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Envoi d'argent [ちょっとまじめな話]

2週間後に京都に帰るのを控え、パリに来て初めてユーロ建てのフランスの給与振込先銀行口座から日本の銀行へ送金手続きをしてみた(まだ完了してないけど)。
バカンスでパーッと使うため!・・・だったら良いんだけど、支払いがたまってるからなぁ、色々と。

やり方はと言うと、これまたアナログで必要事項を紙に書いて銀行宛郵送するというもの。
というのも、海外への送金はマネロン対応などの規制が厳しく、何でもOKと言うわけにはいかないからだ。
この点、日本の銀行業界はかなり遅れていると言わざるを得ない。
金融庁も金融庁で、金商法や個人情報保護法等のビジネスの阻害要因になるような悪法を連発している割に、本来対応するべき海外との送金のやりとりや国内間での送金のやり取りについてはかなりチェックが甘い。
フランスでは送金が一定の額を超えるとかなり積極的に検査が入るらしい。
まあ、口座のある銀行の銀行員から聞いた話で、実際にそんな検査が入るような額の送金をする元手なんて持ってないけど・・・。

日本でも、本来なら夫婦の間でも夫の給与振込先口座から妻名義の貯蓄口座に送金するなどといった場合、夫婦間贈与の問題が生じるはずなんだけど、そんなの誰も気にしないしチェックもない。
家を買う時にも、購入者に対して抜き打ちで税務署が頭金の出所などをヒアリングに来ることがあるらしいが、ほとんどの場合口頭確認で終わりらしい(うちの場合は来なかったので不明だが)。

一つの理由としては、日本は結婚=財産共有という暗黙の社会認識が成立しているからかもしれない。
まあ、少し前の時代までは結婚=全ての財産は一家の主へ、だったのかもしれないが。
これを再認識されたのが、フランスで口座を開いたりするときや確定申告するときに聞かれる、「結婚契約の形態を教えて下さい」という質問。
ちなみにフランスはサラリーマンであっても確定申告を自分でする必要あり。

確か、その質問には3つの選択肢があったように思う。
財産分割型、財産共有型、内縁関係(さすがフランス)といったもの。
そんなことを考えたこともなかったので、かなり迷ってしまった。
余談だが、フランス特有の選択項目として、自動車保険加入時の申込書の項目がある。
駐車場はどこですか?というものなのだが、屋内、屋外、そして主に路駐という選択肢があるのだ。
車庫証明が車購入の必須事項である日本との違いがすごい。

こんな日々の手続きにもその国の社会観が顕れるんですな。
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Kama

ご帰国されるのですね!東京にいらっしゃる場合は是非食事にでも!フランスでのお返しをさせてくださーい! 
by Kama (2009-07-23 23:30) 

TAKKUNN_S

>Kamaさん
今回は帰国するんですが、残念ながら京都の実家に滞在する予定です。
フランスでのお返しを存分に受けたかったのですが(笑)、それは次回のお楽しみに取っておきます。
機会があれば仕事でもプライベートでもまたパリに来て下さいね!
by TAKKUNN_S (2009-07-24 05:17) 

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