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危機一髪・・・なのか? [Parisでの生活]

前回あんなBlogを書いた割に、今回の北朝鮮によるミサイル発射の顛末を先ほどネットで知りました。
何故かというと、急遽土日で1泊2日のフランス国内旅行に出かけていたから。
子供の幼稚園つながりで知り合った家族と急遽合同で車でプチ旅行をしてみませんかという話が出たのが先週半ば。
ここ数日は非常に忙しかったのだが、子供たちも「行きたーい!」ということだったし、こういう機会がないとレンタカーを借りてどこかへ・・・というのもなかなかしないことなので、思い切って行くことに。
旅程は完全に向こうのご主人に任せっきりだったので、急なこともあり前日夜まで行き先は不明という状況・・・うちら家族は予定のない旅行が好きなので、こういう展開は全然OKです。

結局今回はパリから約200キロ北上し、AbbevilleやBoulogne-sur-Merといった街へ。
ドーバー海峡のフランス側で、海も見ることが出来た。

途中、こんなところがあったり、

こんな海辺の散歩道を歩いたりした。

でも、旅行の感想記は後ほど。

結果的にすごく素晴らしい旅行になったのだが、最後の最後に恐ろしい出来事が。

日曜日の帰りが7時半頃にパリに到着したこともあり、当初向こうの家族にも手伝ってもらって荷物の家への搬入とレンタカーを返しに行く作業を手分けしようとしていたのだが、遅くなると悪いので急遽自分たちだけで家に荷物を搬入し、その後僕だけでレンタカーを返しに行くことに方針転換。

ちなみに、今回のレンタカーはこれ、フォードフォーカス。

社会人初めての車がマスタングだったので、人生2代目のフォード経験だ。

で、慌ただしく家の前に車を止めて、荷物を家に運び込んですぐにレンタカー屋へ。
このバタバタ感が原因の一つだったかもしれない。

疲れていたのでさっさと返して家に帰りたかったが、今回のレンタカー屋は同じ区内にはあるものの、地下鉄でも15分くらいかかるちょっと離れた場所にある。
途中の道も複雑なので、カーナビを見ながら進んでいたのに間違えて入ってUターンする羽目に。

Uターンを終えて返ってくると、大きく右に回り込むカーブにさしかかった。
その入り口の信号は青。
直進。
ぐーーっと右手に回り込む。
左ハンドル右通行の視界。
カーブの途中にもう一つ信号らしきものが(フランスの信号機は暗くて小さいと思う)。
そしてそれが赤。
「こんなカーブの途中で停止線もないのに止まるの変だよな?」と瞬時に迷う。
迷ってそのまま直進。
左手にパトカー。
急発進&サイレン点灯。
止まれコール発動。

・・・マジかー、やってもうた。

止まるとめちゃくちゃガタイの良い白人2人と黒人警官1人の3人が降りてくる。
窓を開けると、「今から誘導するから着いてこい」とのこと。

やっぱ停止だったのか・・・トホホと思いながら、パトカーについて走りながらふと気づく。

「あ、免許所家においた鞄の中やん!しかも身分証明書ごと。」

この時点でパトカーに追従しつつ血の気がひいた。

結局止まらされたのは、これが後になって幸いするのかどうか、日曜で閉まっている目的地だったレンタカー屋の前。

そこで警官が出てきたので車から降りようとすると、「降りるな!車の中に戻って窓を開けろ!」の声。

で、窓を開けると「住所はどこだ?」の一言。
続けて、「信号赤だったよな。」

こういう瞬間、旅行帰りで疲れていて、昨日の旅館がお湯が二家族分足りなくてお風呂に入っていないボサボサの頭の東洋人という自己認識で「あ、これ口答えしたら殴られる?」と思ったが、ダメもとで下手なフランス語で抵抗。

「曲がる前の信号は青だったのを確認して進んでいたし、途中の信号は赤だったかもしれないけど自分としては停止線もなかったのでそのまま進んだ。」と意味不明の言い訳。

その後、「とりあえず免許書出せ。」と言われ、「残念ながら今家においてきてしまってるんです。」「・・・身分証は」「いや実はそれも・・・」。
この段階で黙っていた黒人警官が「Do you speak English? Identification, do you understand!?」と行ってきたので、英語で同じ説明をしたら黒人には伝わらず。
・・・って、聞いといておまえは英語しゃべられへんのかいっ!と突っ込みたくなったが、事態は深刻。

「車の保険と資料全て出せ。」と来たので、「これ自分の車じゃなくて、まさにこのレンタカー屋で借りたんです。」というと、話にならんな・・・みたいに3人が顔を見合わせた次の瞬間、「もういい、行け。」と言い残して3人がパトカーで去ってしまった。

・・・???

こ、これはどういうことですか?
素直に埒のあかないフランス語が十分に通じないアジア人としてめんどくさいので見逃してもらったととるべきなのか?
それとも、別の強硬手段を発動するのでこの場ではすることがなくなったのか?

普通日本で考えると、信号無視→免許証不携帯→身分証明書無しとなった時点でネクストステージへの扉が開きそうなのだが・・・。
でも、フランス人の気質と警官の社会的地位を考えると、「めんどくせ、もうええわ。」的な結論もなきにしもあらずな気もするが・・・。

とりあえず頭の中は???でいっぱいになりながらも、言われた指定の駐車場に車を返すことに。
背中は既に変な汗でびっしょり。

そして車を止めるも、ここでもトラブルが。
どんなにやっても、鍵を閉めた後に走行距離メーターのエリアのランプが消えないのだ。
全てのスイッチを変えても、何をしても消えないので、30分後バッテリーが上がらないことを祈りつつ鍵を指定の返却箱へ。

唯一の救いは、途中で電話した妻から聞いた子供たちがパパが警察に捕まったのが心配で起きてる!と言って慰めてくれたことかもしれない。

そんな疲れ果てた気持ちでネットを見てみると、同僚のやっているBlogにタイムリーな記事が・・・。
「警官に身分証を求められたときに不携帯だった場合は4時間以内の拘束の権利がある」らしい。

ますます今日の出来事が結果的に幸運だったのか、これからなんか起きるのか不安になってきた。
でも日本だと道交法違反は現行犯でその場で切符切らないと無効のはずやけど・・・。
知ってる人いたら、情報しるぶぷれー。


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