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狭間 [仕事]

最近かなりお疲れ気味。
まあ海外に来て半年経って、仕事もプライベートも慣れてきたと同時に来た当初の高揚感から現実への直面にモードが切り替わってきて、徐々に壁を感じてきてもがきだしている、そんな感じ。

これはNHKビジネス英会話のコラムの受け売りだが、異文化に適応していく状態はU字カーブで説明できるらしい。

第1ステージ 旅行者的段階--> 異文化の食べ物は美味しく、人々は親切で楽しい
第2ステージ 異文化否定段階--> その土地で暮らしてみると、買い物ひとつとっても大変で孤独になる。体調も悪い。
第3ステージ 開き直り段階--> 徐々に慣れ、友達も出来た。適応できている自分が好きだ。
第4ステージ 適応段階--> もうすぐ帰国するが、やっと慣れてきたし、心地よくなってきたこの文化にもう少し触れていたい。

これは仕事で使う語学の習熟度にも当てはまるらしい。

全くもってよく分かる例えで、今はまさに第2ステージ真っ直中という感じだ。
来た当初は、今まで経験したことのないインターナショナルな仕事に燃えていたし、周りも部門内唯一のアジア人と言うことで興味津々に接してくれた。
そうこうしていくうちに、仕事にも慣れてくると、今度はフランス人のProject Managerと同じ仕事で競い合わねばならず、どうしても語学面の不利さ(英語、フランス語両方)を痛感するようになってきた。
職場の同僚は、欲しい情報があれば社内を駆け回ってフランス語で会話して問題解決が出来るが、こっちはそうはいかない。
世界的な企業とはいえ、本社約600人中非フランス人の駐在員は40人程度、さらにフランス語英語ともに母国語ではないのはおそらく数人しかいない。
最初はその希少性と、その状況でProject Managerをしていることへの喜びが圧倒的に勝っていたが、時間が経つにつれて厳しい現実を感じるようになってきたわけだ。
加えて、昨年から今までの人生の中でも経験したことがないほど体調が悪く、全くベストコンディションになれない。
実は体調面が一番のストレス要因になっている。

そんな状況が続いて、正直ここ数週間の凹み具合は半端ではなかった。
これまで相当キツい状況でもストレスを感じることはなかった、いや正確に言うとそのストレスがモチベーションという反作用を生んで来たのだが、今回は相殺しきれないんじゃないかと思うことが何度かあった。

でも今日、ここ半年取り組んできた二つのProjectについて、成果物を一気に延べ35カ国に配信して帰ってきた。
正直詰め切れてないこともあったが、この辺で一回区切りを設けるのがProjectにとっても自分自身にとっても必要不可欠だと思ったからだ。
しかし、資料の多さを競うほど無意味なことはないが、それでも併せてPowerPoint 500枚は下らない大作だ。
自分なりに満足のいく結論と方向性も盛り込めたので、少しはすっきり出来た。

ここまでこれたのも、一重にフランス人上司のおかげ。
彼は常に勇気づけてくれるし、決して些末なレベルの確認はせず、常に大きな方向性を指し示してくれる。
今の上司の下で仕事が出来ているのが、何よりの勉強と経験になるだろう。

明日からは各国との対応がまた増えていくだろう。
自分がまとめた方向性で、それぞれの国がローカルのProjectを立ち上げていかなければならないので、責任重大だ。
それに併せて、来月は各国の役員とのビデオカンファレンスや、パリの本社での1時間半にわたる単独プレゼンなど、やることは多い。

でも、来月さえ乗り越えれば後は楽しいヴァカンスが。
何して過ごすか、それも早く決めないと。
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