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万年筆 続きその2 [雑談]

AB型のアルゴリズムよろしく、最近万年筆熱が一向に醒めやらぬ気配。
万年筆全般ではなく、PelikanのSouveran M800というピンポイントでハマっている。

調べてみると、今現在のラインナップは定番の緑縞、青縞(購入)、黒の3種類だが、1~2年前まではボルドー(M600などのモデルでは継続販売中)と通称“茶縞”と呼ばれる国内2000本限定のモデルがあったとのこと。

ボルドーは何とか抑えられたのだが、茶縞への物欲はついぞ抑えきれなくなり、でももう良品の入手は無理だろうなと諦めていたところ、何となく検索してみたヤフオクに好みのFニブの未使用品が!

このチャンスを逃せば永遠に入手できないと自分で自分を納得させ、デッドヒートの末、何とか現行M800の定価よりわずかに安い金額で落札!

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肝心の書き味が何となく違和感があったので、銀座伊東屋のペンケアルームで調整してもらったら、素晴らしい書き心地となった。

ネットを見ていたら、“道具の力を借りて、仕事へのモチベーションをあげる”という言葉を見つけたが、まさにその通り。

靴にしても、スーツにしても、万年筆にしても、職人が技術を駆使して作り上げた逸品に囲まれて、それを大切に手入れしながら使い続けることは、仕事への真摯な取り組み姿勢を醸成してくれると思う。

青縞と茶縞、毎日使いながら一生モノの愛用品に育てていきたい。

万年筆 続き [雑談]

昨日のエントリーの通り、最近ペリカンの万年筆を職場でも家でもよく使っているのだが、パパが使っているとすぐにビビビッと反応するのが、小学三年生になったチビ太。

チビ太とチビ子には年末にパイロットのカクノを買ったのだが、毎日自発的にやっている新聞記事の書き写し(こども新聞だけど)にも使って、万年筆独特の書き味が気に入ったみたい。

特にチビ太は、生意気にも“良質なもの”へのこだわりが強く、「パパと同じペリカンが欲しい!」と今回はいつもに増して本気度が強い。

「見に行くだけだからね!」と念を押しつつも、開店早々の銀座伊東屋に行った時点で、ある意味負けというか何というか・・・まあ、僕自身もペリカンのスチールペンであるデモンストレーターの書き味を試してみたかったというのもあるので、予定調和的に「これからも書き写しをしっかり頑張ること」というお約束と共に、限定色のコニャックをお買い上げ・・・。

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伊東屋では他にパイロットのカスタム74とセーラーの国産万年筆も試し書きしたが、確かに同じような価格帯でペリカンはスチールペン、国産は金ペンという優位性がある一方で、国産の方が書き味がどうしても固い感じがする。
結局親子二人とも一番良いと思ったのは、ペリカンのF字だった(なぜか同じデモンストレーターのM字と太さが一緒でさらにインクフローがよく感じた・・・まあ、舶来物の調整はこんなもんか?)

思えば僕自身も小学生のコロニシャーペンにハマって、ちょっと高級(といっても1,000円くらいだったが)なペンを使うのが嬉しかった記憶がある。
流石にこんな高いペンは一本も持っていなかったけど!
でも、しっかり勉強を頑張ってくれるだろうから、去年の通信簿も良かったし、あげていなかったお年玉の代わりかな。

家に帰ったチビ太は早速新聞の書き写し。
ノートも“紳士のノート”なる高級ノートで、さぞ書き味は良いだろう。





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これで毎日文字を書いて、色々なことを学んでいってくれれば。ね、チビ太。

万年筆 [雑談]

前回の更新から約半年。
夏休みの後に仕事で大きな変化があり、その結果何となく今までの通りの記事が書きづらくなったこともあり、すっかりBlogと疎遠になってしまった。
とは言え折角続けてきたBlogをこのまま放置してしまうのも残念なので、日々の雑感などをまた綴っていこうかと。

2014年末に突然思い立って、調べれば調べるほどいてもたってもいられなくなり、ついに購入してしまったもの。

そこからすっかりとはまってしまい、毎日まさに愛用しているもの。

それが、万年筆。

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元々仕事ではメモ魔であり、メモを取るにはリーガルパッドと絶対におきまりの水性ボールペン(下記)だったのだが、





万年筆を買ってからはそのペリカン スーベレーン M800とLIFE Noble Report Sectionの組み合わせが最高すぎて、さらにメモ魔と化してしまっている。

万年筆完全ド素人から、年末にネットで調べ尽くして「これだ!」と思ったのがペリカンのスーベレーン M800モデル。
仕事でしっかり使うからには最初から質の良いもの、そして王道のアイテムが欲しかったので、自然とモンブランとペリカンにひかれていき、デザイン性とブランド方針に共感してペリカンを選んだ。
というのも、モンブランは高級路線を目指しており、品質はそれほど目に見えて変わらないにもかかわらず、価格をずっと上げ続けているからだ。
もちろんモンブランのブランド戦略も何も否定しないし、マイスターシュテュックは引き続き最高の万年筆の一つであることに違いは無いのだが、それよりもペリカンの実直な物作りの姿勢にひかれたということ。

ちなみにニブはF(細字)。
細字といっても、国産水性ボールペンの太字に相当するくらいの太さ。

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そして万年筆にはまると、毎日書き続けているうちに、だんだん今度は紙とインクにこだわるようになるらしいが、まさにその通り。

インクは最初ペリカン純正のブルーブラックを使っていたが、いわゆる古典ブルーブラックと呼ばれる酸化鉄を含んだ酸性のインクで、書き味はどちらかというと少しざらついた感じが残るのサラサラ感。
そこで同じペリカンのエーデルシュタイン タンザナイトに変えてみたら、これがびっくりするほどの書き味の変化。





そこから蔵前のカキモリのオリジナルインク等も使ってみたりして、今入れているのはパイロット 色彩雫シリーズの月夜。
吸入式の万年筆はインクを補充する作業も何となく楽しい。





そして書き味にもっと大事な紙は、ちょっと高いけどLIFE Noble Report Section。





これ、クリーム色の紙質が素晴らしい。
万年筆独特の書き心地と相まって、いくらでも書きたくなってしまう程の書き味。
これでさらにメモ魔になって、考え事をするときにも思ってることを書き出してと、手書きの良さを改めて見直す日々が続いている。

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引っ越しアゲイン [雑談]

フランスから帰ってきて早2年と3ヶ月が過ぎようとしているが、貸していたマンションが空き、今住んでいる妻の実家からそちらへ引っ越すこととなった。
距離的には徒歩30分圏内で、駅も同じなのだが、別の区への移動となる。

ここ5年ほどは、何だかんだで海外駐在の往復を含めて既に4回ほど引っ越しをしているが、その度に荷物が増え、いっこうに効率化される気配がないのは何でだろう。
もちろんその間にちび太が小学生になったりと子供のものは増える一方だが、一時期妻が断捨離に凝っていた割には物が減っていない。
むしろ、断捨離のハウツー本の分だけ増えているくらいだ(笑)

この週末は引っ越し前のハウスクリーニングの見積もりと引っ越し会社の見積もりをお願いしたのだが、引っ越しの段取りって何度やっても慣れないな。
梱包して、当日運搬して、そしてまた開封して生活できるレベルにまで整えて、電気・ガス・水道のライフラインを整えて電話とネット環境も整備して、住民票を写して・・・と、考えるだけで面倒くさい。

でも、マンションに引っ越すと間違いなく居住性と快適性は上がるので、それを期待して今から年末年始にかけて準備を頑張るとしますか。

アクアリウム [雑談]

最近はまっているもの=熱帯魚。

夏前にちび太が「一度やってみたい!」というので、片道車で1時間半近くかけてとある荒川沿いの田んぼの用水路までザリガニ釣りにでかけ、見事6匹ほど釣り上げ、その帰りに買った水槽セット。
その後ザリガニが共食いしたり、あまりに水の汚れがひどかったりで、結局飼うのをあきらめたのだが、何となく空いた水槽が勿体ないので近所の熱帯魚屋で買ってきて熱帯魚を飼い始めたのだが・・・これが、素晴らしく癒やされる!

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とは言っても、人生で熱帯魚を飼ったのは最初ではない。
子供の頃からそもそも魚が大好きで、ヒマがあれば図鑑を読んだり魚屋に行ったりしていたのだが(笑)、確か高校1年生くらいだったと思うが、一度思い立って熱帯魚水槽セットを購入したことがある。

色々調べた結果、確かネオンテトラとコリドラスとパールグラミーかドワーフグラミーを飼い始めたのだが、飼い始めるとたまらなく可愛いのが、コリドラスだった。
いっつも底をほじくってる姿も可愛らしいし、ナマズってのも何となく惹かれるし(?)、微妙な模様違いで相当な種類がいるってのもコレクター心をくすぐるし、なんかいいのだ。

その後当時はサカサナマズといったマニアックな種類に手を出したあげく、最後は水槽管理がおろそかになってしまった。

そして今回、子供達と吟味して購入したのは・・・ネオンテトラとコリドラスとドワーフグラミー。
成長していないというべきか、嗜好が変わっていないと言うべきか(笑)

最初は水作ポンプだけで飼っていたのだが、水の汚れが激しいため、ついに今週末外部濾過装置を導入。

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水槽のサイズからして濾過装置が大きすぎるため、空き缶で底を支えないとポンプが傾いてしまうのだが、おかげで濾過するパワーは十分。
水草も買い足して、それっぽいレイアウトにすると、ビール飲みながらボーっと眺めていても飽きない小型アクアリウムが完成。

お気に入りのコリドラス・パンダも今のところ元気だし、今回はまずは全員1年越えを目指したい。
一方で掃除用に飼ったヤマトヌマエビとミナミヌマエビは凄い勢いで☆になるんだけど・・・。

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眺めているうちに90㎝クラスの水槽で思いっきり水草レイアウトしてコリドラス軍団を泳がせたい衝動に駆られるが、ここはがまんがまん。

新しいiPadと学習机と、自転車の特訓 [雑談]

今週末に実施したこと、その1(実際は金曜日の夜なので週末ではないが)・・・新しいiPadの購入。

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実物の感動するほど綺麗なRetina液晶を見てしまってからは欲しい欲しいとは思っていたものの、具体的に何をするのかという点と、もう少しロットがはけてこなれてから買った方が良いのではと思っていたが、金曜日に仕事が珍しく20時過ぎで切り上げられそうだと思った瞬間に21時まで空いている銀座のアップルストアへダッシュしてました、はい。

実際触ってみると、改めて液晶の美しさに感動しまくり。
しかもiPad専用アプリ(HD)の中には仕事に活用できる物や、教育として子供と一緒に楽しみに対物ものあり、明らかにPCとは違った付加価値を与えてくれるデバイスに違いない。


今週末に実施したこと、その2・・・ちび太の学習机探し。

今月から小学校に上がったちび太には、まだ自分の部屋も学習机もない。
そこで新三郷のIKEAとニトリへ行ってみたのだが、そろそろ今年モデルは在庫が少なくなっており、売れ残ったモデルはどれも色がイマイチ。
個人的にはダークブラウンで家具を統一したいのだが、残っているのは全てライトブラウンの物ばかり。
ここは安易に選ばずに、帰宅してからネットで探してみたが・・・未だ良い物が見つからず。
何とかGW開け頃までにはちゃんとした勉強机を手配してやりたいが、果たして。


今週末に実施したこと、その3・・・自転車の猛特訓。

ちび太にはできれば小学校の野球教室に通わせたいのだが、野球教室に入る条件が「自転車をこげること」なのだ。
ちび太は補助輪が取れてからあまり練習してこなかったのと、買った自転車がまだ体に比べてちょっと大きめなのとで、いまだに乗れない。
そこで今日は一念発起し、午後数時間掛けて家の周りの道路で猛特訓を実施。
最初はハンドルを切りすぎて転んだ自転車のハンドルがまっすぐ上を向いてしまったところにみぞおちから倒れ込んでしまったりして泣きっぱなしだったのが、何度かやるうちに何とか乗れるようになった。
さらにその後特訓を続けるうちにコツをつかんで、最後は絶対に今日中にはたどり着けないと思った「一人スタート」までできるように!
子供の成長って本当に素晴らしい。

ちび太はよほど嬉しかったのか、家族全員を呼び出してひとしきり乗り回した後、今日の絵日記にもしっかり書いていた。
自転車を一人で乗るようになると親としては交通事故などの心配が増えて気が気では無いが、これも成長の階段の一歩。

それよりも問題は本人が野球よりもサッカーをやりたがっていることだけど(笑)

日本の春 [雑談]

ちび太の用事で増上寺まで出かけたが、真っ青に晴れ渡った空と満開の桜の見事なこと。
日本の春って素晴らしい。

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・・・これで花粉さえなければ、ねぇ。

技師道 [雑談]

久々に読後感でも。

最近読んだ中で印象的だったのは、小説では百田尚樹の『永遠の0』。
フィクションだと分かっていても、情景描写と展開のうまさに引き込まれるように読み進めてしまうし、ある意味ではノンフィクションだとも言えるだけに実際にあったこととして心に深く突き刺さる。


永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



小説兼ビジネス実用書といった感じなのが、西堀栄三郎の『技師道十五ヶ条』。


技士道 十五ヶ条 ものづくりを極める術 (朝日文庫 に 9-1)

技士道 十五ヶ条 ものづくりを極める術 (朝日文庫 に 9-1)

  • 作者: 西堀 榮三郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2008/01/11
  • メディア: 文庫



先日アマゾンで本を購入した際に西堀栄三郎の本を何冊か購入したのだが、この方を知ったのはNHKのプロジェクトXの南極越冬隊の回。
1957年の第一次南極観察越冬隊長として日本初の越冬隊を指揮し、プロジェクトXでは当時のチームメンバー(放送当時既に70歳以上になっておられたが)が西堀隊長を思い出して号泣するという場面を目にし、一体どんな素晴らしいリーダーなのかと興味を持ったことがきっかけ。

本人も著書の中で語っているが、登山家にして発明家、技術者にして啓蒙者、研究者に教育者といくつもの顔を持ち、「専門を持たないことが専門です」というキャリアを積まれた西堀さんの言葉は、全ては技術者としての物作りの精神に根ざしている。
戦後間もない頃から品質管理の真理を追究し、作業の標準化→改善→新たな技術の開発という"プロセス"を定義づけ、そのプロセスの実現のためには実際に作業を行う人達のヒューマンマネジメントを考慮した組織運営が必要で、その組織を前に進めるためにはビジョンを伴ったリーダーシップが必要であると説いたその先見の明と普遍的な言葉の数々は、2012年を生きるビジネスマンにとっても非常に参考になる。

実際、彼の言葉の一説はまさに直前に読んだ『戦略脳を鍛える』の中にも引用されている。


戦略「脳」を鍛える

戦略「脳」を鍛える

  • 作者: 御立 尚資
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2003/11/14
  • メディア: 単行本



曰く、ヒマラヤ登頂チームを組織する際に全国から集めたチームにはエース級の登山家が名を連ねていたのだが、千両役者ばかりだと天狗の鼻が邪魔になって、俺も俺もとみんなが頂上に登りたがり、収拾が付かなくなってしまうために全員断ってしまったのだそうだ。
そして今度は、「高所の山登りの経験があり、協調精神の強い人」という条件をつけて募集し直し、隊を編成したとのこと。

西堀氏曰く、これからの組織運営は人から仕事をやらされている、人に仕事をやらせていると考えるのではなく、「自分からやっている」という自主主義の下に、「みんなで共同の目的を果たそう」というチームワークの概念で捉えなければならないと思っている・・・これには共感するコトしきり。

年明けからは自分のチームに色々と変化があるが、金融業ながらも西堀氏の技師道に思いを馳せながらチームマネジメントしていこう。
ま、今からいうと鬼に笑われるけど。

For the first time in a year [雑談]

直前になってもまだまだ準備に追われているが、今週土曜日から一週間、日本に戻ってきてから初めての海外出張でパリ~ローマに行ってくる。
ほぼちょうど一年ぶりのパリで、まだ住んでいた頃の思い出が鮮明に残っているが故に街を歩いてみてどんな心境になるのかが自分でも楽しみ。

ただし、一週間も滞在する割にプライベートタイムは全くないので、本当は行ってみたい住んでいたアパルトマンの前を通るといったこともできずに、ちょっと残念だ。

話は変わるが、英語では一年ぶりというのはこのエントリータイトル通り、"for the first time in a year"という。
もちろん10年ぶりの場合でも10 years(または in a decade)になるだけ。
直訳すると過去1年で初めて、となるわけだが、初めてこの言い回しを知ったときは日本語との物事のとらえ方の違いを実感して、なぜか強く印象に残っている。

1年という間に注目するのか、初めてというアクションに注目するのか、なんだか東洋的な感覚と西洋的な感覚の違いがよく現れている気がするのは僕だけだろうか。

いずれにしても久々のパリ、自由時間はなくともその空気や雰囲気を味わってこようと思う。
もちろん、仕事の成功が最優先だけど。

運動会2011 [雑談]

9月は結局ほぼ毎日午前様(古い・・・)で、Blogの更新が全くできなかった。
うちの会社は10月年度初めなので期末の追い込みと新年度の準備で大体企画系部署は忙殺されるのである。まあ、仕方ないのである。

そして今日はちび太とちび子の幼稚園の運動会。
事前に「朝のお手伝い」にエントリーしていたので、8時過ぎに東京スカイツリーのよく見える会場へ。
このお手伝いが思っていた以上に、かつ運悪く意外とハードな仕事で、幼稚園の名前を公園裏の金網ネットによじ登って結束バンドで止めるという作業。
金網の目が結構細かく足場が安定しない中で結構高さもあり、なんか罰ゲーム感漂う感じだった。
すぐに脚立が運ばれてきて、後半は楽だったけど。

運動会自体は9時半に開会して、ちび太が「はじめのことば」を代表して唱和してスタート。
年少(ちび子)、年中、年長(ちび太)と3学年な訳だが、やっぱり4~6歳の子供の2~3年の差はすごい。
年長さんともなるとリレーにも多少迫力が出てくるのだが、年少さんのリレーはそもそもピストルが鳴っても走り出さない子供もいたりで、あれは先生は大変だわ。
ちなみに午後の部のお父さんとの障害物競走では、並んで順番待ちをしていると前のお父さんに先生が走ってきて「○○ちゃんが順番待ち中に寝ちゃったので、お父さん走らなくて大丈夫です!」なんて言われてた(笑)

でも大きなハプニングもなく、約20のプログラムは無事終了。
リレーあり、ダンスあり、おかあさんのダンス・・・エグザイルの曲にあわせて(笑)などなど、盛りだくさんだった。
赤ちゃんに毛が生えた年少さんと、もう完全に子供になっている年長さんと、どっちも可愛く元気いっぱいで、大人が振り回されてた。

ちび達にもらったエネルギーで、明日からの新年度も頑張りますか!

Les retrouvailles [雑談]

最近の半年ごとの楽しみなイベントは、フランスにいた頃に親しくして頂いた家族と日本で再会すること。
前回は年末に2家族に浅草までお越し頂き、釜飯を堪能した後にうちでゆっくり飲みながら過ごしたのだが、今回も待ち合わせは浅草。
ちなみに2家族のうち1家族はパリから帰国中で、もう一家族は今回はご主人のみお越し頂いた。
とはいえ、フランス時代とはうって変わって忙しい毎日なのは同じらしく、結局ランチを30分程度ご一緒しただけで会社に戻られた。

今回ランチに選んだのは、浅草の古き良き洋食屋、グリルグランド。

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以前から来てみたいと思っていたのだが、楽しみにしていた2階の座敷は既にいっぱいだったので、一階のテーブル席で。
僕が頼んだのは看板メニューでもあるオムハヤシ。

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ほろ苦さと酸味とコクが絶妙に絡み合った、これぞ洋食屋のデミグラスソースという味で、一気に食べてしまった。
今度は卵なしのハヤシライスでデミグラスソースだけを堪能したい。

腹がふくれた後は近くにある老舗の甘味処、梅むらであんみつに豆かんに宇治ミルク金時を堪能。

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中途半端に甘さ控えめだったりせずガツン!と甘いので、たまに食べるだけでしばらく甘い物は食べなくても良いくらい満足できる。

その後は浅草寺近辺を散歩しようとしたのだが、あまりの暑さに今回も我が家でまったりすることに。
暑さもあり疲れが抜けきっていなかったこともあり、フランスで集まった時ほどアルコールは進まず、梅酒をちびちびに最後はコーヒーという健康スタイルで(笑)

次回に再会するのは冬になりそうだけど、次は3家族集まってゆっくり鍋でもいいかも。
今から楽しみにしてます。

ランドセル [雑談]

いくら何でもやり過ぎやろというくらいなワーカホリックな日々を過ごしているうちに、すっかりとまたBlogの更新が空いてしまった。
振り返ると、前回書いた恐竜博2011に2回目の訪問をしてきた今週末。
何とか休日出勤だけは避けようと決意して毎日終電まで働いたおかげで、何とか二日とも家族とゆっくり過ごせた。

今日日曜日は、お昼に数年ぶりに横浜中華街へ。
あまりの暑さにそぞろ歩きどころではなかったが、食べログで評価の高かった萬珍樓點心舗はおいしかった。

昼食後は一気に北上して、西新井のとある革製品工場に隣接するお店へ。
目指す土屋鞄製造所は妻が事前に調べていたお店で、ちび太のランドセル購入のためだ。
来年4月の新一年生向けのランドセルの販売開始は8月1日で、店内は幼稚園年長さんの子供を連れた親子でいっぱい。
しかし、ランドセルもバリエーションが豊富になったモンだ。

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上記はベーシックな棚を写した一枚だが、土屋鞄製造所の特設ページに行くと、パステルカラーやデザイン柄のものからヌメ革の物など、自分が子供の頃と比べると遙かに選択肢が多い。
そういえばクラスに必ず一人くらい真っ黄色な“ランリュック”なるものを背負っている同級生がいたが、今もあるんだろうか?

とはいえ色々と見て手にとって品定めをしてみると、やっぱりベーシックな色でしっかりとした作りの物が一番欲しくなる(自分のじゃないけど)。
革製品好きとしては、今の綺麗さよりも使い込んで数年経ったときにどうなっているかをついつい想像してしまう。

自分の中では一つに絞った上でちび太に聞いてみると、なんとちび太も全く同じモデルを選んだので、ちょっとびっくり。
生まれてから常にパパが靴や鞄を磨いているのを横で見てきたからかもしれない。
で、その満場一致で選んだモデルというのが、つや消しのコードバン(黒)モデル。
かっこよさもさることながら、値段も一番というのが辛いのだが、しっかりと6年間手入れして使っていくことを親子で意識して行ければ、安物を買って壊れて買い換えるよりはいろんな意味で勉強になると思い、決断。

早速今日の絵日記に「うまのきじでできたらんどせるをかってもらいました。こーどばんといいます。」とうれしそうに書いていた。
お届けは来年2月とちょっと先だけど、6年間大事に使ってね。

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恐竜最新情報 [雑談]

ちび太と二人で行ってきた上野の国立科学博物館の恐竜博2011。
これが非常におもしろくて、ちび太よりもむしろ元恐竜好きの自分自身の方が集中してヘッドセットの解説に聞き入ってしまった。

恐竜の化石の分析は本当に日々新たな発見があってそれまでの定説が覆されている感じ。
例えばしばらく恐竜に触れていない人が見て驚くと思うのは、下記のティラノサウルスの最新復元図。

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なんと、羽毛が生えてます。しかも背中だけ。

ここ最近特に中国大陸で見つかる恐竜の化石からは続々と羽毛つきの物が発見されており、恐竜は恒温動物で鳥に進化する過程で羽毛が生えていた物も多かったということになっている。
例えばジュラシックパークで出てきたヴェロキラプトルも、どの図鑑を見ても最新のイメージ図ではふわっふわに羽が生えてたりする。

今回そのほかに勉強になったのは、例えば・・・
・ティラノサウルスの前足が極端に小さいのは以前は何の役にも立ってないと言われていたが、最新の研究ではしゃがんだ後前足を地面について前半身に重心を移動させて立ち上がるために使われていた可能性があることが判明
・また、その前足が小さいのは大型化に伴って小さくなったと考えられていたが、かなり小型のティラノサウルスの別種が見つかり、そのサイズでも既に同程度の前足しかなかったので別の理由で小さくなったと想定される(一方でその別種がティラノサウルスの幼体かどうかについても議論がある)
・トリケラトプスも、前足の甲が体の外側を向いていたことが分かり、化石の復元図が少しこれまでとは異なっている
・鳥は卵を産む前後に雌が骨の内側にカルシウムをためるが、最近卵と共に発見されたシチパチの化石からはそのカルシウム成分が検出された無かったため、シチパチは雄が抱卵していたと考えられ、既に産卵と抱卵の分業がされていた種がある可能性が高くなった
・最近発見された化石の羽毛に僅かに残るメラニンの痕跡をとりためてデータ分析する中で、初めて一部の恐竜の色の復元に科学的に成功した(かなり派手な羽毛をまとった恐竜もいたらしい)

などなど。
地道な発掘作業とその後の非常に高度な科学的分析の組み合わせが、聞いていてロマンをそそる。

しかし最後のシアターでも上映された、最新の学説に基づいて復元されたティラノサウルスとトリケラトプスのバトルシーンは、いつも思うんだけど、あんなに肉食恐竜と草食恐竜が向かい合って堂々と戦うシーンなんてあり得たんだろうか?
トリケラトプス側は戦うメリットはゼロなので、普通真っ先に逃げると思うのだが・・・。

でも、やっぱり恐竜は男の子にはたまらんね。
次の展示会が楽しみ。

結婚式 [雑談]

週末は数年ぶりに京都に帰省した。
目的は元同業他社の友人の結婚式に参加するため。
思えば日本での結婚式参列はかなり久しぶり・・・おそらく4年ぶりくらいじゃないだろうか。

今回招待頂いたのは、一人枠(=他に知りあい無し)での参戦だったので多少の不安はあったが、結果的には他の一人枠の方々と新郎新婦そっちのけで盛り上がって楽しめた。

しかし今回の披露宴は凝ってたなぁ。
最初の受付で渡されたデイリースポーツ風(関西人としてたまらん演出やわな)の結婚記事から始まって、披露宴の合間に次々と流れるビデオ映像の数々。
これがまた出色の出来で、しかも新郎新婦共に国際的なキャリアを歩んできたため出演者の国籍も多岐に渡ってる。
披露宴自体の場のクオリティも申し分なしで、これまで参加した披露宴の中でもトップクラスに印象深いものだった。
新郎の友人の知られざる(?)過去も垣間見れたし、新婦もこれまた綺麗な人で、お似合いのカップルやったな。

披露宴に参加させてもらって、幸せな二人の門出を祝う気持ちと共に、自分自身改めて思いを強くしたことが二つ。

まずは、家族を大事にしよう!ということ。
人の結婚式に参加すると、自分の結婚式を思い出したり将来の娘の結婚式を想像したりする(そして若干既に辛くなる 笑)。
改めて家族がいるって素晴らしいことだと素直に思い直せる良い機会だった。
とはいえフランスにいた頃よりも遙かにワークライフバランスが崩れているのも事実なので、日々の時間配分を見直す必要がある。

次に、もう一度海外に出たい!という強い思い。
次々と寄せられるビデオレターで移る海外の職場の映像やアメリカ人を中心とした外国の方からの祝福メッセージを見て、改めて自分がフランスにいて各国とやりとりしていた頃のこと、そしてそのとき感じていたたまらない充実感を思い出した。
外国の人と働く際のオブジェクティブドリブンで、お互いの自立性を重んじて、メリハリの効いた人間関係は、なぜか自分にとても合っている気がするのだ。
日本人ほど同質なバックグラウンドへの暗黙知が無いが故に、何でも自己主張して口に出していかないと伝わらないのだが、それがかえって個としてのお互いの理解に繋がることが多く、結果的に言葉のディスアドバンテージを超えて豊かな人間関係を築けた気がする。

まずは同じ一人枠で参加した現同業他社の方と約束した、お互いの家族を大事にする目的で浅草で週末に家族同士で昼飯でもというところから行動を起こしてみよう(笑)

披露宴を終えてそんな決意を胸に河原町を歩きながら、この機会を与えてくれた二人に感謝した。
末永くお幸せに!そしてこれからは家族ぐるみでよろしく!

装着 [雑談]

6月10日の金曜日、有休を取って向かった先は中野坂上の歯科医院。
2時間以上口を開けっ放しなのがつらかったが、歯列矯正装置の装着を行った。
左下のあごの骨にはインプラントでねじを打ちこんで、そこを土台として装置を引っ張る処置も実施。
通常の矯正だと歯同士を引き合って歯列をなおしていくのだが、そうすると動かなくてもいい奥歯まで引っ張られて前に来てしまうらしい。
そうすると引っ張り合って前に来た奥歯をまた奥に押し戻して、再度引っ張って・・・と矯正期間が長くなってしまう。
そこで奥歯部分はインプラントで引っかける土台を作って、そこから装置全体を引っ張ってあげることで大幅な期間短縮になるわけだ。

実際装着してみると、最近認可が出たという透明なブラケット&白いワイヤーを選択したおかげで(高かったけど・・・涙)そんなに目立たない。
ただ、やっぱり話しづらいし食べづらい。こりゃしばらく麺類以外無理やな。

・・・と思って一晩寝て起きると、前日はあまり張力を感じずにむしろ「これで歯が動くのか?」と思っていたのに、これが痛い痛い。
冷凍うどんをゆでただけの完全素うどんのドレッシングがけを食べようとしても、うどんをかみ切れないほど歯が痛い。
前歯をグーーーっと手で押し込めば根本に痛みを感じるが、あれが全ての歯で同時に起きてる感じ。
だいたい3日~一週間で痛みは治まるそうだが、これはちょっと想像以上だったな。
しかし痛くなくてもそもそも食べづらい。

来週からはしばらく会社での昼飯はウィダーインゼリーになりそう。
どうせなら副次的効果で痩せてくれればいいんだけど・・・。

抜歯完了 [雑談]

昨日は所属する部門の中間キックオフで、2次会3次会と渡り歩いて帰ってきたのは朝4時前。
ここまで遅くまで飲み歩いたのは数年ぶりだったが、普段会う機会の少ない地方の同僚とゆっくり話が出来たのはよかった。

そして数時間眠った後は、朝から2回目の抜歯のために新宿方面へ。
前回は右の上下の臼歯を抜いたので、今回は左。
当たり前だが抜歯をする前は若干憂鬱。
健康な歯を抜くのは抵抗はあるし、抜いた直後の口の中の気持ち悪さとものの食べづらさが困る。
でも、これもきっちり歯並びとかみ合わせを治してもう一度海外勤務を目指すための準備。

抜歯自体は麻酔をかけてバキバキっと抜いて完了。
やっぱり左右両方計4本ないと違和感あるわー。
右側を抜いたときは小臼歯なので、思った以上にしゃべっても歯を抜いたことにほぼ誰も気づかなかったが、左はちょっと目立ちそう。
でも来週末にはインプラント矯正を設置するので、それまでの辛抱か。

食生活では、これからしばらくはうどんだけの生活が続きそう。
ネギなどの薬味も抜歯痕に挟まると嫌なので冷凍うどんをゆでただけのものを食べているが、味を変えるためにドレッシングをかけて食べてみるとこれが結構うまい。
特にタマネギドレッシングとごまだれドレッシングが鉄板。

誰かもっとおいしい、うどんにかけておいしそうなドレッシングがあったら教えてください。

メタリズム [雑談]

今日は初のGoogle Chromeからのエントリー。別に意味ないけど。
なんだか2本も歯を抜いたせいもあって今日は朝からだる~い気分。
結局一日中家でゴロゴロしてたっぷり昼寝もしてしまった。
ここ最近GW前から終電&タクシーコースが続いていたので、久々に全く仕事をしない週末を過ごして疲労回復に努めた。

ちび子も昨日はどうなることかと心配したけど、今日は結構普通に歩いていたのでホッとした。
いつもお兄ちゃんと一緒に行っているスイミングスクールも今日はお休みで、その間2人でドラえもんの映画を見たりして過ごす。
もう数回見たけど、『のび太とアニマル惑星』は結構好きだな。

そんなドラえもんと対極にあるけど、最近テンションを上げるために聞きまくってるのがマキシマムザホルモン。
何となくYoutubeでギタープレイ動画をハシゴしている時にたまたま見つけて、PV見て、久々に鳥肌が立った。
あまりバンドをバンドで例えるのはしたくないのだが、あえて言うなら日本版パンテラ。
しかもベースは多少レッチリっぽいと思ったらやっぱりベーシストはレッチリ好きでした。
またこんなバンドなのにドラムが女性というのも、それでいてしっかりたたけているのも圧巻。
ギターも異様にうまい・・・というか、メタル好きのツボを押さえに押さえまくった曲展開と音作りがたまらん。

直接PVを貼るわけにも行かないので、素人離れしたギター完コピ動画を。
この曲、PV見てもらうと分かるけど、前半と後半で全く展開が違って、後半から出てくるのは本物のバンド。
展開的に何となくOzzyのNo more tearsを思い出すのは僕だけ?



あと、先ほどこんな動画も発見。
マーティーなにやっとんねん・・・って、かなりいいアレンジなんとちゃう?


Garbage In, Garbage Out [雑談]

最近Blogの更新がかなり滞り気味。
非常に数少ない読者からも更新の催促を受けているので、5月1日から心機一転、パリ時代とまでは行かないまでももうちょっとマメにエントリー書きます・・・たぶん。

日本に帰ってきて更新頻度が激減してしまった一番の理由は、情報のインプットが多すぎてアウトプットに割く時間がないことだ。
その分Twitterでつぶやくなどしてかる~くゆる~く発露しているつもりではあるけど。

情報のインプットが増えた原因としては

・毎朝通勤時間は日経を読むこと
・仕事量が多く帰宅時間が深夜になることが多い
・加えて週に1~2回は飲んで帰る
・帰りの電車はWiMX+iPod toutchでネットのニュースやメルマガを読む
・あまり見ないが、テレビや雑誌などが全て日本語(当たり前)でほっといても情報が入ってくる

といった行動パターンの変化が大きい。

気づけば処理仕切れないほどの情報に埋もれてしまってる感があるが、"Garbage In, Garbage Out"という言葉があるように、ゴミの情報を入れてもゴミしか出てこない。
つまりインプットの質がアウトプットの質に直結するわけだ。

思い返せば約3年のパリ生活は、インプットされる情報量が少ないが故に、自分で意図的に欲しい情報を厳選して、さらにそれを咀嚼する時間が十分にあったように思う。
もう一度そんな感覚を思い出して、自発的な情報収集・処理を心がけたい。
あと、減ってしまった読書時間の確保も急務だよなあ。

そんなアウトプットの質を意識する意味でも、もう少しBlogを書く頻度を上げていきたいかな。
知ってるつもりの話でも、いざ文章にしようと思うと意外と掛けなくて調べ物をしているなんてことも多いので、文書化するというのは悪くない。

と、ここまで文字ばかりだったので、全然関係ないけど先日撮った写真でも。

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先日の地震で東京タワーが曲がってしまったという記事は見たけど、近くに行くと確かにハッキリとタワーの先端が曲がってました。
しかしなぜ先端が・・・?
物理に詳しければこれも慣性の法則か何かで説明つくんだろうけど・・・まさにアウトプットはインプット(含知識)次第。精進せんと。

ちび子の入園式(ちび太もいっしょ) [雑談]

なんだかんだで昼飯を食べる暇もないほど仕事に追われる日々が続いていたが、気づけばすっかり桜も満開になっている。
やっぱり日本の桜はきれいだ。
花咲き乱れる光景はフランスでもよく目にしたが、いつもの日常の街が桜色一色に染まるこの瞬間ほどきれいで特別な感じのする光景はお目にかかったことがない。
木の枝に葉がなく薄ピンク色の花びらだけが満載になるこの季節は、こんな震災の最中にあっても何か新しいこと、素晴らしいことが始まる気がする。

実際に我が家でもうれしいニュースが。
今月からいよいよちび子が幼稚園に通い始めるのだ。
金曜日にはその入園式があり、午前中半休を取って行ってきた。
ちび太もこの春から年長さん(いや~、月並みな表現だけど、こないだ産まれたばっかりだと思っていたけど、大きくなったモンだ)で、かつ昨年は入園式を経ていないので、学年から一人今回の入園式に参加。
結果的に2人揃っての入園式となった。

会場となった幼稚園の教室には、60人を超える新幼稚園児とその両親でぎっしり。
さすがに3歳児が60人となるとカオスな状況だが、それでも思った以上にみんな小さな椅子に座って先生方の話が始まるのを待っている。
式と言っても「せんせい、こんにちわー!」と顔見せする程度なのだが、さすが百戦錬磨の幼稚園の先生、特に職歴の長い方や園長先生クラスになると園児のまとめ方が違う。
園児をいい意味で大人扱いして、逆にある一定以上のしつけができていないと幼稚園側から登園許可が出なかったフランスの幼稚園とはある意味対極的で、来るもの拒まず的な懐の広さとそれを実現するテンションがすごい。
とはいえお寺の幼稚園と言うこともあり、締めるところはしっかり締めていたので安心して見てられたけど。

何とか2時間ほどの園児との式が終わった後は、園児が自分の教室に連れられた後に園長先生から参加の父母へのおはなしが。
その中で個人的に衝撃的だったのが、お弁当の話。
簡単に言うと、アレルギーのある子はちゃんと対応するので言ってくださいね、的なことなのだが、内容がすごい。
園長先生の言葉を借りると、

「中にはちょっと特殊なアレルギー体質の子供もいて、唐揚げの衣が食べられないという子がいました。
幼稚園で契約しているお弁当の業者さんは3社ありますが、会社によっては個別対応が難しいところもあります。
その場合でも先生が届いたお弁当からその子の分の唐揚げを取り除くようにしますので心配ありません。
そのこの場合は、唐揚げ一個分食べる量が減ってしまうのが親御さんとしても気になるとのことでしたので、その日はおうちから鳥の照り焼きをひとかけらお持ち頂いて、唐揚げと詰め替えていましたので、そういった相談は何でもお気軽にどうぞ。」

・・・みたいなことだったと思う。これは衝撃的だったわ。
いろいろ意味不明なところはあるが、総括すると日本ってめんどくさいねってことだろうか。
まあ、そこまで求める人もごく少数だと思うけど(と、思いたいけど)。

でも一方で想像してちょっとうれしくなったのは新園児が入園した後の年長さん(ちび太)の新しいおしごと。
年長さんは、少し遅れて登園してくる新園児を幼稚園の入り口で"お迎え"するおしごとが与えられるらしい。
毎朝決められた子をお迎えして、靴の履き替えを手伝って、教室に連れて行ってあげてかばんや帽子を決められた場所に置くことを教えてあげて、一緒に遊んであげて・・・とするうちに、自然と責任感が芽生えてくるのが目に見えて分かるらしい。
これは素晴らしいことだと思ったし、ちび太がそうやって成長していくことを思い浮かべると、なんだかちょっとじーんときてしまった。
こんなことでじーんとしてるようだと、ちび子の結婚式にはどうなることやら分からんが・・・(笑)

何はともあれ、ちび子、無事に幼稚園入園おめでとう!

新調&リペア [雑談]

先週末から、なんだかんだとかなりの出費が。

まずは自宅近くの知る人ぞ知る有名靴工房Guild Armsで、3足リペアを依頼。
1足はJM.Westonのローファーで、こちらはパリにいた頃かなり履いていたので、オールソールを依頼。

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他2足は新婚旅行で購入した現CARMINA(カルミナ)、旧Albaladejo(アルバラデホ)の部分補修。
ここでオールソールを依頼するのは初めてだが、仕上がりがいい代わりに値段もかなりするのを知っていたのだが、3足とも大切な靴なので思い切ってファーストクラス仕上げを。
締めて3万9千円なり・・・。

そして昨年末にスーツを誂えて以来すっかり気に入っているテーラーで、裏地とボタンのキャンペーンを実施していたので、思い切ってさらに2着オーダー。
これまでは主に麻布テーラーで作っていたのだが、この新しいテーラーの1対1の接客方針と生地・仕上がりの良さを体験してから、向こう数年はここでスーツを作っていこうと決めた。
生地的には今までのものよりも1~2グレード上なので値段もかなりしてしまうのだが、マネージャーになったこともあり、ちょっとだけ背伸びしてみようかと。

さらには3年以上着てポケットがすれてしまっているスーツ3着のお直し。
さすがに3年以上経つと既にスタイル自体がもう古くなってしまっているので今後は雨の日など限定的に着ることになると思うが、まだ捨ててしまうのも勿体ないので最低限の処置を。
身につけるものは靴もベルトも時計も鞄もトラディショナルで流行に左右されないものが好みなのだが、スーツだけはどうしても流行り廃りがあるので消耗品と割り切るしかない。
これは10年前のファッション雑誌を見れば、「良くこんな服着てるよな~」と誰しも思うところなので、仕方ない。

そして以前Blogにも書いた、Gibson Les Paul Customのリペアが完了したとの連絡があったので、引き取りに。

よく見るとリペア痕は分かるが、かなりキレイに直してもらってしかも補強もばっちり。
ただ、約5万円の出費は痛かったが・・・(涙)

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しかしさすがはLes Paul、久々に引いてみるとZO-3とは鳴りが違う。やっぱいいわ~。
(もちろんそもそも値段の桁が違うが・・・)

なんだかんだで相当な出費になってしまったが、安物買いの銭失いよりも愛着のあるものを長く使いたいし、そういうものに囲まれていることでモチベーションが上がる性格なので、これは必要経費と割り切るしかないか。

確定申告 [雑談]

この週末はやらなければと思いつつ期限ぎりぎりまで先延ばしにしてしまっていた確定申告の手続を行った。
といっても、日本のではなく2010年分のフランスでの所得税の確定申告だ。
今年が最後の手続となるが、これが結構メンドクサイ。
フランスでは会社員も含めた全員が確定申告をする制度となっているのだが、僕はエキスパッドだったので会社が手配してくれた税務コンサルタントとやり取りをすれば良いので、一般的な手続よりも随分楽なはずなのだが。

具体的にはWeb経由で必要な情報を入力することとなる。
現住所やフランスから日本への帰国日などを入力していき、現在の自分のステータスなども確認していく。
入力を進めていくと、日本ではあまり目にすることの無いような質問項目もある。

例えば・・・「あなたの結婚の契約形態はなんですか」というもの。
選択肢には
・契約無し
・財産の分割所有を行う契約形態
・財産の共同所有を行う契約形態
・その他-自分の契約形態を別途下記に記入
とある。

確かフランスで銀行口座を開くときなどにも同じことを聴かれたが、結婚形態に複数パターンがあるという認識がそもそも無いので最初は戸惑ったもんだ。

その他には、「あなたは以下のものを購入もしくは専門的に備え付けましたか?(professionally installedってどう訳すんだ?)税額控除を増やすためには備え付けから2年以内に支払を完了する必要があります」とあり、
・リサイクル燃料を使うもの
・ウォーターボイラー
・断熱素材
・ヒーター
・低温ウォーターボイラー
・高齢者向けまたは障害者向け器具
・エレベーター
・最後のは何を意味してるのかも分からないので原文(英訳)のまま書くと"Did you have work done in your housing in France by a third party to reduce technological risks?"

何となく言わんとする(=税額控除のある)ことは分かるのだが、リスト自体には疑問も残る。

さらに進むとフランスっぽい質問が数多く。
例えば「2010年に家で誰かを雇いましたか?(例 家政婦、乳母、庭師)」など。

そして投資に関する質問も独特。
「フランスの海外領に投資をしましたか?」
「フランスの映画制作投資会社の株を買いましたか?」
「釣り会社の株を買いましたか?」

映画制作云々はフランス映画を文化の一部として守るような目的があるのかもしれないが(未確認)、釣りのは全くもって謎。
そもそもフランス人はあんまり魚食べないのに?

とまあ、非常にめんどくさかったが一応入力&送信完了。
無事正しい所得税が計算されることを願う。

方や未だにフランスの口座から引き落とされ続けるテレビ受信料・・・マジで何とかして!!

酒類 [雑談]

パリにいたときはほぼ毎日1本一人でワインを空けていた気がするが、日本に帰ってきてからはワインを全く飲まなくなった。
帰国時に手荷物として50本くらい持って帰ってきたのだが(引越会社が交渉してくれて家族4人で合計300キロ超をダンボール20箱近くで持って帰ってきた)、それも荷物部屋に置きっぱなしになっている。
今は冬だからほったらかしでも全然問題ないが、暖かくなる前には飲んでしまわないとなあ。

代わりに何を飲んでいるかというと、最初はビール(特にプレミアムモルツと琥珀エビスが美味い)だったが、最近は一番よく飲むのは焼酎かな。

これまで焼酎と言えば芋が好きだったのだが、今一番好きなのは麦焼酎。
特に香ばしくてコクのあるタイプがいい。

コクと甘みが強い故に麦チョコとも評される、ネットでも評判のいい兼八や泰明を飲んでみたいのだが、今のところは近所の大きな酒屋で売っているオススメ銘柄を適当に買っている。
しかし、改めて感じるのは、ワインは高い酒だなあということ。

焼酎でも日本酒でも、720mlだと3,000円も出せば十分すぎるほど高級品を買えるが、ワインだと750mlで3,000円って、それくらい出して初めてまともに美味しい物があるかな、といった価格帯だ。
フランスにいたからこそボルドーならカルフール、ブルゴーニュなら直接現地に行って買うことで3,000円でも無茶苦茶美味しい物を見つけられたのだが、日本だとそもそも1.5~2倍位するケースが多いので、3,000円でまともに美味しい一本を見つけるのもかなり難しい。

まあ日本だと気候や合わせる食事との関係か、ワインを飲んでもパリにいた頃ほど美味しいとも感じないのだが、だからこそ余計にパリを離れるときに飲んだL'Evangile の2004年がたまらなく懐かしく想い出される。

ああ、もう一回飲みたい。

年末年始 2011 [雑談]

今年の年末年始は久々に家族で草津温泉へ。
温泉に行くのは恐らく3年以上振りなので楽しみだ。

いつもは車で行っていたのだが、今回は東京駅から高速バスで草津へ直行。
朝8時半出発で草津に着いたのが午後1時頃だったので、車と比べると多少時間がかかるかな。

到着してみると辺り一面は既に真っ白。
早速駐車場で行き遊びをするちび太とちび子。

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夏もいいけど温泉はやっぱり冬だな。
雪の湯畑も風情たっぷりだし。

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今回は2泊3日という短い日程での滞在だったが、個人的に日本一美味い洋食屋だと思う行きつけのお店でタンシチューはしっかり堪能。

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それ以外は、毎日昼前まで寝てしまい、スキーやソリで遊びたかった家族からは大ブーイングだった。
いや、パパとしては今回の旅行の主旨は “のんびりだらだら疲れを癒す” だと思ってたんですが・・・反省。

東京に戻ってきてからの大晦日は日付が変わってそろそろ寝ようかと思った時に、特別許可を得て(笑)深夜まで起きていた5歳のちび太がどうしても初詣に行きたいと言い出したので、急遽極寒の中自転車で浅草寺へ。
寒かったが、やっぱり年に一回の初詣の時期の浅草寺界隈は独特の盛り上がりと雰囲気があって、来て良かったと実感。

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ちなみにおみくじは半吉・・・なんだ半吉って?
一緒に引いたちび太は凶だったが、結果よりもおみくじの漢字だらけの紙がかっこよく思えたらしく、その紙を大事にポケットにしまい込んでた。

そして年明けは結局昼前まで寝て午後は家族で散歩に出かける、の繰り返し。
新しくできた日本橋のCOREDO室町の1階にある鰹節の老舗にんべんがやっているだし場(DASHI BAR)で一杯100円で飲める出汁が面白かった。

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いやほんとただの鰹節の出汁なんだけど、何かこうしておしゃれに提供されるとちょっと飲んでみたくなるのか、結構人も並んでいた。

そんなこんなで、なんだか "ふつう" に明けた2011年、どんな年になることやら・・・。

皆さま、今年もどうぞよろしくお願い致します。

船便到着とDEN [雑談]

12月10日の金曜日、持ち主の到着から遅れること2ヶ月半、船便の荷物が到着。
その数なんとダンボール箱110箱。
改めてその数を聞かされると、果たして一体何がそんなにあったのか思い出せない。
というのも、実際ここ2ヶ月スーツの上に羽織るコートがないくらいで後は生活に全く不自由してなかったからだ。
結局いざ捨てるとなると迷うが、無ければ無いで最低限のもので十分なのかもしれない。
これは荷物到着早々今流行りの断捨離をするしかないかもしれない。

そして実際到着してみると・・・家に入りきるのか!?というレベルの量。
大体多かったのは、衣類、おもちゃ、本、キッチン周り用品といった感じ。
実際本だけでもこの量・・・。

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今回船便の荷物を整理するに当たって思い悩んでいたのが、どの部屋を自分の部屋にするかということ。
ある程度静かで書斎機能をしっかり持ちつつも隠れ家的なエリアをどこに作るか。
この"隠れ家的"というのが今回のコンセプトで、パリにいたときは結構広めの部屋を入り口に向かって相対する形で書斎デスクを配置して、言わば役員室的な作りにしていたのだが、今回は全く違った雰囲気にしたかったのだ。
元々せまっちいとこの方が好きだし。

で、これまで物置として使っていた一角を整理して書斎道具を無理くり配置。それがこちら。

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元々あったタンスなどの配置換えに苦労したが、意外といい雰囲気に押し込めた。

そして実現したことがもう一つ。
それは、日本に帰ったら絶対に実現したかった、巨大外付けディスプレイの購入。
購入したのは、EIZOガレリア銀座で実際に目で見て吟味したこのモデル。


NANAO FlexScanシリーズ 22インチ ワイドTFTモニタ ブラック SX2262W-BK

NANAO FlexScanシリーズ 22インチ ワイドTFTモニタ ブラック SX2262W-BK

  • 出版社/メーカー: ナナオ
  • メディア: Personal Computers



このEIZOのSX2262W、手持ちのPCでフル解像度表示できるのはVAIO SZ(しかもグラフィックボードを使うスピードモードのみ)だけなのだが、1920x1200の解像度はもう別次元といった使い心地だ。
それについては次回別途書いてみたい。

とまあ、自分の書斎だけは何となく使える状態に持って来れたのだが、それ以外の部屋はまだまだカオスな状態なので、しばらくは寝場所の確保も迷う日々が続きそう・・・。

スイミングスクール [雑談]

今日からちび太とちび子がスイミングスクールに通い始めた。
子供がいない頃は以前僕も妻も通っていたことのある家の近くのスポーツジムの中にあるスイミングスクールで、ここ数年は近くにファミリーマンションが次々と建ったために家族連れで結構賑わっている。
ちび太は最近水にも慣れてお風呂でも潜りまくっているせいか、プールには入れるのが相当うれしいみたい。
ちび子は、どっちかというと「お兄ちゃんが一緒なら、行く」という感じかな。

子供達がプールサイドに連れられた後に親用のガラス張りのスペースから眺めていると、ふとそういえば自分も小さい頃は同じく日曜日の午前中にスイミングスクールに通っていて、見たいキン肉マンのテレビを途中であきらめて嫌々ながら行ってたのを思い出した。

見ていると、最初は5歳3歳の兄弟二人常に一緒に何か話し合いながら水遊びしていたが、そのうち二人ともくっついたり離れたりしながら他の子に混じって楽しそうにしていた。
たまにパパとママを見つけては手を振ってくれたのだが、パパは途中であまりに腹が減ってしまったので抜け出して近所のスーパーでにぎり寿司買って食べてました。すまぬ。

これからは毎週折角プールに来ることになるので、運動不足解消のためにもパパも申し込もう・・・かな。

読書時間不足 [雑談]

フランスから帰国して、かなり減ってしまったもの・・・それは読書時間。
パリにいた頃は家からオフィスまでもドアツードアで30分くらいだったし、オフィスを出る時間も平均7時半くらいだったので、毎晩風呂に浸かりながらゆっくり本を読めた。
日本だと通勤時間は1時間ほどあるのだが、朝は新聞を読むし夜は次の日の朝からのスケジュールとこなさなければならないタスクを考えながら帰ることが多いので、中々メトロの中で読書モードに切り替えが出来ずにいる。
ちなみに新聞は日経電子版の契約に切り替えて、朝起きてWiMAXルーター経由でiPod Touchで朝刊の取り込み開始をして出勤するまでには全ての記事が参照可能な状況にしている。
紙媒体も取るかどうか迷ったが、今のところは電子版で十分情報ソースとして活用できている。

そんな読書時間不足ではありながらも、最近読んだ本の読後感を。


この国を出よ

この国を出よ

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/09/29
  • メディア: 単行本



今さら説明の必要が無い2人の対談だが、「この国を出よ」とは言っているが「海外で経験を積んだ上で日本に戻ってきてそれを活かしてこの国を立て直せ」というのが主旨。
印象に残っているのは、"今の時代のビジネスマンに求められているのは「問題の本質を探る力」つまり、枝葉末節の現象だけを見て対処療法的な対策を取るのではなく問題の根本的な原因を発見し、解決へと導く戦略的な考えであり、ネットでも手に入る「知識」より「洞察力」を磨け"と言うメッセージ。
それは日々伸ばしていけるスキルなだけに、"一歩踏み出せばベーシックで強力なビジネスの「武器」を手に入れられるのに、まるで素手で戦おうとしている日本の丸腰ビジネスマンは見ていて怖くなる"というくだりも全く同感だ。


花神〈上〉 (新潮文庫)

花神〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1976/08
  • メディア: 文庫



村田蔵六、のちの大村益次郎が百姓から蘭学で身を起こし、宇和島藩で士分をえ、江戸に出て旗本格となり、その後長州藩の倒幕軍の総司令官になる人生を描いた長編小説。
緒方洪庵の適塾で学んだオランダ語を活かして江戸で旗本格にまでなった蔵六が、全ての身分を捨て故郷長州の下級藩士に戻るのは第三者的に見ると理解しがたい行動なのだが、文中の"蔵六は、他国を転々としたために長州人としての意識を、その藩国に住む人々以上につよく持った。他国へ出れば自国への思いがつよくなるのが自然であるように、蔵六は長州への思いが深くなった。ところがかれば自国の長州では百姓身分で、藩という行政対に参加していない。その点、さびしさがあった。"という情景描写は、フランスに住んだ3年の間に日本への思いが強くなった自分の心理的変化に通ずるものがある。
鳩居堂での最終講義の一節の「タクチーキ(戦術)のみを知ってストラトギー(戦略)を知らざる者は、ついに国家をあやまつ」は、まさにそのまま民主党政権に伝えたい。
今の政府にタクチーキすら有るのかどうか、はなはだ疑問だが。


新装版 歳 月(上) (講談社文庫)

新装版 歳 月(上) (講談社文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/02/15
  • メディア: 文庫



備前佐賀藩出身で幕末維新を経て誕生した明治政府の中で参議にまで登りつめた江藤新平の人生を描いたこれまた長編小説。
政治家ではなく究極の論理家かつ実務家でその点では人生の後半で仇敵となる大久保利通と重なるが、大久保利通がその目的に向けて周りを全て整えていく陰謀家なのに対して、江藤新平は多分に自分自身の優秀さで一人で突き進む究極のプレイヤーという印象がある。
司法卿としての井上馨や山県有朋への汚職事件への追及のすさまじさには、貪官汚吏に対する徹底的な正義を貫く姿勢と法への絶対的な遵守の思いが見て取れるのだが、しかし参議になってからの西郷隆盛の征韓論への同調には旧藩閥という前時代的かつ多分に感情的な思いが濃厚で、その一方で征韓論という理論に賛同するのみでその裏にある政治的な動きには一切注意を払わずに自身も一切の政治工作をしなかったところが、後世の第三者としてみると不可解に映る。
佐賀での武装蜂起のやり方を見ても、改めて実務の才と軍事の才は全く別物で、後者は本当に希有な物だと思い知らされる。
結局江藤は自分が心血を注いで作り上げた警察組織とシステムから逃れられずに捕まり、自分が整備した新法を超える、そして旧法ですら否定する法外の極刑を持って処刑されてしまう。
最後まで東京での弁論の機会を待ち望んでいたにもかかわらず特例で一瞬のうちに裁かれてしまったために「裁判長、私は」の後続けて何を言おうとしたのかは分からないし、またその機会すら奪った事で明治政府の官僚専制的な重厚な暗さがその後の西南戦争の勃発に繋がっていくような気がした。

この花神、歳月はまだ読んでいない人には是非セットで読んでもらいたい小説だ。
欲を言うなら、越後長岡藩の家老であった河井継之助の生涯を描いた峠もあわせ読んで欲しい。


峠 (上巻) (新潮文庫)

峠 (上巻) (新潮文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫



なんだか司馬遼太郎の小説ばかり列挙してしまったが、今日TSUTAYAで借りてきたのがかなり前のNHK大河ドラマ「翔ぶが如く」のDVD。
知れば知るほど、幕末から日露戦争に掛けての日本史には学ぶところ、想いをかき立てられるものが多い。

Back to Tokyo [雑談]

結局ストライキも大きな影響はなく、手荷物ダンボールやスーツケース合計約300㎏と共に無事日本に帰国。
ちょうどパリ現地時間19時半発で約11時間のフライトを経て日本時間午後2時着というスケジュールだったために子供達も食事の後ぐっすり眠れて、騒ぐことなく無事着陸。
そういえば機内には数列前にサッカーのトルシエ監督が乗っていた。

成田に着いてからは、JALのリムジン送迎サービスで自宅まで。
このサービスは今回引越会社に教えてもらって初めて知ったのだが、運転手ももの凄く親切でフランスのサービスレベルに慣れきった身からするとちょっと恐縮してしまうほど。

そして帰ってきました、久しぶりの浅草の妻の実家。
この家は3階建てなのだが、中々作りが面白い。
まず1階が半分が美容院、もう半分がバーになっている。
美容院は義理の母が美容師だから。
これは散髪が嫌いな僕には無茶苦茶有り難い。なんだって夜中でもいつでも好きなときに切ってもらえるから。
その隣のバーは、近くでバックパッカー向けの旅館を経営する妻の妹夫婦が最近オープンした外国人宿泊客向けのバー。
ちなみに旅館のマネージャーはフランス人なので、自然バーもフランス人率が高い。

2階は今回うちらがお世話になるフロア。

そして3階は、元々近くにマンションを買うまでは3年ほど住んでいたのだが、今は旅館のゲストルームという扱いになっていて、ここにも外国人宿泊客が頻繁に出入りしている。
各フロアは台所や風呂場などの施設は独立しているのだが、階段は共通のため、結構家の中で他人(しかもほぼ外国人)と行き違うという面白い構造になっている。
家に着いてからも早速階段でフランス人客とすれ違い、早速フランスで会話。
夜は1階に下りていけば生ビールを飲みながら英語やフランス語を使えるので、これは楽しい&プラクティカル!

パリ16区と浅草という地域的ギャップはあるものの、楽しい東京生活を再スタートできそう。

マイレージ [雑談]

現在フランス滞在最後の夏休みを前に、母親とその姉(叔母)をパリに呼ぼうとしている。
呼ぼうとしているというのは、マイレージを使った特典航空券予約のキャンセル待ちをしているからだ。
7月末の関空発シャルルドゴール行きの便を申し込んだのが既に6月中旬だったため、当然のように全ての便で既にキャンセル待ちをせざるを得なかった。
そこでいったん申し込んで折に触れてJALに電話をしているのだが、オペレーターによって教えてくれる情報のレベルに差があったりするのが気になる。
例えば、数日前には「今この便は○○名様がキャンセル待ちでそのうちお客様は△番目でお待ちですね。」といってくれたのに、次に電話したときには「何番目で待たれているのかという情報はお伝えすることが出来ません。」といわれる。
いずれにしてもどのオペレーターも非常に親切なので文句は全く無いのだが、ちょっと気になる。

しかし新ためて考えてみるに、飛行機の座席の値付けというのは本当に不可解。
ファーストクラスが1席百万近かったり(結局のところ椅子に座って飛ぶだけなのに)、ビジネスとエコノミーの格差も凄かったり、でも実はエコノミーも正規価格はビジネスに負けず劣らず高いのだが色々な時期別キャンペーンのせいで相当割引が効いているだけだったり、時期によって異様に価格が上下したり・・・。
これまでもマーケティングおよび営業チャネルでの仕事を生業としてきただけに、マーケティング的に価格戦略の重要性は理解しているわけだが、自分の会社に弾力的な価格決定権の無い日本の金融業界で働いているせいか(認可事業だから)、ここまでの変動は正直ちょっと理解しがたい。

さらに企業側の視点で見たときに、果たしてここまで複雑な価格体系を取っていて本当に収益管理が出来ているのかどうかが大いに疑問だ。
逆にいうと、今不況のあおりを受けて軒並み航空会社が苦戦しているが、不況で乗客が減ったのと同じくらい自社の製品(この場合飛行機で移動するというサービスそのもの)の収益管理がお粗末だとしか思えない。
色々な旅行会社のパッケージに組み入れられた航空券などは単体での価格がもう分からなくなっているし、大幅に前倒して予約する割引なども非常に多い。
かたや企業とは一定の席を正規料金に近い金額で確保するような業務を代理店が行っていたり、マイレージでの特典航空券購入という経路もある(しかも会社の出張で貯めたマイレージで個人旅行するケースも多いし・・・これはここの会社の規定に委ねられていて別に違法行為ではない)。
なんだかこれってサブプライムと似た匂いを感じるのは勘ぐりすぎだろうか。
ふと思ったのだが、そもそもマイレージや家電量販店のポイント還元って財務的にはどのような処理をされているのだろうか?
放っておくと立派な隠れ債務になるので、本来なら使用見込額を引当処理する発生主義的方法=マイレージ引当金を積んでおかないといけない気もするけど、そこまでしているんだろうか?
・・・まあそんなことより、今は何とかキャンセル待ちの席が取れることを願うのみだ。

話は少しそれるが、先日JALの方とパリで話をした際に、ボーイング社とエアバス社の飛行機の設計思想の違いを教えて頂いて、非常に興味深かった。
言うなれば両社の違いは、パイロットが操縦桿を地面に激突するまで振り切って突撃した際に、そのまま激突して墜落してしまうのがボーイングで、コンピューターが自動制御に切り替えて高度を取り直すのがエアバス社らしい。
つまり最後の最後熟練した人間の感性を信じるか、機械を信じるかというところが決定的に違うとこと。
一見エアバスの方が安全そうに聞こえるが、以前名古屋空港で中華航空機が墜落した時のようにパイロットの操作とコンピューター制御が相反して制御不能になるケースもあり、どちらが良いというわけではなく、その方曰く「もう哲学の世界」だそうだ。

人工知能が暴走して戦闘機が人間を襲いまくるというSFにありがちな展開を避けるためには、ボーイング的発想の方がいいのかも?(笑)

Nostargia for France [雑談]

ここしばらくBlogの更新頻度が落ちているが、一つにはフランス特有のバカンス前の駆け込み需要のために仕事量が膨大になっている・・・具体的には今のうちに秋口の業務を見定めておいてそれにあわせて各国に振り出しを行い、要は「うちらがバカンスでいない間しっかりやっててね」的な話な訳だが・・・ことと、家に帰って食事した後にちょうどワールドカップの試合が始まるということと、そしてもう一つはいよいよ残り少なくなってきたフランス滞在の残り期間をゆっくり楽しみたいため。
9月下旬に日本に帰る方向でポジションや次の仕事内容などの話を進めてきて、いよいよ今週末には全ての返事を日本法人にするという段取りになっているのだが、振り返ってみるとフランスで過ごしたこの2年半以上は僕自身にとっても、そして家族、とりわけ5歳のちび太と3歳のちび子に取っては人生の大半をパリで過ごしたことになり、そういう意味でかけがえのない大切な時間だった。

街を歩くとこの季節は気持ちが良く、道ばたに止まっているSmartを見ただけでも開放感いっぱい。

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2年半前は右も左も分からなかった街も、今や西側のエリアであれば地図がなくても自由に歩き回れる。
6月は散歩の途中に恒例のゲイパレードにも遭遇したが、ゲイパレードですらもうすぐフランスを離れると思うと何とも懐かしく・・・思うわけあるかい!!

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2枚目の写真に写っている虹色の旗は、最近マレ地区のカフェの軒先などでよく見かけるようになったのだが、「同性愛者の憩いの場」の証。
これがまた残念なことに(ノーマル男性にとってはむしろ有り難いが)、そんなお店に限って店内はイケメン満載。この写真に写っている手前のお兄さんも、他にこのパレードに参加していたC.ロナウド系のお兄さん達も、みんなあっち側(笑)
ただ、もちろんなんかには明らかにあっち側な人たちも多い(笑)

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エッフェル塔ではこの時期ワールドカップのためにパブリックビューイングの特設会場が設けられ、連日賑わっている。

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今日散歩をしていて突然遭遇したセグウェイ軍団ですら、何となく懐かしく・・・は、無いか。
こんな大量のセグウェイ初めて見たし(笑)

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でも、散歩を終えて帰ってくると、この2年半過ごした家にはやっぱり凄く愛着がある。

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赴任前に15件近くの物件を巡って、周りの環境の良さといかにもフランス的な間取りに惹かれて大家さんに無理を言って貸してもらったこの家。
結局広かったリビングはチビキッズのおもちゃ置き場に化してしまったが、それでもちび子はここで寝返りして、初めてあんよして、そして今は走り回るほどに大きくなったと思うと、本当に家族全員が大切な時期を過ごした空間だという想いがすると同時に、もうすぐ離れてしまうことに対して寂しさも感じる。

最近夫婦でよく話をするが、いつか子供達が大きくなった後に家族全員でフランス旅行をして生活していた場所を巡ってみたい。
きっとその頃には子供達はもちろん、大人の僕らですらもう忘れてしまっていることも多いだろうが、仕事にプライベートに苦労をしながら家族で乗り越えたこの数年間を是非もう一度全員で断片的に思い出しながら想い出してみたいものだ。

もちろん、この2年半で飲みまくったフランスワインの味も想い出しながら(笑)

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Twitter [雑談]

同業他社のKさんの度重なるSkypeでのススメにより、巷で噂のTwitterをほんの2時間ほど前に初めてみた。
上記経緯からだけでもわかるように、Kさんもかなりヲタク臭漂う方。
本人の名誉のために言うと、ヲタクと言っても仕事もかなりデキるヲタクだ。

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とりあえずアカウントの取得およびブログパーツの作成、Firefoxアドオンのインストールまでしてみたので、後はツイートするのみ。
当然随分と前からTwitterの存在は知っていたけれどこれまで食指が動かなかった。
環境面での理由としては以下の通り。
- モバイル環境がフランス仕様のBlackberryのみであり、日本語入力ができない
- ノートPCやiPod Touchもあるが、ネットに繋がるのは家の無線LANのみ

メンタル的な理由としては以下の通り。
- 数日に1回のBlog更新以上に世界に向けて発信したいことが、別にない
- つぶやいたところで時差を考えると日本時間の深夜~早朝、タイムリーな返信が期待できない
- 固定電話→ポケベル→PHS・携帯→電子メール→携帯メール→Blog→Twitterという流れが、どんどん一方通行で簡易なコミュニケーション手段になってきている気がして、嫌

思えば大学に入学して東京に初めて出てきた頃は、一人暮らしの気ままさがたまらなく楽しい反面たまに寂しさを覚えて関西にいる友人達に手紙を書いたりもしてたっけ(逆もしかり)。
大半が男子校仲間の友人だったが、ほんの10年少し前まではそれが別に普通だったし、大学1年くらいの頃はまだPHSもしくは携帯を誰もが当たり前に持っていると言うほどでもなかった。
なので自然、友人や彼女の家の固定電話に電話をかけるわけだが、当然固定電話は家族の誰が出るかも分からないため、ある程度会話のパターンを考えたりしながらちょっとした心の準備を伴ってやるものだった。
それが今や、PCや携帯からボソっとつぶやく時代ですか(言うことがちょっとオッサンくさいな)。
しかもつぶやくとはいってもそのつぶやきを誰かが読んでくれることを期待した上でのつぶやきというのが、何とも打算的でセコい感じがしたのだ。

とは言えこれも新しいコミュニケーション手段の一つには間違いないし、うちの会社もグループでこういったソーシャルメディア対応を始めたりしている。
先日世界各国で展開している現地法人が、会社としてツイッターアカウントを取ってツイートしていく際のグループガイドラインなんてのも配信されてたし。
まずは何事も試してみねば。

今のところフォローゼロで本当にただのつぶやきでしかありませんので(笑)、Twitterアカウントをお持ちの方は、気が向いたら左のサイドバーからフォローしてやってください。
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