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卒園式 [ちょっとまじめな話]

今週末は飛び石連休になった月曜日に久しぶりの有休を取って、4連休にした。
というのも、その3月19日の月曜日にちび太の卒園式があったから。

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フランスから帰国したのが2010年9月末だったので、この幼稚園には約1年半通ったことになるが、私学ながら通わせて良かったと今振り返っても思う。
一番の理由は、園長先生(女性)が子育てに真剣であるということ。
難点としては話が長いのだが(笑)、今時クラスの父兄を目の前にして説教する私立幼稚園の園長などそうはいないだろう。
例えばちび子の通う年少組は確かに端から見ても年齢よりもさらに赤ちゃんっぽい子が多いが、それについても指摘した上で「幼稚園で鍛え直す」と一刀両断。
先日の劇発表会でも、自分の子供の番が終わった途端年長さんの劇を見ずに会場を去ろうとするお母さん方を呼び止め、「自分さえ良ければそれで良いという気持ちが、他人への無関心へと繋がり、子供のコミュニケーション能力にも影響を与えるんです!」的なことを真正面から言う。
曰く、「自分でやろう」と自立の精神を根付かせるのが幼稚園、「お手伝いしてあげる」と親の代わりに保育してあげるのが保育園であり、幼稚園で学んだ子供はより大人に近づいて(・・・というのもなんだが 笑)、小学校へ入学するんだという自負がある。
実際に文部科学省が監督官庁で学校教育法に基づく幼稚園と、厚生労働省が監督官庁で児童福祉法に基づく保育園は、その通りの制度的な違いはあるけど。先生の必要免許も違うし。
ただ、この園長先生の強い理念というか信念を見ると、幼保一元化を進めるのであれば保育園を幼稚園に会わせる方法で進めて欲しいと思う物だ。

そしてこの園長先生、ビジネスマン的な視点で見てもう一つすごいのは、比喩的に言うならば、園児という製品を地区の小学校に供給するサプライヤーの立場にありながら、その製品の高さで買い手側のサポート・サービスを自然と引き出そうとしている点だ。

例えば、運動会や音楽会には必ず区議会議員の先生方や周囲の学区の校長先生を来賓として招き、その場のスピーチややりとりをマイクを握って完全に仕切る。
親から見ていると、区の教育方針において最も大事なスタート地点を責任を持って担当している園長先生が、その方針の確かさを制度に責任を持つ区議会議員の言質を取りながら、さらに次のステップとして引き受けることとなる複数の小学校の校長がどのようにバトンタッチしていくかを見て品定めできるという機会が、毎年複数回ある訳だ。
実際に評判の良い小学校は校長先生もしっかりしているし、ここ数年で成績が落ちている小学校は層ではないと感じることが多い。
学校教育という特殊なエリアにおいても、組織はトップの器以上にはなれないというのは当てはまるのかもしれない(by 野村の教え)。

そんな超個性的な園長先生のコントロールの行き届いた(笑)幼稚園でしっかりと学んだちび太は、少しずつしっかりとたくましく成長しているように思う。
子供の成長に合わせて、親も成長せねば。
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