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集大成 [仕事]

そういえばここしばらく仕事ネタがなかったので久々に。
仕事始めからちょうど2週間が経過したが、正直この2週間は働いた。とにかく働いた。
2年前のパリに来たばかりの頃と比べると、3ヶ月分ぐらいの質と量をこなした気がする。

というのも、これまでの現業に加えて、新たなグループ全体の戦略方針に則ってとあるビジネスモデルの全世界的な5年後のビジネス機会を5月までにまとめ上げるという指令を受けているため。
正直年が明けてからというもの、完全にそれにかかりっきりになっている。
そして、その指令の中で一番の難関は、5月の最終成果物はPowerPointのスライド4枚というのが決められていること。
これが例えば100枚でOKともなると逆に楽なのだが、4枚となると極端な話A4サイズの紙で伝えられるメッセージのうち一文字たりとも、数値の一つたりともミスれない。
もちろんここで言うミスとは誤字や脱字ではなくて、論理構成上の破綻のこと。
4枚を通じて明確化するべきストーリーラインの道筋も極めてハイレベルながら提示されているが、当然この4枚にメッセージを結晶化するためにはその背後に数百枚分の根拠付けとリサーチとそれに基づく分析が必要になる。
かつ本社のみで収集出来る情報となると限界があるわけで、少なくとも数十の世界中の現地法人を巻き込んで、最終的なメッセージが関係するステークホルダーが全て共有できるレベルにまで昇華させなければならない。

もちろん考えただけでめまいを覚えるような難題なのだが、2年前と比べて迷うところは少ない。
一つはこの2年間の経験のおかげでこういうグローバルレベルのプロジェクトマネジメントの原理原則や抑えるべきポイントや論理構成の道筋を実経験を踏まえて学んでこれたおかげで、何から手をつけて良いのか分からず途方に暮れるということが無くなったということ。
もう一つは、恐らく今年がパリ滞在の最終年となることを考えると、このプロジェクトがこの3年にわたる本社での経験の集大成となる可能性が高いこと。
つまりこれまでの経験とそれを通じて得た人間関係を総動員してパリでの3年間の集大成として成し遂げてやろうというモチベーションを感じているわけ。

またこのプロジェクトはイギリスの現地法人の役員がスポンサーとしてアサインされており、そのため12月中旬からほぼ毎日最低30分はイギリスチームと話をしながら進めている。
去年はアメリカ人と働く機会が多かったが、イギリス人は同じアングロサクソンでもまた違ったメンタリティを持っていて面白い。
同じ島国だからかは分からないが、彼らの仕事の進め方や物事に対する考え方はアメリカ人よりも日本人にとってわかりやすい気がする。
もちろん人にもよるんだろうけど。

これからしばらくは寝る間を惜しむような時期が続くとは思うが、ある意味終わりが明確に決まっているので覚悟を決めるには楽。
自分のビジネスキャリアの区切りとして、パリでの経験の集大成として、悔いのない時間を過ごしたい。
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