週は一週間、約1年ぶりのパリ出張に行ってきた。
今回は優績代理店の表彰目的で、総勢10名の大切なお客様をお連れしての「フランス満喫の旅+1日はパリ本社とフランス現地法人での視察」といった旅程となった。

今やうちの会社も社内のパリ出張はエコノミーなのだが、今回はVIPなお客様と一緒ということで、ビジネスクラス・・・しかも初めてのJALのビジネスだったのだが、これが本当に素晴らしかった。

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それぞれの席が仕切られていてほぼ個室になっており、何よりテレビ画面が大きい。
もしかしたらうちのテレビよりも大きいかも知れない(笑)

いつもエールフランスしか使ったことがなかったが、こんなにも居住性が良いとなると、飛行機=即寝の僕でも、食事を堪能して珍しく映画も2本ほど見てしまった。
ちなみに食事も和洋とも素晴らしく、これぞ日本のおもてなし文化という感じで、何とも誇らしくなるようなホスピタリティだった。
そうそう、機内で見た「舟を編む」という映画は思った以上に良かったな。

そして12時間かけてパリに到着。
滞在するホテルもこれまた高級で、オペラ近くのLe Grand。

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ホテルの脇にはCafe De La Paixが併設され、その先にはオペラ座が一望できる素晴らしい立地。

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これには全員が大満足・・・ではあったものの、とにかくホテルのシャワーの水圧が緩くて、結局一週間まともに入浴が出来なかったのには閉口した。
まあ、パリの老舗ホテルは大体こうで、日本と同じ水回り環境など望むべくもないのは承知してはいたけど。

そして初日の夕食は、何故か(?)ベルギー料理のムール貝。

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到着直後の夕食だったので、この日は皆さんホテルに帰って休息を取ったが、僕はどうしても行ってみたくてタクシーに乗って、4年前まで住んでいた家に。

久しぶりにマンションの入り口に立つと、何とも言えない懐かしい思いがこみ上げてきたが、入り口のPINコードは既に変わっていて時の流れを少し感じた。
その後は夜10時過ぎだったけど家の周りを少し散歩して、近くのカフェでパナシェを飲んで帰ってきた。

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翌日はお約束のパリ観光&ルーブル美術館見学。

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もう何度も行っているルーブル美術館だが、プロのガイドの方について頂き、ひとつひとつ解説を聞くと全く印象が違ってくるのが凄い。
特に自分では背景まではとても分からない宗教画の解説などは、色々と教えてもらわないと分からないことばかり。

そしてルーブルを堪能した後は、近くのHotel Du Louvreで昼食を。
今回の旅の食事は全て僕がオーダーしたものだが、できる限りフランスならではかつ土産話になるようにということで、この日は前菜には蛙の足をオーダー。

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クセも全くなく、サッパリとして思いの外好評。

そしてメインは鶏のローストと、デザートにはクリームブリュレを。

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そして午後は、モンマルトルの丘に向かい、サクレ・クール寺院を見た後にはテルトル広場を散策し、夜はそのままムーラン・ルージュに。

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これまで行ったことがなく、正直あまり気乗りしないムーラン・ルージュだったが、結果的には凄く面白かった。
最初に2時間ほど食事と生演奏の時間があり、午後9時から1時間半強に渡ってショーがあるのだが、芸術性とエンターテイメント性が高く、さすがパリの伝統的エンターテイメントと感じるだけの芸術性があった。

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日本人として嬉しかったのは、ショーの前の生演奏で、涙そうそうをフランス人歌手が日本語で歌ってくれたこと。
凄く感情を込めた美しい日本語の発音で歌ってくれ、その場にいた全員で拍手喝采だった。

その2ヘと続く。

End of honey moon period [仕事]

新しい職務についてから、早3か月=90日が経過した。
別に誰かに言われたわけではないが、自分では過去のせいにできる時期はもうこれで終わったと覚悟を決めている。
これからは例え去年からの課題や問題が顕在化してきたとしても、100%自分の責任として見られるし、その前提で挽回策を打ち出していかなければ信用は得られないと思う。

この3か月間は、思った以上に大変な部分もあり、思った以上に違和感なく取り組める部分もある不思議な時間だったが、振り返ってみるとBlogどころかTwitterでつぶやくことすらしていないほど深く業務に集中した3か月間だった。

まず着任後すぐに着手し、5日目のキックオフミーティングで部門全員に約束したことは、組織の文化と仕事のやり方を変えること。
それにあたって掲げた、今後自分の判断基軸ともなる3大方針は以下の通り(Blog記載にあたり多少抽象化しているが):
1. 既存顧客の重要性を再定義する
2. 全ての業務・施策において、収益効率という視点を徹底する
3. 新しい発想・視点で今までにないビジネスモデルを構築する

そして1月から業務を回し始めてみて、時には関係者と激論を交わしながら一番エネルギーを使ってきたのは、「2. 全ての業務・施策において、収益効率という視点を徹底する」という点。

創業してから数十年経っているビジネスは、改めて基本に立ち返って精査すると、正直収益効率の観点からはとても看過できないが、既にルーチンになってしまっているようなものが多いこと多いこと。
もちろん中には、それを実施することでお客様との関係構築につながるがゆえに、そのアクション単体での収益効率を見てはいけないものも少なくないが、多くのケースは改めて「それって本当に必要?かけたコスト以上に見返りが得られるものなの?」を問い詰めていくと、結局最後に残るのは「昔からずっとこうしているので・・・。」という理由以外に確固たるものが見つからないこともある。

そういった業務を一つ一つ精査して、納得性が得られないものは全て差し戻ししたうえで徹底的に議論して・・・そんなプロセスを愚直に繰り返してきた3か月だった。

当然そのような中では「あいつはこのビジネスをわかってない」とか、まあ間接的に聞こえてくるものを含めると相当色々言われてきたし、今も部門の中ではそういう意見を持った人もいると思うのだが、それでも諦めずに繰り返し伝えることで、分かってくれる人には僕のマネジメント基本原則といったものが多少賛同も得ながら浸透しつつあるような・・・気もする。

それは自分の責任範囲である部門内もそうだし、社内外の他部署やステークホルダーにも同じこと。
「あ、これまでと違うマネジメントを始めたな」、「言っていることがまともで、しかもそれを実行に移しているな」と少しでも思って頂き、サポーターになってもらわないことには、ビジネスはなかなか進まない。

そして、改めてだが、うまくいかない、もしくはその過程で過去の問題が追加で噴出してきたとしても、「新体制での責任じゃないから、これは責められないな」と周りが思ってくれるのは、せいぜい3か月だと認識している。

これからは、例えありえないような過去に起因する問題が起きても、全てが自分の責任としてとらえなければならないし、そして残念ながらきっとそういったトラブルは絶えず表面化していくことだろうと思う。

その時に逃げない姿勢を保ちつつ、かつ、これが重要なわけだが、そのマイナスを補って余りある成長機会を見せつけられるかどうかが、これからの部門と自分自身のビジネスマンの将来性を賭してのチャレンジとなる。

言うは易し、行うは難しだが、そんなチャレンジを楽しもうとする気概が自分の中にまだあるので、きっとうまくいくと自分では楽観視しているが・・・甘すぎですかね?

仕事始めに向けて・・・ [ファッション]

何だかんだで結構ゆっくりと休めたこの年末年始。
明日からまた新年度での仕事が始まる。

今回は仕事にあわせて心機一転すべく、思い切って久方ぶりにスーツやらシャツやらを誂えた訳だが、折角ならさらにまっさらな気持ちで望めるようにと、結局ネクタイも新たに購入。

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なんかおっさんになってきたのか、成熟してきたのかはわからないが、今までよりもさらにオーソドックスな小紋やペイズリー柄に惹かれてきた。

靴も新調だが、これは数年前にパリで購入したものの履いていなかったものをデビューさせるだけ。

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と、ここまで準備して昨夜ふと見てみると愛用のベルトに糸のほつれが。
何だろうと思って引っ張ってみると、ツツツツツ・・・と縫い合わせがほつれてしまった。

そこで今日は朝から革の修理工房的なお店に電話をしてみたが、さすがに即日修理をしてくれるところはどこも無し。
それでも修理に持っていった後、仕方なくもう一本購入すべく色々お店をまわってみたが、これがなかなか良いものが見つからない。

さんざん探して、Dunhillのリバーシブルモデルに感動しながらもとても価格的に手が出ず、何とか気に入ったものを見つけたのは、丸の内のEDIFICE。

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スーツスタイルに何の雑味も加味しない、シンプルな黒のベルトをチョイス。

最終日にバタバタとしてしまったが、これで明日は全身新たな装いで望める。
個人的なモチベーションを上げるためにも、ビジネスウェアはこだわりたいのだ。

そして、そんな買い出しの合間に、先日のエントリーでも書いた『福翁自伝』を読了。
福沢諭吉という人の生き様と物事の本質を見抜く審美眼には素直に感銘でき、明治維新時代を生きて先進的に西洋文化に触れて積極的に理解に努めた立場から見た維新時代の騒乱・偏狂ぶりが、司馬遼太郎の小説を通じて思い描いていたイメージとギャップがあり、新鮮だった。
そしてそのギャップが、「憂国の志士としてのヒロイズム」と「国を思うが故の開国主義者としてのリアリズム」との違いと言うべきか、実にストンと腹に落ちて理解出来る。

少し引用が長くなるが、福沢諭吉のすごさは、日本に欠けているものとして「数理」と「独立心」の二つだと看破していることだと思う。

"元来私の教育主義は自然の原則に重きをおいて、数と理とこの二つのものを本(もと)にして、人間万事有形の経営はすべてソレカラ割出して行きたい。また一方の道徳論においては、人生を万物中の至尊至霊のものなりと認め、自尊自重いやしくも卑劣なことは出来ない、不品行なことは出来ない、不仁不義不忠不孝、ソンナ浅ましいことは、誰に頼まれても、何事に切迫しても出来ないと、一身を高尚至極にし、いわゆる独立の点に安心するようにしたいものだと、まず土台を定めて、一心不乱にただこの主義にのみ心を用いたというその訳けは、古来東洋西洋相対してその進歩の前後遅速を見れば、実に大層な相違である。双方共々に道徳の教えもあり、経済の議論もあり、文に武におのおの長所短所ありながら、さて国勢の大体より見れば富国強兵、最大多数最大幸福の一段に至れば、東洋国は西洋国の下に居らねばならぬ。国勢の如何は果して国民の教育より来るものとすれば、双方の教育法に相違がなくてはならぬ。ソコデ東洋の儒教主義と西洋の文明主義と比較して見るに、東洋になきものは、有形において数理学と、無形において独立心と、この二点である。"

また、どちらかというと『学問のすすめ』でより多くを述べているが、支配階級である武家階級にも問題があると指摘する一方で、支配されてきた一般市民側にも、物事の真贋を考えることなく無条件での降伏と畏怖をなしていることを鋭く責めている。

曰く、”斯る愚民を支配するには迚も道理を以て諭すべき方便なければ、唯威を以て畏すのみ。西洋の諺に愚民の上に苛(から)き政府ありとはこの事なり。こは政府の苛きにあらず、愚民の自から招く災なり。”と、非常に手厳しい。

そのため、国政があるべき形になるためには一般市民が学問をせねばならず、その学問とは漢文や古文を読んだり暗記するのではなく、日常的に有用な実学を学ぶべきだと伝えている。

上記の数理と独立心が欠けているという指摘は、そのまま今日の日本のビジネス環境にもあてはまる気がして成らない。
奇しくも時代は全く違えど、福沢諭吉と同じくヨーロッパで3年ほど暮らして痛感したのは、まさに日本人は、ファクト、数字とロジックを基にした論理的思考力が苦手という点と、自己主張の足らなさだ。
そういう意味では、この二つの弱点を克服するのは数百年来、遺伝子レベルにまで組み込まれた苦手意識への挑戦なのかも知れない。

明日からまた仕事が始まるが、まさに新しい職務で必要なことは数理をもって現状の問題点を洗い出し、そして独立心を持って変革に挑戦していくことに他ならない。

新たなスーツスタイルに身を包んで(福沢諭吉は服装には無頓着だったようだが・・・)、先人の教えを胸に、チャレンジするのが今から楽しみだ。

2014年元旦 [ちょっとまじめな話]

あっという間に2013年は終わり、今日から2014年に。
去年のブログ初めを振り返ると、そうだった、引越作業の真っ只中だった。
振り返ると2013年は公私ともに割と安定した年だったように思う。
仕事では引き続き新しいプロジェクトへの取り組みが続いたが、それでもその前の2年間に培った経験や人間関係のおかげで何とか進めてこれた。
プライベートでも、一昨年と違って夏休みも少しは家族で過ごす時間も取れたし、家族全員無事健康に過ごすことが出来た。

さて、2014年。

年男でもある今年は、少なくとも仕事面では大きな変化がある。
先日のエントリーでも書いたとおり、本日付で新しい職務に就いたからだ。
異動が決まってから、この年末年始の休みをどのように過ごすべきか考えてきたが、2013年の年末の間は出来るだけ家族と過ごし、年が明けてからは新しい仕事の準備に当てることにした。

その境目に当たる元旦の今日は、年明けすぐの真夜中に浅草寺にお参りに。

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毎年浅草寺に行くことにしていたが、ちび太はパパと真夜中まで起きていられるこのイベントが楽しくてたまらない様子で、今年も何とか12時前まで寝ずに我慢して、テンションMAXでの初詣となった。
ただ、あまりの混雑で浅草寺は横から眺めてお祈りするだけ。

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その後マグロ好きのちび太のたっての願いで、浅草のすしざんまいで寿司を数貫つまんで帰った。
正月祝いの本マグロのカマトロは旨かったなぁ。

そして今日元旦は、まずは仕事に取りかかる前の整理としてちょうど昨年末読み終えて読後感をまとめていなかった本の整理から始めることに。
ちょうどドラッカーのマネジメントがあったので、書き初めならぬドラッカーの金言清書初めということで、言葉の意味をかみしめながら意思決定、組織論、管理手法、経営科学といったビジネスのファンダメンタルズについて部屋に籠もって考えてみた。

年明け早々から新しくチャレンジする仕事では、まさにこういったファンダメンタルズの再構築を行うことが急務だと感じている。
正直なところ、自分も周りも気にしないと表面上は言っているが、職務に比して35歳という若さ(もうそんなに若くないのだが)で本当に組織の基盤と文化を改革して、かつ、会社が求めるスピードで成果に繋げていけるかどうかは、不安な部分も多い。
だからこそ、スタートラインに断ったときにはやるべき準備はやり尽くして、どこまでプロアクティブに動けるかが鍵になると考えている。
そのためにも、この正月休みの過ごし方は重要だ。

そして、もう一つ行ったのが、とある本の購入。余談だが、書籍としては初の電子書籍の購入となった。
何かというと、福翁自伝と学問のすすめ。
自分の大学の創設者ながらこれまで機会は山ほどあったのにちゃんと読んだことのなかった福澤先生の著書を改めてしっかりと読みたいと思う。
時代背景も平均余命も全く違うが、当時の明治維新を生き抜いた志士達は自分の年の頃には既に大業を成し遂げていたわけで、それを思うと改めて自らの至らなさに恥ずかしい思いがする。

そしてもう一つ、ちょっと楽しみなことが。
それは新調したスーツを着ること。
いつもお願いしている銀座のとあるテーラーで相談しながら購入したのは、グレーの2着。
これまでネイビー中心のワードローブだったのだが、2014年度はグレーの着こなしを増やしていきたい。

ちょうどパリ駐在時代に購入したまま履く機会を探していたCrockett&Jonesの2足もこれを機にデビューさせるつもり。

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シャツも今回数着新たに誂えたが・・・シャツの誂えって難しい。
何というか、ちょうど良い価格と質感のバランスがよく分からないのだ。
基本的にビジネスファッションの中では最も使い捨ての要素が強いアイテムなだけに、高級感よりもフィッティング重視で行きたいのだが、生地を選んで出来上がったものは思ったよりもドレッシーすぎたり、カジュアルすぎたりと、なかなか満足いくオーダーができない。
あと、今年はネクタイにも少しこだわって見たいが・・・。

プライベートでも今年はちび子が幼稚園を卒業して小学校に入ったりと、こちらも変革の年になりそう。

今年の年末を充実感を以て過ごせるように、健康に気をつけながら全力で挑戦していきたい。

皆さま、今年もどうぞよろしくお願い致します。

2013総会@草津 [旅行]

ここ数年、毎年一回同業他社の仲間と1泊2日の旅行を実施しており、個人的にも非常に楽しい&仕事へのモチベーションを与えてもらう機会になっている。

一昨年は浜松、昨年は仙台に行ってきたのだが、今年は僕が幹事。
昨年から続いた温泉シリーズの流れを断たないようにと、家族でよく行く草津温泉に行くこととした。

当日は有難いことに車出しをしてくれるK氏が出張先の岐阜から始発で帰ってピックアップしてくれるとのことで、少し遅めの荻窪集合。

そして途中高坂SAで昼食を取りつつ(食事制限を自らに課しているKM氏には極めて選択肢の少ない昼食となってしまったが・・・)、午後3時に草津温泉到着。

そこでちょっとした誤算というか幹事の予見能力不足というかが発現してしまった。
何かというと、草津でも有数の老舗ペンションを選択したつもりが、部屋に入ってみると、正直あまりに古くて狭くて不便。
それぞれの会社での一線級の皆さまに宿泊してもらうにはちょっと厳しすぎると言うことで、急遽僕の義理の両親が持っている近くのワンルームマンションで宿泊するというコンティンジェンシープランを発動。

その後まずは温泉街を散策しながら、日本最大級の露天風呂がある西の河原へ。

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長時間のドライブを癒やすにはもってこいのいいお湯だった。

とは言え外は数日前からの真冬モードで雪もちらつく始末。
湯冷めしないように速攻で仮の宿であるペンションに退避した後は、この日個人的には最も楽しみにしていた草津随一の洋食レストランでの夕食。

これがまた、格別!

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K氏が持参してくれたワインも実に美味で、しばし仕事のストレスから解放されて気の置けないメンバーとの時間を楽しめた。感謝!

翌日はこれまた急ぎ足で、軽井沢アウトレットモールに抜けてそのまま帰京。
今年は例年以上にバタバタした総会だったので、風呂→飯→風呂で終わった感もあるが、それでも同業他社の素晴らしいメンバーと時間を共有していろいろな話を交わすだけで、また明日以降のエネルギーをもらった気分になった。

そして今回の旅での学びは、この動画。
皆さんも是非試してみてください!


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