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en qualite de chef du projet [仕事]

なんだかんだで2週間も空いてしまった。
なんとか生きとりますんで、ご心配なく。

なぜ空いたかというと、単に無茶苦茶忙しかったから。
正直この2週間は毎日家に持ち帰って深夜までという日が週末も続いてしまった。

その理由は、一昨日昨日とパリで開催した自分のProjectの2日間のワークショップがあったからだ。
合計8カ国からのべ20人以上が参加して世界的にビジネスモデルを変えていくための議論とプレゼンをトータルで12時間するというハードなものだった。

用意した資料もパワーポイントで200枚を超えるものだったが、その準備もプレゼンも当日の仕切りもかなりの部分を一人で行ったので、なかなかタフだった。
しかも自分はもちろん日本人で、フランスの本社で働きながらこのProjectについてはアメリカの現地法人の役員がスポンサーなので彼に対して働くという特殊な状況。
全員が違うバックグランドを持ってるし、文化も違う。
きっとみんなほとんど同じことを言ってるのだが、言葉も違うので最大公約数的なアプローチをすべきか最小公倍数でまとめるか、演繹法的にするか帰納法的に行くか、アクションに対して合意するか、コンセプトもしくはプロセスに対して合意するか・・・悩みどころの多い準備期間だったな。

当日はさらにイタリア、スペイン、ドイツ、スイス・・・と言った国々が参加し、さらに多様性が増し、本当にいろいろな価値観やアプローチがあるなあと自分の中のステレオタイプを壊すのにも大きく役立った。

でも、この金融危機の中グループの会議に参加するくらいなので、性格やタイプは様々に違えど、全員が各国のエース級なわけで、中にはビックリするくらい頭のいい人もいて、そういうモチベーションが高くて能力のある同僚と同じ時間を共有できたことは本当に人生にとってかけがえのない時間になった。
一瞬結論が妥協の産物になりかけてかなり緊張が走ったが(本社内で結論を伝えていくのは自分の役割だし)、何とか最低限の実りある合意が出来たように思う。

日本からも一番来て欲しかった後輩が参加してくれたおかげで他国へのいいアピールも出来たし、まあまずまずかな。

何より初日のディナーに「こんだけ準備してるんだからメニューとワインは選ばせろ」とゴネたおかげで、今まで飲んでみたかったワインをしこたま飲めたし。

でも、直前の2週間のプレッシャーとタフさはしばらく味わってなかった張り詰めた感があった。
導入部分から2日目のNext Stepsに至るまでを前日になって初めてスポンサーのアメリカ人役員に通しプレゼンをしたのだが、そこで納得してもらえないとすべての努力と各国へ指示してきたことに対する彼らからの信用を失うことになるので、ここは気合いが入った。
しかも彼は某有名大手コンサル会社でパートナーを何年も務めていたので、最初にそれを聞いたときはさらにAmazon.comでそのコンサル会社のフレームワークや戦略に関する本を買い漁って改めて勉強にもなったな。ニコリともしない彼が2日間を終えて帰る間際に"You did a great job"と言ってくれたのはうれしかった。

前日は緊張と興奮で3時過ぎまで寝れなかったのだが、まあ何とか終わってよかった。

他の国のメンバーから「こんな大変なことよくやるねー」と言われたが、当日必死に議論をしながらふと思ったのは、たぶん僕はこういうのがそもそも好きなんだろうなということ。
自分が描いた絵を他の人に伝えて、それぞれの事情や背景を考慮した上でまとめ方を考えていく。

でもこういうのって、定期的に深海数千メートルの水圧のような無茶苦茶なプレッシャーを感じて乗り切って行かないと、絶対に成長しないスキルだと再確認した。

ただ、終わったら開放感があるだろうなと思っていたのだが、意外とそれがない。
終わったら終わったで次回のことを考えたくなってしまう・・・仕事人間にはなりたくないやけど。
とは言っても昨日は後輩とパリのオペラ座近くのワインバーで散財しまくってしまったが。

でもやっぱり、関西人の「ま、死にゃあせ~へんし」という気持ちのもちようはホンマ大事やね。
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