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プチバカンス in ROMA (3~4日目) [旅行]

ローマで雨に打たれたせいか、今週は体調が最悪でBlogを書くどころではなかった。
少し良くなってきたので、思い出しつつその雨のローマの一日を。

前日が初のローマを歩いて・食べて堪能する日だったすれば、この日の目的はローマに住む知り合いと会うこと。
まず最初は僕が日本のマーケティング部門で働いていた頃に部門ヘッドを務めていて、パリで働く機会を与えてくれたフランス人の上司だ。
彼は僕がパリに来る少し前に既に日本を離れ、今はここローマでイタリアの有力銀行とうちのグループで立ち上げたジョイントベンチャー会社で社長を務めている。
個人的にも最も尊敬する2人の上司のうちの一人で(ちなみにもう一人はパリに始めてきたときのこれまたフランス人上司)、人種を越えてリーダーシップを発揮できる希有なエグゼクティブだと思う。

ローマに行く旨メールをしたところ、昼食前のアペリティフに誘ってもらったのでその待ち合わせ場所のPiazza Navona(ナヴォーナ広場)のSaint Agnese教会の前へ。

無事に会って約2年ぶりの再開を喜んだ後は、近くの小さな美術館の中にあるカフェでスプマンテとイタリアの典型的なアペリティフを楽しみながらパリでの2年間の感想を話したり彼とその奥さんの日本での思い出を聞いたり。
久しぶりに話をしてみると改めて懐の大きさを感じたし、もう一度彼の元で働いてみたいという気持ちにさせられた。

その後は、雨の中の散歩がてら美味しいピザのお店を教えてもらってそこでお別れ。
なのでランチは当然ピザもとい、ピッツァ。

これがまた皮が薄くてパリッパリで、できたては上のトッピングのチーズとトマトソースがスープのようにとろけてて美味しかった。
一緒に頼んだポルチーニ茸のリゾットも、シンプルながら味がしっかりついていて美味。

食事の後はこれまた教えてもらったローマで一番というジェラテリアへ。

個人的にはジェラートはさっぱり目のミルクとかが好きなのだが、わりとコッテリ目のが多かった。
ジェラートも美味しかったが、いかんせん雨でかなりずぶ濡れで寒かったので、とりあえず折角なので食べてみた感が強かったのが残念。
チョコレート味に関してはローマのビターテイストよりもパリの甘いショコラアイスの方が好きかな。
このジェラテリアで結構粘ってみたものの一向に雨が降り止む気配がないので、ぬれるのを覚悟で散歩を再開することに。
ナヴォーナ広場の近くに妻が行きたいという薬局があったので行ってみたのだが、中に入って見て何年か前に雑誌か何かで見て気になっていたお店だと気付いた。

ここは創業1612年という世界最古の薬局なのだが、今は薬は扱っておらず主に売っているのは石鹸や香水やポプリといったもの。
このポプリの入った匂い袋が、イタリアで栽培されたナチュラルハーブを原料としているということとそのデザインに惹かれて気になっていたのだ。

このサンタ・マリア・ノヴェッラのお店に入って驚いたのは、なんと小さな店舗にもかかわらず日本人の店員がいたこと。
既にローマに住まれて7年とのことだったが、商品リストまで日本語版があるということは相当日本人客が来るのだろう。恐るべし、日本人・・・というより日本の雑誌の"特集力"。

その後はブラブラ歩いてみたものの、いかんせん雨がひどすぎてつらい。
とりあえずタクシーを捕まえてローマで一番大きいというデパートに連れて行ってもらったのだが、雨宿りする時間つぶしにもならないほど小さい・・・。

仕方ないのでちび太が大好きなトラムに乗って、とりあえず目的もないままずっと乗ってることにした。

ローマも市街地を離れると多少荒廃した感じの住宅地もあり、そのあたりも見れるのが(というかそれだけが)このトラム乗りっぱなしの旅の醍醐味。
幸運にも実は環状線のようになっているらしく、乗り換えることなく40分ほどの道のりを経て乗った駅に戻ってこれた。

ちょうど夜7時も回っていたので、8時に招かれている友人宅へ行く前に子供達の濡れた服の着替えと手土産を買いにさっきのデパートに逆戻り。
友人の家は地元の人が良く行く美味しいお店が多いと評判のTrastevere(トラステヴェレ)と呼ばれる一角にあった。

彼も同じグループで働く仕事仲間なのだが、以前はパリの本社で日本の現地法人担当をしていたため、彼がローマに赴任することになった1年前までは良くミーティングで一緒になったりランチに行ったりする仲だった。
お互いチビ2人の子連れだったので、この日は彼のアパートでゆっくり食事をすることに。
子供達は子供同士で遊んでくれたから大人は買っていったイタリアワインのAmarone(これが激旨!)とBarbarescoを堪能しながら夫婦同士でゆっくり話が出来た。

個人的にちょっとうれしかったのは、こうやってお世話になったフランス人の上司や同僚と家族ぐるみで再会できたことと、今日一日全ての会話を何とかフランス語のみでやり取りできたこと。
数年前までは夢にも思わなかったが、パリで仕事するという機会を得て今ではその仕事にも慣れてフランス人同僚とフランス語で話をすることになるなんて、人生とは面白い。
この日は結局深夜12時過ぎまで飲んで食べてしゃべってして、ホテルに帰ると全員がバタンキューだった。

そして次の日、ついにローマ最終日。
ホテルのフロントで聞いた地元の人が行くオススメのレストランは、なんと前日お邪魔した友人宅のすぐ近くだった。

最後にもう一度本場のパスタを!と思って入ったこのお店、名前もai Spaghettariなのだが、名前に劣らず全てのパスタのまあ旨いこと旨いこと・・・。
スカンピのリゾットはこれでもかと言うくらいスカンピの殻とミソから出汁が出ているし、厚めに切った生ハムのむしろカリっとした脂身部分もものすごいコク。

店内が暗かったので写真で見るとそうでもないが、でも味の方はチビコンビが無言でむさぼり食うほどでした。

お腹が満腹になった後は帰りの飛行機の時間までブラブラ散歩。
お店のすぐ近くでは何かのイベントをやっていて昨日とは打って変わってピーカンの天気と相まって実に陽気で楽しそう。

パリよりも圧倒的にフレンドリーで明るいローマのイタリア人。
タクシーの運転手でもホテルの人でも、本当会う人会う人が気さくでええわー(隣のおっサンはしかめっ面やけど)。

ここで描いていた絵は近くで取るとPCの壁紙にも出来そうだったので(このローマの地でも発想がヲタク的か・・・)、パチリ。

この後も特に目的地も定めずに散歩をしたのだが、見慣れてくると優雅で重厚なパリの街並みと違って、気軽で可愛らしい小径の風景が多い。

しかし、ローマで数日間過ごして強烈に印象に残ったのは、「オッサンがカッコええ街」だということ。
ハゲてちょっと小太りという日本であれば見るも無惨なスペックの40~50代の街行く普通のオッサンが、何とも言えずに渋くて絵になるのだ。
イメージ的にはハゲてないけど、ジローラモや高田純次(黙ってるとかなり渋い)な感じ。

古代の遺跡もパスタもピザも友人との再会もオッサン観察も充実した4日間で、家族全員がすっかりローマファンになってしまった。

そんな我が家の最後のオチは、「英語話せる?」と言われて返事したにもかかわらず本人が全く英語を話せない空港職員のゲートへのミスリードから始まり、シャルルドゴールでのバゲッジロスト(翌日無事家に配送されたが)でしたとさ。


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