真山 仁 [雑談]
久しぶりに読後感でも。
最近もビジネス書から漫画から小説から司馬遼太郎から9歳児向けフランス語の詳細から色々読んでいるのだが、今回はこのシリーズを。
うーん、やっぱり真山仁の小説は面白い。
フィクションでありながらかなりの部分を実際の出来事とリンクさせてるので、世界観がものすごくリアルに伝わるし、一気に読んでしまう。
特にこのベイジンとレッドゾーンは両方とも中国を題材としており、中国独特の面子社会や共産党主義がリアルに描かれている・・・気がする。
僕自身が中国に行ったことが無いのでそれがどこまで実情を反映しているかはわからないが。
あ、ちなみにレッドゾーンは高校時代の友人M君が新婚旅行でパリに来てうちに滞在してくれたときにお土産としてもらったもの。めるしーぼくー!!
中国に対してはこれらの小説に描かれているような非常に特殊な社会構造や情報統制について正直かなり違和感もあるし日本とのはあるが、かといってGDPでも日本を抜いて世界第2位になることが確実な事からもわかるように、外交上避けて通れる国ではない。
個人的にも色々思うところはあるし、フランス人やアメリカ人よりも友人になる事が難しいと感じてしまうが、それでもEUの国々がもはや経済協力を超えて新しい新世紀的な国家の形を形成しているのを見ると、うらやましいし、アジア圏でも同じような連携が出来ないかと考えてしまう。
残念ながら全ての面で日本が主導権を取るタイミングは既に逸してしまったが、それでもイニシアチブを巡ってつまらない意地を張るよりは出来る限りの協力体制を前向きに作っていった方がいい。
でも、国家レベルでも個人レベルでも、近いからこそお互いに意識し合ってわかり合えない部分が多いと感じるので、そう簡単にはいかないと思うけど。
閑話休題。
レッドゾーンは真山仁の代表作でもある、ハゲタカ I、IIに続く続編なのだが、一つ残念に思ったのはこれまでのそれぞれ上下巻計4巻ではひたすら現実企業をモデルにしながらもフィクションを通してきたのに、ここに来て「中国のホリエモン」といった現実の個人名に安易に頼った表現をしたことにかなり違和感を覚えたな。
ストーリー自体は掛け値なしに面白いし、ベイジンやマグマと比べて終盤の極度な展開スピードによる尻すぼみ感もないのだが、それだけにその点が気になった。
でも、ここまで書くのは相当な取材力が必要だろうし、何よりこういった経済小説はビジネス的に旬な話題を取り上げるだけに読者に興味を持って受け入れてもらえる期間が短いにも関わらずそういった取材努力を惜しみなく続けるその目的意識に感動すら覚える。
小説の中身より、どうしてそこまで誰にも強制されない目的意識を自発的に持って、そして維持できるのか、機会があれば聞いてみたいもんだ。
最近もビジネス書から漫画から小説から司馬遼太郎から9歳児向けフランス語の詳細から色々読んでいるのだが、今回はこのシリーズを。
うーん、やっぱり真山仁の小説は面白い。
フィクションでありながらかなりの部分を実際の出来事とリンクさせてるので、世界観がものすごくリアルに伝わるし、一気に読んでしまう。
特にこのベイジンとレッドゾーンは両方とも中国を題材としており、中国独特の面子社会や共産党主義がリアルに描かれている・・・気がする。
僕自身が中国に行ったことが無いのでそれがどこまで実情を反映しているかはわからないが。
あ、ちなみにレッドゾーンは高校時代の友人M君が新婚旅行でパリに来てうちに滞在してくれたときにお土産としてもらったもの。めるしーぼくー!!
中国に対してはこれらの小説に描かれているような非常に特殊な社会構造や情報統制について正直かなり違和感もあるし日本とのはあるが、かといってGDPでも日本を抜いて世界第2位になることが確実な事からもわかるように、外交上避けて通れる国ではない。
個人的にも色々思うところはあるし、フランス人やアメリカ人よりも友人になる事が難しいと感じてしまうが、それでもEUの国々がもはや経済協力を超えて新しい新世紀的な国家の形を形成しているのを見ると、うらやましいし、アジア圏でも同じような連携が出来ないかと考えてしまう。
残念ながら全ての面で日本が主導権を取るタイミングは既に逸してしまったが、それでもイニシアチブを巡ってつまらない意地を張るよりは出来る限りの協力体制を前向きに作っていった方がいい。
でも、国家レベルでも個人レベルでも、近いからこそお互いに意識し合ってわかり合えない部分が多いと感じるので、そう簡単にはいかないと思うけど。
閑話休題。
レッドゾーンは真山仁の代表作でもある、ハゲタカ I、IIに続く続編なのだが、一つ残念に思ったのはこれまでのそれぞれ上下巻計4巻ではひたすら現実企業をモデルにしながらもフィクションを通してきたのに、ここに来て「中国のホリエモン」といった現実の個人名に安易に頼った表現をしたことにかなり違和感を覚えたな。
ストーリー自体は掛け値なしに面白いし、ベイジンやマグマと比べて終盤の極度な展開スピードによる尻すぼみ感もないのだが、それだけにその点が気になった。
でも、ここまで書くのは相当な取材力が必要だろうし、何よりこういった経済小説はビジネス的に旬な話題を取り上げるだけに読者に興味を持って受け入れてもらえる期間が短いにも関わらずそういった取材努力を惜しみなく続けるその目的意識に感動すら覚える。
小説の中身より、どうしてそこまで誰にも強制されない目的意識を自発的に持って、そして維持できるのか、機会があれば聞いてみたいもんだ。
2009-07-24 05:46
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