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実写版XXX [雑談]

何でハリウッドってそんなに無意味なオリジナリティを出そうとすんねん!?

これは、ダメでしょー。
もちろん、実写版ドラゴンボールの話。

ひどい、あまりにひどい。
子供の頃に人生のなんたるかを教わったドラゴンボールが、こんな形で踏みにじられるなんて・・・(涙)

ちなみに、たぶん養老孟司だったように思うが、「ドラゴンボールは強くなるという目的に至る過程としてしっかりと"修行"という行為が描かれているのが他の漫画と異なっていて実生活に役立つ」みたいなことを言っていた。
確かに最近の漫画は勝手に敵と主人公の強さがジンバブエ並みのインフレを起こしていくからな。
まあ、ドラゴンボールも修行が地道な効果を上げたのは桃白白(タオパイパイ)までくらいで、特にフリーザ以降は無茶苦茶だったけど。

で、そんなドラゴンボールをさらに無茶苦茶にしてくれてるのはご存じハリウッド。
悟空は月を見ると大猿に変身するのは誰もが知っているのに、なのに・・・。

「でもピッコロは禿げていて緑だ」ってどんな言い訳やねん。

ついに原作者の鳥山明までが「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、ボクやファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません」と、確実に否定してるし。

年末に会社の先輩の家で見た、『魁!男塾』の国産実写版DVDも耐え難いまでのクオリティだったが、まだ実写の世界を忠実に再現しようとしていた。
むしろ問題点は、実写版をなぜかノーCGで再現しようとしたが故に、急遽までにショボイ立ち回りのオンパレードになってしまったことが問題だった。
あのガリガリの剣桃太郎と伊達臣人はある意味ショックだったが・・・。

しかし、このままじゃドラゴンボールは放映すら中止になる可能性もあるのではないだろうか。
少なくとも他の漫画と違ってフランスを含めて海外で原作が大人気な訳だし。

その一方で、究極までに原作に忠実に作っているようなのが、実写版ヤッターマン。

いや、これはちょっと見たいかも・・・。


またもや大雪 [雑談]

今日も午前中から昼過ぎにかけて雪が降った。

せっかくの土曜日なのにこうも雪が降るとさすがに遠出する気にもならず、近所のスーパーで必要なものを買って終わり。

パリではお店のほとんどが日曜日は閉まってしまうので、ミネラルウォーターなどの重たいものは実質土曜日だけが勝負になってしまう。

日曜日に食料品の買い出しが出来ないのは不便だが、慣れてしまうとどうということもない。

しかし今日は一日眠かった・・・というか最近すごく眠い。
ちょっと疲れがたまっているのかもしれない。
確かに、去年の今頃は来たばかりだし色々なことの肌感覚は違うし、もちろん母国語以外で全てを過ごす経験もなかったしで、毎日会社から帰ってきたら即寝くらいの勢いだった。

それと比べると、最近は日本にいたときくらいの夜更かしをしても平気になってきた。
でもやっぱり娯楽や気晴らしが少ないのがちょっと物足りない。
気軽に飲みに行ったり、本屋で立ち読みしたりというのも出来ないし。

今年の後半から来年の頭にかけては、パリ滞在が終わった後に何をするか、何をしたいかを考えていかなければならないんだけど、仕事以外の要素も考えていかないとな。

他のしがらみを考慮しなければ、ある程度想い描いているものはあるんだけど、それはまた後々。


めがねめがねめがね・・・ [雑談]

何を隠そう(見たまんまだから隠しようがないが)、僕はかれこれもう20年近くのめがね歴を誇っている。

母親の実家が時計店で眼鏡等も扱っていたので、子供の頃はそのつてで買ってもらった眼鏡をかけていた。
その後祖父が亡くなってからはお店も閉めてしまったので、大学以降は街のメガネ店で作っている。

余談だが、この眼鏡という単語って、使い方によってひらがなと漢字とカタカナを自然と使い分けてしまう。
眼鏡屋とメガネ店では印象が全然違うしな。

で、そのメガネ、視力の悪い人間にとってはまさに自分の体の一部とも言うべき必須アイテムなわけだ。
それだけにかけ心地が悪いと全く集中できないし、気分も悪くなる。
以前レンズフレームあわせて5,000円という今はやりの店で作ったメガネを1年くらいかけていたけど、毎日妙に疲れて肩が凝ったし。

そんな必須アイテムのメガネだが、5年ほど前から一つのブランドを愛用している。
先日のBlogにも書いたのだが、それは999.9(フォーナインズ)というブランド。
http://www.fournines.co.jp/index2.html

ここのメガネの素晴らしい点は、そのかけ心地。
初めてかけた瞬間に、「おおっ」と思わずにはいられないような前から後頭部をそっと包み込むような優しい感触があるのだ。

その理由は、独自機構でもある逆R形のヒンジにある。

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この逆R形の部分が不自然な締め付ける力を緩和してくれるし、それだけでなく緩衝材のような役割も果たすので突然の衝撃でメガネに無理な力が加わっても壊れにくい。
そしてさらにはデザイン面でもいいアクセントになっているように思う。
まさに機能美を突き詰めた形なのだ。

また、このお店のいいところは、すごく丁寧なアフターケアもしてくれるところ。
幾たびに丁寧にフィッティングしてくれるのがいい。

そういえばメガネを作る際の検眼もすごく丁寧で、そのときに初めて目にも効き目があることを知った。
しかもそれまでかけていたメガネが効き目の左目が弱めになっていたため、どうしても無意識のうちに効き目で見ようとして疲れが来ていたらしい。

この効き目を見つける方法、実は居ながらにして簡単にできたりする。
目の前にOKマークを右手で作って、人差し指と親指の円の中に両目で正面の壁になる何らかの目印をとらえてみる。
そしてそのまま片目ずつつぶると、片方の目ではそのまま円の中に対象物が見えるのに対し、もう片方の目だと全然見え方が違うはずだ。
そのまま見える方が効き目。
やったことのない人は是非お試しを。

しかしメガネマンにとって一番難しいのは、メガネを買う時だったりする。
だって、選んでるフレームをあわせてみても見えないし・・・。
メガネを選ぶときだけ各フレームのレンズの位置に貼れるフィルター状の簡易レンズがあれば、全国のメガネ店に売れると思うんだが・・・。

iPod touch [雑談]

そういえば2週間前にiPod の便利さを書きますといってそのままだった。

そうそう、これが本当に便利なのだ。
実際デザイン重視でプログラムはバグだらけなんて言う話も聞くけど、それを超えてもこの斬新さは改めて感心してしまう。

便利な点その1。
それは、無線LANを使えるというところ。
今のパリの家ではフランステレコム(Orange)の無線LANを使ってネットをしているので、家の中であればどこでもネットにつながる。
無線LANにつながると何がいいかというと、もちろん搭載しているブラウザのSafariで寝っ転がってちょっとしたページを見るというのも便利だが、何より便利なのがiPodだけでiTunes Music StoreやApp Storeが使えるというところ。
つまり、寝っ転がってポチポチっとすると、ストレス無くネット上の音楽のAmazon.comにつながるという感じ。
今持っている第2世代からは本体にスピーカーが内蔵されているので、家に帰ってきたらイヤフォンを外して本体だけを持っておいて、寝っ転がってヴァーチャルのCDショップで試聴して、気に入ったら1曲ごと150~200円くらいでポチッと買うというのがいかにも簡単にできるのだ。
もちろん支払いは事前にクレジットカードを登録しておくのだが、一回やってしまえば後はパスワードを画面上のキーボードでポチポチ押すだけで買えてしまう。
1曲ごとに買えるからアルバムを2,000円以上出して、いわゆる捨て曲を含めて買う必要もない。

でも、HR/HM小僧だった僕からすると、アーティスト側からしてもわざわざアルバムの曲数を埋めるためだけに微妙な曲を増やす作業をしなくてもいいという反面、1曲目からラストまでが一つのストーリーとなるようなコンセプトアルバムを作るモチベーションを失ってしまうというリスクもある。

正直今までコンセプトアルバムとして成り立っていた、言い方を変えるとそのアルバムを聴くときはシャッフル機能をオフにした方がいいと思うアルバムはせいぜい数枚しかないんだけど。
そのうちの一枚が、かなりマニアックなハードロックバンドになってしまうが、Riot(ライオット)の"The Brethren Of The Long House"というアルバム(知ってる人がいるとは思えん・・・)。
メンバーが映画の「ラストモヒカン」にインスパイアされて作ったそうなのだが、マニアックな90年代のロックバンドの性でもあった少ない制作費とそれによる全然いけてないマスタリングを加味しても十分にインパクトのあるアルバムだったなあ。
高校時代の友人が来日ライブに行ったが、梅田のパチンコ屋の2回の高校の教室みたいな部屋がライブ会場で、かつ客席が近すぎて客の手に触れてギターのジャックが抜けたというのを聞いたときは切なすぎたけど(涙)

えーと、何の話だっけ・・・あ、そうそう、そんな感じでiPod touchはかなり秀逸なプル型アップセルを実現していると言える。

あと、音楽だけでなくアプリケーションも充実しているのがいい。
特に優良になるが英語辞書やフランス語辞書をダウロード購入できるし、その使い勝手も抜群。
株価もニュースも無線LANがあれば最新の情報がグラフィカルにチェックできるし、これはすごい。

あと、Gmailも簡単に設定できるので、普段はプロバイダのメールを使っておいて、iPodはGmail専用にしてメールマガジンやニュースサイトに登録しておくと、寝る前に別途でその日のニュースをちゃちゃっと見れたりして便利。

いやはや、便利な世の中になったもんだ、ほんと。

デジタルでう゛ぁいす熱 [雑談]

1年ぶりの日本でヨドバシカメラに足繁く通った結果、何となく治まっていたPC欲しい衝動が再燃してきた。
でも、安心なのは(?)フランスでは日本のPCは買えないので衝動買いの心配はないと言うことだ。

ちなみに数年前までは完全に自作派(こういうとヲタクみたいに聞こえちゃうかもしれないよなあー)で、週末ともなると秋葉原のPCパーツショップ巡りをしてた(なんかヲタクみたい・・・ってしつこい?)。

そういえば大学時代に最初に組んだPCはK6-IIIの400Mhzだったなあ。
真っ赤なFREEWAYのマザーボードにVIPER 550のビデオカード(nVIDIAのRIVA TNT)を乗せて、当時4万円以上する大枚をはたいて買った星野金属工業のフルアルミタワーケースを使ってたっけ。
それで何をしていたかというと、テレホーダイ(古い・・・)になる時間を見計らってモデムでネットに繋いで毎晩ネット麻雀やらをしてたっけ。
思い出すと寒気がするほどの人生の無駄遣いだったような・・・。
8年ほど前に完全にやめたけど、当時はチェーンスモーカーだったし、って何でそんな過去の恥をさらしてるんだか。

あれから時は流れ、ムーアの法則よろしく今やノートパソコンでも十分にネットやメール、仕事が出来るスペックになった。
最近よく搭載されるようになってきたSSDなどはまさにノートPCにうってつけのストレージであり、既に一部のパーツではデスクトップを超えているとも言える。
これまではあくまでデスクトップがメイン機でノートは補完的な役割だったのが、完全に用途に応じて選択できる同レベルのポジションにまで昇格してきた感がある。
それどころか工業デザイン力のたまものというべきか、機能美を感じるノートPCも増えてきて、所有欲を満たしてくれる機種も多い。
まあ、僕の場合は完全にVAIOフェチになってしまっているわけだけど。
しかもビックカメラやヨドバシカメラのポイントを無視して、3台すべてがSony Styleでのオーナーメイド仕様だ。
またこのSony Styleの展開の仕方がずっこいのだ(久々に使ったな、ずっこいって)。
PCヲタクになればなるほど(あ、認めちゃった)、物欲をそそられるSony Style限定スペックが山盛りなのだ。
たとえば今持っているType-Tでは、SSD(Cドライブ)+HDD(Dドライブ)という組み合わせを選べるのはSony Style限定だし、先日発表された2009年春モデルでは64ビット版Windows Vistaを標準搭載して4GBのメモリーをフル活用できるのもSony Style限定なのだ。
一番魅力的なモデルを店頭販売しないという戦略は相当に思い切ったものだと思うが、消費者心理(しかもVAIOブランドの信奉者)を考えると、どうせ高い買い物をするんだったら2万円程度のヨドバシポイントよりもこれから数年使うPCへの満足感を優先したくなってくる。
PC好きかつ仕事好きだったら共感してもらえると思うのだが(本当か?)、休日に持ち帰り仕事をする時、仕事というよりVAIOで何かをしたいという思いが強かったりする。変態だ。そして最高の優良顧客だ。

そんなVAIOだけど、色々ネットで吟味した結果、今騒がれているType-Pはあんまり興味がないかなあ。
個人的には携帯性よりも処理能力の方が重要項目だし。
それよりも無性に欲しいのが、今のデザインのType T。
アイソレーションキーボードの表面が鏡面加工じゃないし、液晶下のヒンジ部分が継ぎ目の無いなめらかな曲線になっていて、何というかすごいいい塊間のあるPCになってるから。
フランスに帰る前日までヨドバシカメラに通って撫で回してたからな、ははは。変態だ。

そんなPCヲタクが最近結構面白い、かつ実用的で所有欲を満たしてくれると感じているのが、日本で買ってきたiPod Touch。

どの辺がいいのかは、次回に続く。

Bonne Annee! [雑談]

一年ぶりの日本への一時帰国を2週間半に渡って満喫して、昨日パリに戻ってきた。
休暇中は少しでも日本で楽しもうと思っていたら、Blogの更新すらしないままになってしまった。

なんだかんだ言って着いた日から肌で感じたのは、「やっぱり日本はいいなあ」という言葉に尽きる。
適度に高い湿度、行き届いて親切なサービス、何を食べても美味しい食事など、離れてみるとその良さが身に染みるわけですよ。

以下は帰国中にした主なこと。

まずは高校時代の友達と会った。
去年から今年にかけて結婚ラッシュで、それぞれの友達の奥さんに会えたのが楽しかった。
みんなまさに新婚という感じだったが、思えば自分は既に二児の父。
みんな今から子育てしていく訳か・・・がんばれよー。

次にスーツと眼鏡の購入。
眼鏡は愛用している999.9(フォーナインズ)で、スーツはここ数年お世話になっている麻布テーラーでオーダーした。
ただ、麻布テーラーではここ何年かずっとお世話になっていた銀座店の店長が退職していたのが非常に残念だった。
でも、これまで既に何着も作っているので、出来上がりを信じて一発勝負でフランスに送ってもらうことにした。

そして、お世話になった方々との再会。
フランスでもお世話になった会社の先輩の家では、衝撃的に美味しいワインをごちそうになった。
他業界の仲間はとても素晴らしい忘年会をひらいてくれ、時を同じくして他国で働いている他業界の人とのランチでは随分と勇気づけられた気がしたし、夫婦で本当にお世話になった会社の元役員の方と家族でお会いできたのも良かった。
正月にも営業にいた頃にお世話になった先輩方の家に招いて頂き、いろんな話が出来たのも良かった。
やっぱり人と人のコミュニケーション(in 日本語)が大事だなあと改めて実感。

あとはヨドバシカメラでiPod Touchを買ったのだが、これも大枚はたいた甲斐があった。
去年一年は音楽なしで過ごしたのだが、やっぱり好きな音楽を聴くとテンションの上がり具合が違う。
これで今年は少しでもいい体調を保てればいいんだけど。

で、何とも日本人的とでも言うべきか、結局日本のオフィスで丸3日仕事。
せっかくの機会なので、少しでも本社の情報を日本に伝えたいし、日本の現状も聞きたかった。
また、ヨーロッパは正月休みが無いので、日本から数時間に渡ってヨーロッパ各国とテレコンする必要もあったわけなんだけど。

最後にやっぱりストレス発散?になったのが、秋葉原のヨドバシカメラ巡り。
フランスにいるときはワイン以外の物欲も抑えられたのだが、やっぱりビックカメラやヨドバシカメラに行くとたまりまへんな。
ちょうど調子の悪かったType Tを修理に出していたこともあり、新モデル発表前で大幅な値下げがされていたこともあり、かなりの勢いでもう一台買いかけていた。危ない危ない。
既にVaio3台を使っているのだが、用途別に分けるとどうしてももう1台必要なんだよな・・・妻を含めて誰も分かってくれないけど・・・って当たり前か。

PCネタで行くと、パリに帰ってまず最初にしたのが、Type Tのリカバリ。
修理前にどうせ初期化されると思っていろんなソフトを試しまくったのだが、結局初期化せずにマザーボードの修理だけで済んでしまい、結局意味なくリカバリする羽目に。
でも、新年にあわせてPCをスッキリさせるのは気分的にも悪くない。

そんなこんなでパリ生活も2年目に突入したが、今年は飛躍の年にしたいものだ。
実はいきなり今月がその山場なのだが、果たして乗り切れるのだろうか!?

では皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。

いちねんぶり [雑談]

一年ぶりの帰国への道は想像以上に長かった・・・。

パリ時間18日の夜8時に自宅を出発して、11時半に出発のエールフランス最終便に乗るためにシャルルドゴール空港へ。
多少チェックインに時間がかかったが、家族四人、3歳の息子と1歳の娘を含めて無事に離陸。
機内食も終わって、息子もぐっすり寝だして「お、今回は楽かな?」と思っていたら、モスクワ上空辺りで突然アナウンスが。

「期待のトラブルによりこれ以上シベリアの上空を飛び続けることが出来なくなりました。これから本機はパリ シャルルドゴール空港へ戻ります。」

って、既に3時間以上飛んでるのに、何故ここでUターン・・・。

さらに、

「現在本機には日本までの航行のための燃料を積んでおりますが、着陸の際に危険となりますので燃料を捨てながら飛行することとなります。窓から燃料が流れ落ちていくのが見えることとなりますが、大丈夫ですのでご安心下さい。」

という不安になるようなコメントが。

結局6時間以上かけて振り出しに逆戻り。
しかも、最終便だったということもあり、空港の地上職員の人数と彼らへの連絡もあまりうまくいっておらず、結局空港で手続きのためにまた1時間近く待たされた。

結局、最終的な答えは、これからホテルを手配するのでそこで休んだ後(この時点で朝7時頃)、3時に全員空港に戻ってきて夜6時の便で再度成田を目指すと言うもの。

もうちょっと何とか早めに帰れませんか?というお客さんもいたが、「すみません。でもホテルでは朝食もランチもお付けしました。」というフランス人職員の「ね、よかったでしょ!」という対応であしらわれていた。

我が家はパリの自宅まで戻れなくも無かったが、そうするときっと日本への帰国をあきらめてしまうに違いないので、ホテルへのシャトルバスへ同乗し、結局また夕方に空港に戻ってきた。

どうやら新しい便を用意したらしく、結局全てのお客さんが同じ座席で乗りなおすこととなったのだが、これまた機体のトラブルで搭乗手続きが遅れる始末。
荷物だけはエールフランス側で載せ換えてもらえたのはよかったが、そう入っても手荷物満載で子供二人を抱えながらなのでキツかったなあー。

なんだかんだありながらも、2機目は途中で引き返すことも無く、最初の出発から35時間くらいかけてやっと日本に到着となった。

機中では隣の席が9ヶ月の息子を抱えたお母さんが一人で帰国しており、子供3人に囲まれててんやわんやの状態だった。

とはいえ、やっぱり日本の雰囲気は何ともいえない居心地のよさを感じるもんだ。
妻の実家に戻った後、早速以前良く食べにいっていた寿司屋の出前を取ったが、やっぱり日本の魚はうまいわ!

明日から久々の日本を満喫するぞー!と思ったら、逆時差ぼけなのか、どうにも目がさえて眠れない。
困ったなあ、コンビにでも行こうかな・・・。ま、それも日本ならではなわけやけどね。

Faire le pont [雑談]

前にも書いたが、なんかここ最近すごく眠い。
この週末は土日+月火が休みで4連休だったのだが、そのうち2日は夜8時過ぎには寝てた。
3歳の息子と1歳の娘よりも下手したら寝てたかも。

ちなみに、フランスではバカンスが多い代わりに祝日は少ないのだが、祝日が火曜日だったりした場合は労働組合の交渉によって月曜日も休みになったりする。
今回もそうだったのだが、フランス語ではこのことを"faire le pont"という。
faireは英語で言うとto doで、le pointは橋のことなので、橋を架けるという意味になる。
フランス語の先生にも、Est-ce que tu fais le pont la semaine prochaine ? (来週は連休にするの?)なんて聞かれた。

で、4連休はいいのだが、1歳の娘が40度近い高熱を出してしまったこともあり、結局ほとんどどこへも行かず。
唯一行ったのが、5区にあるJardin des Plantes(植物園)の中で開催されていた、Grande exposition de l'evolutions(生物の進化展?)なるもの。
4階建ての建物の中に海、陸ごとに様々な生物の模型が展示されているのだが、なぜかここが激混み。
日本人的にはちょっとちゃっちい気がするのだが、意外と外国の人ってこういうの好きなんだよな。

後は家でちょっと手の込んだ料理を毎食作りつつワインを飲んでダラダラと過ごした。
こういう週末、結構好き・・・。

秋眠暁を覚えず・・・ [雑談]

最近、眠い。
何でか知らんけど、特に週末ともなると眠くて眠くて仕方がない。

今週末は土曜日はRER(日本で言うJR)でJardan des plantsという植物園(という割に植物がいっぱいというわけではないのだが)に言って、ちょっとした森の中とかで子供たちと遊ぶ。
1歳過ぎで歩き始めた娘が、3歳になったお兄ちゃんと手をつないで園内を散歩している姿が、かわいいのなんのって。
ええ、親バカですよ、はい。
でも、去年12月にパリに来たときは寝返り一つもうてなかった娘がこうやって外を歩くまでになったとは、子供の成長は早いものだ。
一緒にいるとうるさいときもあるけれど、子供たちの今この瞬間は今しかないわけで、もっと大事にしてあげたいなあ・・・と思ってはいるものの、週末は眠くてなかなか起きれない・・・。

土曜日の我が家の定番料理と言えば、ムール貝。

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今日は近くに寄ったので、ちょっと贅沢にBon Marche(ボンマルシェ)という高級デパートでムール貝を買ってみた。
まあ、日本でいうと銀座三越の地下の食品売り場みたいなもんか。

家の近くのマルシェよりもちょっと高かっただけあっておいしかった!
一緒に買ってきたシャブリ(9ユーロ)も、マッチしてておいしかったな。

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この時期フランスは貝類がおいしい。
ムールももちろんだが、やっぱりカキが旨い。

マルシェに行けばいろんなカキが種類と産地別に売っていて、しかも結構安い。

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一番おいしいのは、Gillardeau(ジラルドー)というカキで、だいたいキロ20ユーロ代。
他のカキの倍くらいするが、その価値は十分にある。

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他にもBron(ブロン)という丸っこくて平たいカキも売っているが、これはいまいちだったなあ。
ちょっと身が小さすぎる。

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殻付きの生牡蠣なんてずいぶん贅沢な気がするが、かなり豪勢に買ってきても3,000円くらい。

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そしてやっぱり日本のポン酢をかけるのが一番だな。

で、日曜日は昨日のムール貝の残り汁でボンゴレを作ってみた。
ちょっとしょっぱかったけど、手軽でおいしくていい。

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で、昨日の残りのシャブリを昼飯から飲んでいたら、気づいたら家で一人昼寝しているという状況に・・・。
散歩から帰ってきた息子に「まだ寝てるよ!」と言われてしまった、ゴメン・・・。

何でこんなに眠いんだろうか。
それでもフランスに来た当初よりはずいぶんましになってきた気はするが、やっぱり母国語以外で仕事をするというのは思っている以上に疲れるのかもしれない。

と書いていたら、既にもう眠いし・・・。

まさにクライシス・・・ [雑談]

いや、本当これは歴史的、破滅的状況としか言うほかない・・・。
どんなに手を打っても、結局ずるずると減退し、ついには絶好調だった勢いもすっかり影を潜めて、直滑降で転落してしまった。

金融危機?いや、阪神の話。

最近Blogの更新頻度が落ちていた一部の理由が、阪神のV逸。
しかも歴史的な大逆転(メイクレジェンド?なんじゃそれ)を食らったのが巨人というのも頂けない。

いくらCSがあるからといっても、やっぱりファンはレギュラーシーズン1位というものに憧れるわけで、それをこんな形で逃した後に日本一のチャンスがまだあると言われても、なんだかねえ。
しかし、シーズン中は過去5年いつも采配に不平不満を言っていた岡田監督も、正式に辞任を表明した後に思い出すとそれなりにいい点もあったり、むしろ次の監督がダメだったらどうしようと急に心配になったりと、ファンは勝手だ。

とはいえ、10月まで(いや、まだCSがあるわけやけど)ヤキモキできるようになったのは、ほんの数年前を思うと嘘のようだ。

で、ここで一介のファンとして、来期の理想的オーダーを考えてみたい。
打順としては・・・

1 赤星
2 関本
3 金本
4 新外国人?
5 新井
6 鳥谷
7 うーん、希望的観測で高濱?
8 小宮山?狩野?岡崎?

個人的にはどうしても金本のイメージは3番。
子供の頃からの3番打者の理想像は広島の前田なんだけど、阪神に金本が来たときの今岡、赤星、金本という2003年のオーダーが破壊力抜群で鮮烈だったな。

野村監督も「4番バッターとの出会いは巡り合わせや」みたいなことを言っていたけど、1発で試合を決めれるようなパワーと才能とオーラを持った選手は、なかなか育てようと思ってできるようなものではないのだろう。
しかも、阪神ファンにはどうしてもバースのイメージが染みついているので、バースやせめてオマリー(あれ、なぜかヤクルトのビジターユニフォーム着てる姿しか思い出せない・・・)クラスの日本野球にフィットした4番バッターを獲得してほしいものだ。
しかも、ポジションはライト(そんな無茶苦茶な・・・)。
そうすることで、下位打線に新人の内野手が使えるからだ。

個人的には、ファースト新井、セカンド高濱(高校時代はショートだからコンバートになるが)、ショート鳥谷、サード関本(たまにバルディリス)という内野陣を見てみたい。
もちろんセカンドは日替わりで平野や藤本にもスタメンを張ってもらたいなぁ。

鳥谷はプライベートではスキャンダルもあったが、プレイは総じておとなしめで表情にも出ない。
なので、人によっては「なにやってんねん!」というファンも多いが、あ、しかも同期のヤクルトの青木があれほどまでのバッターになるとなおさらだけど、個人的にはシーズン通じてショートでフルイニング出場して2割台後半で10数本のホームランというのは、ショートを固定できるメリットを踏まえると悪くはないと思う。
でも、守備の人で行くのか、打撃に磨きをかけるのかの方向性は決めてほしいな。
あと、素人目で見てもミスショットしそうなあの極度のオープンスタンスは直してほしい。
できれば現レイズの岩村みたいなレフトへ引っ張れるような打ち方を身につけてほしいけど・・・。

とまあ、いろいろあるが、やっぱり急務は捕手の世代交代だろう。
流石に40歳になる矢野が来年も正捕手で試合に出続けるのはチームにとってもよくないだろうし。
鳴り物入りで入団した岡崎とか、何してるんやろか?
小宮山が割と評判がいいみたいだけど、野口じゃなくてせめて狩野かもっと若い選手にチャンスを与えてほしい。


投手では、能見と小嶋に最後の年だと思って奮起してもらいたいところだ。
特に小嶋は入団の年の前半はいいピッチングしていたのに、気づいたら全く消え去っていて、一体何をしているのやら。
ケガもしていたようだが、このままでは来年(もしかしてもしかするとこのオフもやばい?)が最後のチャンスになってしまう。
あと、入団当初相当騒がれた、辻本賢人もそろそろ出てこないと何のことやらわからなくなってしまう。

監督交代も含め、このオフから春期キャンプにかけてはまたいろいろ悩ましい日々が続きそうだ。

あ、その前にCSか。
なんだかんだ言って日本シリーズにでれたらまた応援してしまうんだろうけど、まずは短期決戦に強い中日に勝てるかどうか。
阪神は伝統的に短期決戦にシーズン中のままの戦略で正攻法でいってぼろ負けというケースが多いから、何とか悔しさをバネにがんばってもらいたいところだ。

頼むで、ほんま!

接戦 [雑談]

いや~、結構圧倒的大差で勝てると思ったけど、こんな接戦になるとはね。
もちろん、総裁選・・・ではなくて、我らがタイガース。

書き出しこそ柔らかな物腰で書いてみたが、ファン心理としては心中穏やかな訳がない。
13ゲームも離しての独走をしておきながらのV逸となれば、これは歴史的大恥だ。
前半戦あれだけ踏ん張っていた投手陣が近頃は安定感なんて言う言葉から最も遠い存在にすら感じてしまう。
といっても、岩隈やダルビッシュや楽天の田中のようなエース級がいるわけでもなく、藤川以外調子があがらない中継ぎ陣のオーバーワークの上に成り立っていた”守りの野球”だっただけに、久保田やウィリアムスが抜けた後の頼りなさは当初からの想定内と言えばそれまでだ。

一方で打線は新井が抜けた後はさっぱり・・・。
正直打席の中で動きすぎる平野や(素人的にももっと軸を固定してミートに徹するべきだと思うのだが)あまりに淡泊な凡退を繰り返す鳥谷、打撃は(リードも?)かなり期待薄な野口と、エース級を相手にするとカモがゴロゴロいてしまう打線が寂しい。

思えばすべての歯車がズレ始めたのは北京オリンピックだったよなあ。
アマチュアの夢を反論する機会も与えず奪った最後のオリンピック野球で、話題性のみで突っ走ったあげくに4位という体たらく。
終わってからスタメン9人のうち川崎と新井が骨折しながら参加していたって・・・トレーナーは何しに行ったんですか!?
そもそもWBCができたのであればなおさらオリンピックはアマチュア野球最後の祭典にするべきだったよな。
そして、それを奪うのであれば結果論ではなく、何が何でも勝ちに行く努力・・・人気選手を集めるだけではなくコンディション重視の分析に基づいたチーム組成を目指すべきだった。

それどころか、オリンピック後の社会人野球で活躍した新日石の田沢投手が国内球団からのドラフト指名があった場合でもそれを拒否してメジャー移籍を志望することを決めたことにNPBが反発。
しかもその理由が、メジャーとNPBの間でドラフト有望選手を直接メジャーが獲得しないように紳士協定があるというもの。
まさに顧客の意向を無視した会社視点に立った営業チャネル間の見込み顧客といった、マーケティングとして取り組むべきテーマにオーバーラップして仕方がない。
いつまでたっても“供給”、”販売”という視点に立って顧客を眺めているようでは、長期のwin-win関係など望むべくもなし。

そういえば最近腹が立った出来事がある。

それは、Symantecのノートンというウイルスセキュリティソフトについてだ。
パッケージ版よりも割安な価格と手軽さでダウンロード版を約1年前にネット購入したのだが、ちょうど更新期限が迫っていた。
最近アラートも頻繁に出るし、当然それには気づいていたのだが、数日前に突然メールを受信。
それによると、”更新期限が迫っていたため、購入時の同意に基づき自動更新手続きを完了しました”とのことで、約8,000円ほどが購入時に入力したクレジットカードで決済されていた。
正直購入するときも、そもそものプランが2年間の更新延長料込みだったり、1,500円程度の再ダウンロード保証が”デフォルトで”付加になっており、さくさく手続きを進めているとパッケージ料金に数千円上乗せされた金額を払わされることに不信感を感じていた。
それが今回の一方的なメールではっきりとした不快感に変わった。

実は更新に当たって、試用版までためしたノートン2009の新規購入まで考えていたのに、それが一転して極度の不快感を感じるまでになってしまった。
企業としては少しでも収入を伸ばすための”戦略的”なアプローチだっかもしれないが、顧客からするとロイヤリティを激減させるための不快感トリガー以外の何物でもなかったわけだ。

自分の日々の業務で何気なくやろうとしている施策が、いざ顧客側の視点に立ってみたらマイナス以外の何物でもないというこういったケース、意外と蔓延しているのではないだろうか。
Symantecを例にすると、メールを受信した後に自動更新を停止する手続きをURLの案内に沿ってWeb上で探してみたが、意図的に分かりづらいような配置になっており、企業に対する不信感はMaxに達してしまった。

顧客は常にdemandingで、ニーズ自体がどんどん曖昧化している。
営業だけ、マーケティングだけではなく、ファイナンス、コールセンター、IT、すべての社内部門が顧客視点に立って真剣に自分の業務を見直さない限り、どんなに日々の仕事をしっかりこなしているつもりでもただの部分最適化になってしまう。
もちろん非顧客対応部門が営業に合わせるべきというのでは全くなくて、日々顧客と接している営業チャネルも本質的な意味での顧客視点にたった価値創造を考える必要がある。
多くの営業担当者が日々社内で訴えるほど、顧客は何が何でも安い物を欲している訳ではないのだ。

ゆえに、阪神の各選手は個人成績やのうて何が何でも必死のパッチで優勝せんとあかんで、ホンマ!!というのは、顧客以上にdemandingなファンの我が儘かもしれへんけどなぁ。

デューク更家、グレース・ケリー、F1・・・あと何だっけ? [雑談]

タイトルからモナコを想像できた人、はい、正解。

明日から2日間、モンテカルロでオフサイトミーティングがあるので人生初モナコに行ってきます。
しかし、年に一回とはいえ部門のオフサイトがモナコって・・・。
まあ、切り替えるときははっきり切り替えるフランスの国民性は既に実体験として理解しているけど、日本では考えられないなあ。
あ、でも経験したことないけどバブル期はもっとむちゃくちゃだったんだろうな。

こういう場合、唯一のEU圏外の外国人としていつも気になるのは、「この国ってビザ無しで行けたんだっけ?」ということ。
どうやらフランスに居住権があればビザはいらないらしい。

初日の夕方は自由時間があり、各自ジェットスキーやパラセイリング、スパにゴルフ等を選べたのだが、ゴルフと迷いまくった挙げ句テニスを選択したら、もう一人のフランス人とサシになってしまった。
3時間二人でテニスって、体育会系の合宿かいな。
もちろんテニスも久々で楽しみではあるけど、帰国後の飲み会のネタとしてモナコでゴルフも悪くなかったなとちょっと後悔。

テニスというと大学時代のテニスサークル(テニスというより完全に麻雀中心だったが)の先輩をたまたまMixiで見つけてメールをやりとり。
今更ながら、こういうのはほんの数年前までは想像もできなかったようなヴァーチャルとリアルのコミュニティの融合だよなあ。
でも、携帯やメールが進んできて友達の実家の住所を知らないといったケースが増えているので、こうやって海外に来たりしていったん連絡が途絶えると再会するのに結構大変だったりもする。
もちろん全ての人と死ぬまで繋がっていることがいこととも限らない。
数少ない好きな映画であるニューシネマパラダイスでも、完全版にだけ収録されているトトが初恋の人と中年になってから再会するシーンは、決して幸せな再会には映らない。
むしろカットされている劇場版の方が、いつまでも美しい思い出として印象に残る。

でも、なんだかそんなことを考えながら聞くと切ない想いがこみ上げてくるのが、Judy and Maryのこの曲。



パリは今一瞬だけしかない秋をむかえているけど、やっぱりこの季節は郷愁を感じる季節なのかもしれない。

まあ、モンテカルロはまだまだ夏真っ盛りなんだろうけど。

続・幼稚園 [雑談]

今日で息子の幼稚園も4日目。
そして今日は、毎月オランダにある魚屋から毎月通販している魚介類を受け取るため、パパと二人で登園。
ちなみにこの魚屋、奥さんが日本人のオランダ人が経営しているらしいのだが、塩サバも銀ダラの西京漬けもむちゃくちゃうまい!
いやー、探せばいろいろあるモンですなぁ。

息子はというと、家を出るときから既に大泣き。
「いやー!幼稚園行きたくないー!!」と泣き叫び、靴を履かすのも一苦労。

幼稚園までの約15分はひたすら話しかけていたが、「なぜ(人は)幼稚園に行かなければならないの?」という実に哲学的な質問を繰り返し浴びる。
「なぜならそこに幼稚園があるからだ。」とは答えなかったが、そんな疑問をきっかけにいろいろとお話ができて楽しかった。
これは毎朝親子のコミュニケーションにいい時間になるかも・・・泣いていない限りは。

幼稚園が近づいてくると、また顔が泣きそうに崩れてくる。
教室に入る頃にはもう泣き出す限界ギリギリで、パパにしがみついて離れない。
こうなると、なんだかかわいそうでこっちもつらくなってくる。

「パパ一緒にいて。お願い。」と言われると、子供を置いてさっさと会社に行くわけにも行かず、教室のちっこい椅子に座って一緒にパズルをすることに。
簡単なジクソーパズルをいくつか取って、「ほら、やってみな。できるかな?」なんて言っても、速攻で組み立ててすぐにまたしがみついてくる。あちゃー。
すると先生が少し難しめのパズルを渡してくれたのだが、必死に息子にやらせてみると、今度は一筋縄でいかないらしく、いろいろ試している。
でも、試しながらパパが気になって仕方ないらしく、パパにしがみつきながら震える手でピースを組み立ててる。
そんなのを見てたらまたかわいそうになって、ちょっとウルウルしてしまったのだが、周りを見るとなんだか同じような親子が4~5組いる(フランス人)。

よくよく見ていると、ママは子供が泣き叫んでいようと、「じゃあ、また後でね!」と言ってサッサと言ってしまうのだが、パパ達は必死に子供の機嫌を取りながらスーツで塗り絵や粘土をいっしょにやっている(笑)
中にはパパまで半泣きの人までいるし(笑)
いや~、みんな一緒だなぁ。

そうこうしているうちに先生がきて、Bisou(両方のほっぺたにチューするフランスの挨拶)をすると息子もおそるおそる半泣きで答える。
で先生が、「じゃ、パパにオーヴォワー(バイバイ)しようか。」といった瞬間、一気に泣き出す息子。
それでも覚悟を決めたのか、顔をくしゃくしゃにして泣きながら、「おーう゛ぉわ~~~ん。」と言って手を振ってくる。
そして、「パパぁ~~、ママにお電話して早く迎えに来てくれるようにおねがいしてぇ~。うぁ~ん。」と言われ、パパもかわいそうで思わず胸が詰まってしまった。
隣を見ると、どでかい黒人のパパも半泣き(笑)

そうやってちょっとずつ成長していくのだ、息子よ~。

幼稚園 [雑談]

いよいよ今週から始まった、息子の幼稚園。
悩んだ挙げ句に結局家の近くのフランスの幼稚園に入れることにしたのだが(本人の希望も聞いた上で)、果たして・・・。

全然話が変わるが、昨日のランチタイムでまたもやバカンスの話になった。
ちょうど同じチームの女性のマネージャーが南アフリカ3週間ツアーから帰ってきたばかりであり、サバンナで見た動物の話などで盛り上がった。
アフリカに行ったことがある人もちらほらいて、8人くらいで色々経験談を話していたかな。
で、ホエールウォッチングをしたという話になり、当然の流れで「あ、そういえば日本は鯨食べるんだっけ。」との発言が。
こっちは端っこでヒアリングの勉強をかねて食いながら聞いていたのだが、「で、鯨食べたことある?」との質問が。
「うん、あるよ。」と言った途端、「え、○○(僕の名前)鯨食べたことあるって!」「え~!!ひどい。日本食は好きだけどあれだけは許せない!」みたいな展開に。

おいおい、ちょっと待て~!
そもそもフランスもうさぎからカタツムリから、平和の象徴の鳩まで食いまくってるやん!
鯨はかわいそうっていうけど、オーストラリアではカンガルー食べるし、というかカンガルーの肉こないだカルフールで売ってたし!

と思ったし、また、

食事の中でちょこっと出てきた鯨ベーコンを食べたくらいで、そんなに言うほど食べたことないし、そもそもおいしいと思わないから食べたいとも思わんし!

と思ったし、また、

こないだグリーンピースが調査捕鯨の問題を指摘するためとはいえ鯨肉の窃盗行為して捕まってたで!

とも思って反論しようと思ったが、こういう展開になるとフランス人は人の話を聞くモードにならないので、「おいしくないから好きじゃないけどね。」とだけ言っといた。
個人的には捕鯨は止めても全然かまわないが、今の世界的な世論の流れでは止めるに止めれないだろうし、生態系への影響がないような数値をいくら見せても、既に感情論化しているので無駄だろう。
あ、そういえばこないだ見たネットのニュースで、タイでおやつ代わりに昆虫を食べる習慣があるが、おいしくてどんどん食べてしまうらしく、政府が「一日に食べる昆虫の量を決めましょう。」みたいなことを発表したな。
同じ食べ物の話とはいえ、なんかすごい違いが・・・。


で、そうそう、幼稚園の話題。
結論から言うと、初日・二日目ともに終始号泣だったらしい。
今日は会社への通勤前に部屋まで連れて行ったが、別れ際に先生に卍固めを喰らいながら泣き叫ぶ我が子を振り切って教室を出るのは辛い。

会社から帰ってくると、「パパにおはなしがあるんだけど。」と息子。
「ちょっと、ようちえんにいかなくてもいいように、せんせいとそうだんしてほしい。」なんて言われた(笑)。
いい機会だったので、何でそう思うのかとか、何をしたのかとか、色々話をしてみたが、なんだかよくよく聞くとそれほど嫌でもなさそうだ。
確かに昨日泣いたのに、今日も行くまでは素直だったし・・・。

でも、「ふらんすごがわからないからね~。」と言われたが、それだけはめちゃくちゃ共感できるわ。
パパも今日から新たな先生とのレッスンを開始したが、前の先生よりもちょっと厳しめ。

親子でがんばろう!と思ったけど、きっと一瞬で息子に抜かされるんやろうな・・・涙

意外と世界は狭い [雑談]

いやはや、びっくり。

今所属しているGroup Marketingという部署には総勢30名ほどが所属しているのだが、昨年できた新しい部署と言うこともあり、随時中途採用者が入社してくる。
基本的には同業他社やコンサル、リサーチ会社から来るフランス人が多いのだが、結構なスピードで人が増えているのであまりこれまで話す機会がなかった人もちらほら。
今日はそんな一人とたまたまランチで一緒になった。

彼女はオランダ人(また新たな国が!)だそうで、話しているうちに突然「ニホンゴ、スコシダケハナセマスヨ。」というからビックリ。
「え、どこで勉強したの!?」と聞き返すと、「ワタシ、リュウガクセイ デ カンサイダイガク(関西外語大かも?)ニ イッテマシタ。ヒラカタニスンデマシタ。」なんて答えが。

「ひ、枚方!?僕の生まれ育ったの、その隣の樟葉なんだけど!!」
あ、ちなみに、樟葉は“くずは”と読みます。
枚方(ひらかた)に続いて、読めない度高い駅名の一つ。

「クズハ!シッテマスヨ!」って、おいおい・・・。
まさかパリで樟葉を知ってる外国人に巡り会うとは、何とも It's a small world!

彼女はその後3年半ほど東京でも働いたらしく、本当に日本が好きなようだった。
こういう話を聞くのは、やっぱり日本人として心からうれしい。

しかし何よりすごいのは、母国語のオランダ語に加え、ネイティブクラスの英語、ドイツ語、フランス語、そして日本語を少々話せると言うこと。
一個くらい分けてほしいわ・・・ほんま・・・。


最近フランス語を学び始めて1年経って、そろそろ真剣に生活と仕事で使っていかないといけないと感じるようになった。
でも、感じているだけで、フランス語を勉強する時間があればどうしてもマーケティングや戦略理論、そして仕事で必須の英語に時間を割いてしまう。
ほんと、24時間しかないと割り振りが難しいわ。

そんなパパの焦りをよそに、ついに明日息子がフランスの幼稚園デビュー。
昨日はその入学手続きに行ってきたが、先生も幼稚園も雰囲気が良かったので親としては安心だ。
フランスの幼稚園では、日本と違って結構ちゃんと勉強もするし躾も厳しいと聞く。
例えばお漏らしする子は「○○君はまだ幼稚園に来るのが早いので、家でトレーニングしておもらししなくなってから来るように。」とか言われて帰されるらしい。
うちの息子も遊びに夢中になったりすると限界までトイレを我慢してしまうので、その点は心配だ。

おそらく初日は息子にとってはショッキングな経験になると思うが、これも社会に触れ始める第一歩。
がんばれよー。

Un ami à lycée et sa femme [雑談]

先週は高校時代の友人が夫婦で3泊うちに滞在。
なんと夫婦で裁判官という異色のカップルだが、旦那の方は僕らの結婚式でも友人代表でスピーチをしてくれたありがたい存在だ。

しかしまさか高校時代の友達とパリで会うなんて、少し前には想像だにしなかったことだ。

中学高校は男子校の中高一貫の私立だったのだが、今思い出すと楽しい6年間だった。
男子校はむさ苦しい部分も多分にあるが、男だけだからこその友達関係や教師との関係もあり、悪くはない。
特に教師は関西のガキどもを取り仕切るためか個性派揃いだったな。

強面のや○ざみたいな漢文教師、顔がでかくて声もでかく、テンポ良く生徒を立たせまくる英語教師、なぜか筋肉ムキムキの生物教師、その真摯な人柄に誰もが尊敬した物理教師、新任のカマっぽい数学教師・・・と枚挙にいとまがない。

悪ノリした生徒への体罰・・・と書くと聞こえが悪いが、調子乗ってるヤツをはたいたり机ごと蹴り倒すことも日常茶飯事。
今だと、モンスターペアレンツだかが血相変えて怒鳴り込んでくるのだろうが、毎日顔あわす中では色々なことがあるわけで、特に中高生の男なんて言葉で言っても聞くわけがない。
ちゃんとした指導をするには手を出す必要もあるだろうし、逆に何しても手が飛んでこない教師なんてなめられるだけだろう。

今の時代、むしろ「生徒が目に余る場合はしっかり手も出して叱ります。」というような方針を持った学校があれば入れてみたいという親も少なからずいるのではないかと思う。
もちろん、学校としてランクや成績が伴っていないと意味がないが。

学校という場はそこで習うことも大切だが、何よりそこで培った人間関係が重要だと最近特に思う。
切磋琢磨と言うほどにはお互いの環境を知っていないが、それでも時折話をすることで十分刺激になる。
それを思うと、僕の場合は大学時代よりも高校時代の方がそういう関係が続いてるな。

子供たちにも、自分以上にそういう経験や交友関係をもっともっと広げていってもらいたい。
来週からは長男がフランス現地の幼稚園に入学するが、まずは言葉の壁を越えて友達を作れるか、親としては気にかかる。

でも、家に帰って幼稚園で会った出来事を聞いたりするのは楽しみだ。

Taxi in Paris [雑談]

明後日からのバカンスの中でレンタカーを使う予定があり、会社のコンシェルジェに手配を頼んだところ、我が家のチビ達に必須のチャイルドシートがなぜか会社の医務室で2つ見つかったため、それを借りていくことにした。
そのため、帰りはタクシーで家に。

パリのタクシー事情はというと、まず何より捕まらない。
深夜なんて1時間待ちもあり得る。
日本ようにいわゆる流しのタクシーというのは少なく、あらかじめ予約するか街中にあるタクシー乗り場(大きな道には結構設置されている)で待つというのが基本となる。
料金はというと、昨今のユーロ高を考慮しても日本よりもちょっと安い感覚かな。

運転手はというと、これは人それぞれ。
非常に礼儀正しい心身的な人もいれば、ラジオかけっぱなし、電話しっぱなしの人もいる。
ちなみに、今日のタクシーの運転手は、来た瞬間から運転しながらアイス食ってる・・・(謎)

しかもこっちがフランス語が少ししか話せないのに、「コミュニケーションしよう、ほら何か話して。」とやたら催促してくる。
適当にパリにある日本食レストランが本当の日本食とはほど遠いことや(これについてはそのうち書くとして)、明後日からのバカンスでストラスブールにレンタカーで行くといった差し障りのない会話をしたのだが、妙に気になるのは最初から僕のことをTuで呼ぶこと。
英語と違ってフランス語では、丁寧なYouはVous、カジュアルな関係のYouはTuという2通りの二人称がある(そして当然のごとく動詞の変化は全然異なる)のだが、通常こういう場面ではVousであるべきだし、こちらは少なくともVousで話していた。
こういうのは正直感じ悪い。
しかも、「なんでわざわざこの時期にストラスブール?ニースに行かなきゃ、夏は!」って、大きなお世話やろー。
ま、ムッスリしたままずっといるよりかはマシかもしれないけど。

あと、子連れだったりベビーカーがあったりすると需要過多もあって乗車拒否も普通にあり得る。
それに比べて、東京を筆頭に日本はどう見ても供給過剰だよなぁ。
しかも非戦略的な駅での順番待ちで長蛇の列をなしているタクシーの非効率性を見るにつれ、その非効率性が故に平均所得が減っているドライバーの雇用を救済するために初乗り料金を値上げするという自由競争に逆行する業界の戦略性の無さはまずいと感じてしまう。

これもいずれきちんと書きたい話ではあるが、価格というのは決して企業側のコスト(もちろん人件費含む)ではないのだ。
価格は顧客が受け取る価値の尺度であり、それ故に供給過多の状況で企業の雇用維持のための値上げというのは基本的にあってはいけない事だと思うのだが・・・。

福利厚生 [雑談]

バカンス前の最後の一山ともいえるUSとのテレコンも無事終え、ついに後は来週水曜日からの2週間半に及ぶ長期休暇を待つのみとなった(もちろんやることはまだいろいろあるけど、気分的にはずいぶん楽)。
今朝の日本との電話でも、バカンスを取ることに若干の申し訳なさを感じたのだが、取るからには楽しまねば!

今のところの予定としては、まず1週間レンタカーを押さえているので、それでストラスブールと近辺をまわること。
バカンス時期に併せて母親を京都から呼ぶことにしたので、ちょっとした親孝行になればと思う。
その分、一晩だけでも子供たちを見てもらって夫婦でゆっくり外食してみたいけど。

それ以外の予定としては、とりあえず会社のチケットカウンターでディズニーランドパリとヴェルサイユ宮殿のチケットを買っておいた。
そうそう、日本から来てちょっとした驚きだったのだが、うちの会社には従業員向けサービスとして旅券や映画・テーマパークなどのチケットカウンター(従業員向けディスカウントあり)や、CD・DVD・本のレンタルカウンター、そしてクリーニングやレンタカーの手配、その他諸々の相談に乗ってくれるコンシェルジュサービス等がある。
こういったサービスは本当に便利だし、従業員向けの福利厚生への力の入れ用は一時期の日本企業よりも強いかもしれない。
バブル崩壊後、日本企業はリストラの一環としてこれらの福利厚生が真っ先に削減されてきたかと思うが、経済状況が回復に向かいつつある今、もう一度こういったものの価値に目を向けてみてもいいのでは、と思う。
全従業員向けに1つのカウンターを設けるのにはそれほど金額もかからないだろうし。
以前も書いたが、マネージャー(Directorクラス)の部下への接し方やこういった福利厚生サービスを見ると、日本と比べると会社側が従業員のモチベーションを如何に上げるかと言うことに真剣に取り組んでいると思う。
先日新たに発表した新たなブランドイメージには、真の意味での顧客主義とともに従業員へも顧客と同じくらい大切にしていくというメッセージが込められている。
日本の「お客様は神様です」という発想も、まさに顧客第一主義として間違っていないのだが、従業員もまた重要なステークホルダーであり、決して顧客のためにないがしろにしていい存在ではないのは自明だ。

このあたりの価値観は、日仏双方のいいところをお互いがうまく理解し合えれば素晴らしいと思う。

ということで、まずはフランスのいい所をしっかりと理解するためにも、来週からのバカンスをの楽しませてもらいやす。
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結婚式と誕生日 [雑談]

今日は会社の同僚のフランス人の結婚式に招待されていたので、初めて子供たちもおめかしすることに。
彼はこちらに来た頃から色々気にかけてくれたり、仕事上でも関係があったりとありがたい存在だ。
以前家にも招待したことがあるので、新婦も知っている。

その支度の最中に、突然の訪問者が。
誰だ?と思ってドアを開けてみると、アジア人の女性がフランス人の子供2人を連れて立っている。
なんと、この家のオーナーの奥さんとその子供たちらしい。

もちろん中に入ってもらって、色々話をした。
彼女はフィリピン人で、インドネシア等にも住み、フランス人のご主人とは中国で知り合って今は彼の仕事の都合でタイにすんでいるという。
タイにいることは以前もらった絵はがきでも知っていたが、何ともインターナショナルな人生やなあ。

でも、とってもいい人で、会えてよかった。
しかし、前回オーナーのフランス人が訪ねてきた時も突然だったらしいが(その時は妻と子供たちだけだった)、アポなしで来るのが何とも日本とは違って面白い。
わざわざタイから来たのに・・・お互いメールアドレスは知ってるのに・・・。

で、ちょうど時間もよくなったので結婚式に出発。
場所はパリの5区にある教会。

教会の外にも既に親戚や友達が集まってきていたが、フランス人らしくおしゃれをしたマダムもいるし、それほど着飾ってない人もいる。
でも中には、いかにもな帽子をかぶったマダムもチラホラ。

参列席の一番後ろに座ってると、会社の同僚が2人ほど来たので、家族をお披露目。

で、ここでトラブルが。
教会の中の天井の高さと荘厳さと、既に前で始まっている賛美歌のせいだろうか、息子がぐずりだしたのだ。
横の宗教画を指さして「あそこからライオンさんが出てこない?」(もちろんライオンなんて描かれてないのだが・・・)とか言いながら泣き出してしまった。
何とかごまかしながら新郎新婦入場まで見たところで、どうにも泣き止まないので外に出てあやしていたら・・・

「パパ、おしっこしちゃった。」

え!と思ってだっこしているズボンを見ると、た、たしかに。
だっこしてるパパも少し濡れちゃってるし。

こうなると残念ながら帰るしかない。
この後シャトーに移動してのカクテルパーティーを楽しみにしていたのだが、仕方ない。
気合い入れて家族でおめかししてきたのに、結局30分で退散になるとは。

帰った後は明日1歳の誕生日を迎える娘のためにプレゼントを買いに。
その後は、バースデーケーキを作るための材料の買い出し。
1歳なので、フルーツタルトにしようと思いフルーツを買い込んだ。

そして、その夜子供たちが寝たと思ったら、長男が大泣きして起きてしまった。
理由はよくわからなかったが、昼間のおもらしと、その後妹にだけプレゼントを買いに行ったことなどが色々辛かったんだろう。
最近すっかりお兄ちゃんらしくなったので、親としても気にしていなかったが、よく考えたらまだ3歳だもんな。
その息子も再来週が誕生日なので、今度は思いっきり楽しめるようにしてあげたい。

何はともあれ、まずは娘が無事に1歳を迎えられたことに感謝、感謝。

ネット復活 [雑談]

やっとネットが復活した。
前回書いた通り、先週木曜日にオレンジのテクニシャンが来てくれることになっていたのだが、妻に聞いてみると予定時間を超えても誰も来てないとのこと。
もう一度オレンジに電話してもらうと、「行ったけど建物の入り口のコードが分からなくて帰ってきた」って、ほんまか!?
というか、だったら携帯に連絡してよ!と普通は思うのだが、そこはフランス流、再度訪問の手配を依頼。
今度は家のコードも携帯番号も伝えて、ばっちりだ。
ただ、訪問時間が朝8時から昼1時までの間というアバウトさはどうしようもなかったが・・・。

で、今度は無事来てもらえて、ネットも無事復活。
ついでに昨年12月に契約してから一度もつなぎ方が分からなかったテレビデコーダーもLive Boxに繋げてもらえた。
つないでみたらどうやらデコーダーが壊れていたらしく(新品やったのに)、「別のをとってくるよ」と言われて待っていたら旧型のかなりでかいのに交換されてしまった・・・でも、見れるなら文句はありません。

ネットが復活してやったことはというと、まず日本とフランスの銀行口座の確認。
日本ではソニーバンクと三菱東京と新生銀行のネット口座でやり取りをしているのだが、久々に見てみると住宅ローン引き去り口座の残高がピンチだった。あぶねー。

次にフランスの給与口座を見てみると、こちらもかなり残高がピンチ。
ボーヌへの旅行代や、手術費を含めた医療関係費がかなり効いてる。

そこで次に医療費の申請をネット経由で。
今うちの家族は日本の健康保険には加入したまま、フランスではプライベートインシュランスに加入している。
日本の民間医療保険と違って、海外旅行保険についている実損填補型の払い戻しなのだが、申請手続きはネットで入力した上で処方箋などの紙の資料を郵送するという流れになる。
後のやり取りのために紙の資料を一旦全てスキャナーで取って送っているのだが、この一連のプロセスが結構面倒だ。
でも、子供たちの予防接種などで2,000ユーロ以上たまってしまったので、これはバカンス前に払い戻しを受けないといかん。

結局1時間以上かけて完了。
毎度のことながら、これを終えると何ともいえない達成感があるな。

しかし、改めてネットは便利だ。
こういう口座管理や諸手続が紙ベースでしかもタイムリーに確認できないと思うと、ゾッとする。

でも、結局オレンジの人にサインを求められた書類を後から見てみると、ネット復活のためのもろもろの作業費で合計200ユーロにもなっていた・・・。
そもそもこちらに非はなくて、しかも長期間不通の被害があったのにこの金額とは・・・ちょっと釈然としないが、てっきり無料だと思ってサインだけして後から気づいたので、時すでに遅し。
やっぱり何事もその場での確認が大事ですね、ハイ。

不通、そして2回目の・・・ [雑談]

ここしばらく完全にネットが不通となってしまい、疎外された生活をしてました・・・。

ただ、まだ家のLive Boxが復活したわけではなく、日中は近隣の公共WIFIに接続できているだけで、速度も安定性も全然ダメだ。

で、なぜ昼間からネットをしているかというと、今日は休みを取ったから。
その理由は、以前4月に受けた例の手術の2回目を今朝受けたからだ。
またもや全身麻酔だったのだが、今度はずいぶんと早く終わり、予定していた1泊入院を待たずして午前中には退院できた。
しかし、今回も全身麻酔から覚めてすぐにカフェをすすめられるのが違和感あったが・・・。
とにかく、まだ痛みはあるがこれで数ヶ月続いた苦しみから解放されたと思うと、感動もひとしおだ。

また、今週は営業時代の諸先輩方々が顧客同行でパリに来ており、久々の再会ができた。
無理を言って先日壊れたデジカメの代わりを買ってきてもらい、これで娘の成長記録をまた残すことができる。
本当に助かりました。

ちなみに、今回買ってきてもらったのは、ソニーのサイバーショット DSC-T300(ブラック)とメモリースティック8G。
今や8Gのメモリースティックが1万3千円しないなんて、デジタル機器の性能価格比のデフレは本当にすごいな。

明日はやっとOrangeのテクニシャンが家にきてモデムをみてくれるとのことなので、ネットが復活してくれることを祈ってます。

The energizer [雑談]

そうそう、Blogで書き忘れていたが、先日のBourgogneへの旅行の後、一通のレターが届いた。
何だろう?と思って開けてみると、スピード違反の罰金。
早速その罰金状は次のフランス語レッスンの生きた題材となり、また一歩フランスの文化に馴染めたわけでした。
ちゃんちゃん。

どうやら日本でいうオービスのようなシステムが高速道路上に配備されていたらしい。
日本のように赤い光で(といっても経験したことはないが)バシャッと撮られないので、手紙が来るまで思いもしなかったが、どこかでしっかり撮られていたようだ。
驚いたのは、約10キロのスピード違反だったのだが、基本68ユーロのところ、15に日以内に払えば45ユーロになるディスカウントがあったところ。
逆に、45日を過ぎると180ユーロになってしまうというペナルティもあったけど。

それはさておき、今週は月曜日から世界各国の営業チャネルヘッドとのビデオカンファレンスがあった。
その中で、初めて自分のProjectについて単独でレポートした。
よかったのは、各国からいろいろな意見や反論があったこと。
日本ではシャンシャン会議は是とされがちな傾向があるが、欧米では質問や議論がないこと=参加者にとってどうでもいいという構図があり、そういう意味でも議論があったことは歓迎すべきことだ。

そして、何より嬉しかったのは、上司がそういった質問に対して毅然とした対応をしてくれたこと。
少し飛躍し過ぎかもしれないが、「俺は彼のProject Managementを指示しているし、その疑問に対してはこういう視点で既に回答している」という趣旨のコメントを各国の役員の前でしてくれたことだ。
もちろん事前準備はしっかりとしてきたが、直属の上司のこういう姿勢は本当に有り難い。

色々と悩みは尽きない日々ではあるが、アルゴリズムを上向きにしてくれるEnergizerには十分な出来事だった。

インフラとコンテンツ [雑談]

最近またネットの調子が悪い。
日によって繋がったり繋がらなかったり、どうやらモデムではなくてADSLそのものに問題があるようだ。
この点、今思うと日本のネット環境は素晴らしい。
一般家庭でも光ファイバーを自由にひけるなんて、先進国の中でもほとんどない。
しかも、あの価格は破格というほかない。

でも、大事なのはインフラよりもコンテンツ。
それがなおざりになっているのは、地上波デジタル放送ではないだろうか。

地デジになって、画質と音声が大幅に向上するというメリットはよく聞くが、その大幅に向上した画質で一体何を流すのか?
今みたいな(といってもここ半年日本のテレビは見ていないけど)、見ているだけで時間の無駄どころか少しずつアホになってしまうんちゃうかというようなバラエティ?
それとも、投げているボールの回転までリアルにわかるような高画質の野球中継?
あ、これはええことか(笑)

総務省が国民の莫大な税金を使って各テレビ局とインフラを整備し、そして国民側でもさらにテレビ機器の買い換えという負担が強いられる割には、その中身についてあまり語られていない気がする。
今やテレビは一方的に"ながら見"するものから、「こんなのやってたよ」といった情報をネットで見てyoutubeなどでチェックするという事後的なメディアになりつつあるし(といっても本来は著作権法の問題があるが、それを楯にyoutubeに抗議して消していくというのも今更意味はない)。
個人的に本当にお金を払ってでも見たいコンテンツは、NHKの自然や宇宙に対する一大企画だったり、見ることで純粋に知的好奇心を掻き立てられ、そして意味のある知識を得られるものだ。

本来こういう国民全体の知的レベル向上にこそお金を使う意味があると思うのだが、今のテレビのビジネスモデルが実態は企業からの広告収入であって、番組はその時間枠で如何に視聴者の注目を集め、広告が目に触れる機会を増やして広告収入を少しでも引き上げることを目的としている限り、そんな想いが届くことはないだろう。
でも、"あとから見"ができるネットの拡大で、すでに「放送中だけしかみれない」という番組枠をベースにした今のビジネスモデルは崩れ去ってると思うんだけど。
地デジが完備される頃、果たして今のテレビ局がどんな姿になってるんだろうか。

もし法的に許されるのなら、本当に意味のある番組を作るという趣旨で投資ファンドを作って、そのファンドで意味のある番組作りをできるような仕組みができれば、喜んで参加したいけど。

テレビというと、最近呼んだ真島仁の『虚像(メディア)の砦』はおもしろかった。


虚像の砦 (講談社文庫 ま 54-5)

虚像の砦 (講談社文庫 ま 54-5)

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫



でも、やっぱりこの人の代表作は『ハゲタカ』シリーズだろう。
もう2度読み直したが、今でも読み出すと止め時を迷うくらい面白い。


ハゲタカ(上) (講談社文庫)

ハゲタカ(上) (講談社文庫)

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/03/15
  • メディア: 文庫





ハゲタカ2(上)

ハゲタカ2(上)

  • 作者: 真山 仁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/15
  • メディア: 文庫



NHKでドラマ化されたらしいけど、見てみたいなあ。
誰かyoutubeにアップして(笑)

Euro 2008 [雑談]

ここ数日、またもやネットが繋がらなくなってしまったが、突然今日になって接続が復活。
朝の出社前までモデムをいじっていても何ともならなかったのに、帰宅してみれば勝手に繋がってるとはこれ如何に。
フランス人の同僚に聞いてみても、どのプロバイダーを使っても数日間突然繋がらなくなったりという問題が起きるという。
唯一の方法は、電話やメールで「○日間繋がらないので、今月の接続料を返金しなさい」と強く言うことだという。
言わないと決して返金されないし、そうやって初めて対応が進むらしい。
日本のサービスレベルとは違うな、やっぱり。

そんな今日この頃ですが、日本でも一部のサッカー好きの間では盛り上がってるんやろうな、Euro 2008。

ここフランスでは、当然社内でスコア予想専用エクセルツールが出回るほど盛り上がっていたが(このツールがまためちゃくちゃ作り込まれてます!)、フランスが予選リーグ敗退となってしまったため、ちょっと終了の感が。
ちなみに、予選リーグ最終戦であるフランス-イタリア戦は、イタリア人ディレクターの家で12人の同僚(うち2人がベルギー人、1人がイギリス人)と一緒に観戦した。
当然日本人としてSAKE japonaisとSenbeiを持参したのだが、みんなサッカーに夢中でSAKEどころではなかったのがちと残念。

でも、イタリア人の家で彼が作った本物のパスタを食べて、フランスのボルドーワインを飲みながらみるサッカーは格別でした。

デジタルデヴァイス受難の期 [雑談]

先週の中頃から突然ADSLモデムが壊れて、ネット接続ができなくなってしまっていた。
こちらで使っているモデムは、Orange(フランステレコムのサービス)からレンタルされる、Liveboxという一体型のものだ。

livebox.jpg

これ、デカくて場所をとる上に結構よく止まる。
ただ、フランス人曰く「セットアップが難しい」とのことだが、日本のモデムよりもワイヤレスのセットアップは親切な気がする。
というのも、付属のソフトウェアでイラスト通りに進めていけばいいし、WEPの26文字のセキュリティコードも既に設定済みで、それを入力するだけ。

そうは言いながら、同梱されているOrange TVの繋ぎ方が分からずに、せっかく契約している追加チャンネルをこの6ヵ月間見れていないのだが・・・。

この故障の対応も、実にフランス的だったなあ。
最初に妻にお願いしてOrangeの支店に行ってもらったときは、とにかくサポートダイヤルに電話しなさいの一点張り。
その店員曰く、英語もOKだからとのこと。
そして電話してみるも、いきなり早口のフランス語オンリーの自動音声で、何度も聞きながら操作してオペレーターらしき人につながるルートを見つけるも、20分待っても誰も出ず。
まさにフランスだ・・・。

で、一昨日もう一度妻と一緒に支店へ。
すると、別の店員が今度は最初から「Livebox持ってきて」というので、その通りに。
夕方様子を見に来ると、「今からみてみるよ(これもフランス風)」とのことで、その場で試してみるも家と同じ症状で動かず、結果的に新品と交換。

その後ADSLラインにも問題があるというメッセージが出てその日は繋がらないままだったが、今日になってみるとあっさり繋がった。

しかし、Type Tの不調(フェリカポートとBluetoothが壊れたまま)とデジカメの液晶破損、モデムの故障と、デジタルデヴァイス受難の期のようだ。
頼むからこれ以上壊れるのは勘弁して。

話は変わるが、明日は朝1番から日本とのテレコンで、元上司のアメリカ人と2時間ほどミーティングの予定だ。
彼は日本語がペラペラなので、日本にいた頃は日本語でコミュニケーションしていたが、明日はほかのフランス人も入るので、英語でやることになる。
そして、その電話の前後はまたフランス語なんだろう。

いやあ、何が何だか・・・。

Les vacances [雑談]

今週はキツかった。
水曜日は日本とのフォーラムにパリ側のモデレーターとして参加するために朝4時から出社していたし、金曜日は朝から絶え間なくミーティングで、ひたすらしゃべり通しだった。
そのせいか、今日の夕方はどっと疲労が押し寄せたような感じで気分が悪くなってしまった。

でも、来週はリフレッシュできそうだ。
なぜなら、こちらに来て半年、初めて1週間のバカンスを取るから。
来週水~金と、レンタカーでブルゴーニュに行ってくる予定。

フランスでの運転はいささか心配ではあるが、パリさえ出れば後は高速道路を走るだけなのでそれほど問題はないだろう。
ブルゴーニュでは、できればいくつかワインシャトーを回ってみたい。

こちらに来てから本当にワインが好きになり、その中でもブルゴーニュの赤ワインが今一番のお気に入りだ。
といっても、ボルドーは重厚な味でブルゴーニュは芳醇といったようなきわめて大雑把な整理しかできていないが、それでも日々買ってきては飲んでいるワインの中で「おいしい!」と思うのはほとんどブルゴーニュだ。

ワインとチーズについては、こちらに来てその歴史と品質と種類の多さに改めて衝撃をうけたと同時に今まではどちらかというと苦手だったのが一気に好きになったので、近くBlogで詳しく書いてみようと思う。

初めてのフランスのカンパーニュ訪問、楽しみやなー。

ああ・・・せっかく書いたのに・・・ [雑談]

せっかくほぼ書き上げた記事を、タッチパッドの操作ミスで消してしまった・・・。
ノートで書いている人は誰しも経験があると思うが、意図せず指を水平に触れてしまってIEが戻る/進む動作をしてしまい、あわてて戻ったら記事が消えているという定番の誤操作だ。

ちょっと仕事内容に深く入りすぎた記事で、「書きすぎか・・・?」と感じてもいたので、これはきっと書くなというお告げでしょう。
さすがに別記事を書きなおす気力がないのでまた今度・・・。

かといってわざわざテキストエディタで書くのもなんだかめんどくさいしなあ・・・。
いつもは少し書くたびにキーボードのショートカットですべて選択→コピーをしていたのだが、今日に限ってしてなかったし。

いい方法があれば教えて下さい。

Météo de Paris [雑談]

週末は自宅で安静にし、今日からまた出社した。
通常は入院1週間+自宅療養1週間の計2週間は安静にするべきだそうだが、できる限り現業復帰したいので意地で出社した。
無理をしても痛いだけで、症状が悪化することはないというのも理由の一つだが。

・・・結論から言うと、痛すぎる(涙)
これは正直座ってられないのだが、でもまあ今日耐えられたということは明日も耐えられるということなので、なんとか乗り切るしかないな。

で、ちょっとこの話題から離れて別の話を。

そうそう、今日は4月にもなったのになぜか朝家を出ると路上駐車している車に雪が積もっていたのにはびっくりした。
雹が降ったことは2~3回あったが、雪を見たのは今冬初かもしれない。
やっぱり世界中で異常気象になっているのだろうか。
四月といってもパリでは桜を見かけることがないため、イマイチ春の実感がない。
やっぱり満開の桜の下を散歩するのは、日本だけに、そして1年のうちたったの1週間だけに許された贅沢だよなぁ。
毎年この時期は、できる限り東京タワーのすぐ近くの愛宕山の頂上で夜桜を見ながら散歩していたのだが、今年はできなかったな。

もうひとつ日本と大きく違うのは、日の長さだ。
2週間前にサマータイムが導入されてさらに助長されているわけだが、今のこの時期、夜8時でも昼間のように明るい。
子供達も今までは暗くなったら寝るという行動パターンだったのが、明るいのに「もう寝んねよ」と言われるので不思議に思っているかもしれない。
これから夏になると、夜10時頃まで青空が見えるそうなので、これは違和感があるだろうな。

気候で言うと、何故かこの時期パリは毎晩夜に限って雨が降っていることが多い。
たまに昼間も降るのだが、夜中はかなりの確率で雨になっており、朝出社する頃には路面が濡れていることがほとんどだ。
ただ、フランスの雨は日本のようにザーザー降りになることはなく、シトシト降るヨーロッパっぽい(?)スタイルだ。
だから多くの人が雨の日でも傘をささずにいるのだろう。

あと、気候面での一番の違いは、やっぱり湿度。
とにかくカラッとしているし、洗濯物もガンガン乾く。
洗濯機が基本的にドラム式で、さらに速攻で乾くので、バスタオルなどがガビガビになるのが欠点だけど。
最初は皮膚が乾いてかゆくなったり、夜のどが渇いて目が覚めたりしたのだが、慣れてしまうとこの湿度の低さが心地いい。
一日中スーツを着ていても、日本のようにじっとりと変に疲れないし、さっぱりして気持ちいい。
ヨーロッパを経験すると、やっぱり日本は温暖湿潤気候(すでに亜熱帯化しつつあるということも聞くが)なんだなあと実感。
ちなみに、先日インドで空港に降り立った時、ムワっとした湿気に日本をちょっと思い出したな。

ただ、不安なのはこれから暑くなるにもかかわらず、冷房設備がないこと。
日本のエアコンの性能は秀逸だから室内では夏も快適に過ごせるが、フランスではみんな暑いと水風呂に使ったりするらしい・・・。
冬はコレクティブヒーティングで室内がずっと快適なのに、なんともアンバランスな気がしてならない。

フランスでの入院生活 2日目 [雑談]

2日目。

うとうとしていると、7時半頃に執刀してくれた先生が来て、一言。

「どう、調子は?切ってみると思ったよりも深かったので、もう1泊してください。あと、2ヵ月後にもう一度手術します。」

結構ヘビーなことあっさり言いますね・・・。
ここで反論しても意味は無いので、今度の手術もやはり全身麻酔なのかだけ聞いて、素直に「わかりました。」とだけ言う。

まいった。
まさかこの退屈な部屋に丸1日+αいなくてはならないとは・・・。
しかももう一度全身麻酔での手術とは・・・。
治るにはそれしかないのであれば仕方ないが、ショック。

お昼前には妻と子供たちが会いに着てくれたので、待合室で話をした。
フランスの病院は意外と厳しく、子供たちは病室まで入れないからだ。

で、昼ごはん。
またもびっくり。病院食なのに骨付きステーキやし。

DSC04886.JPG

でも、ステーキより妻が持ってきてくれたおにぎりがうまかった!
やっぱり日本人なら米やな。

午後は妻に持ってきてもらった、金融小説好きの後輩から借りている、幸田真音の『日銀券』を読む。
『代行返上』よりも小説的な書きぶりは読みやすいように感じた。
ハードカバーなので荷物になると思い、上巻だけを持ってきてもらったのだが、あっさり読み終わってしまい後悔。


日銀券 上巻

日銀券 上巻

  • 作者: 幸田 真音
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫



そこからはコーヒーを飲んだりしながら何も無い病室でゴロゴロしている。
誰もが気になっているであろう、トイレについては、怖くてまだ行けず。
というか、絶対痛いやろ、これ・・・という感触がヒシヒシと伝わってくる。
はぁ、何故フランスまで来て痔ろうの手術を受けなあかんねん・・・。

でも、妻や子供たちが帰国している間に一人でフランスで原因不明の激痛に苛まされていた2月頃のころを思うと、原因も分かって手術も受けた今は(まあ、もう1回受けるわけだが)、気分的には晴れやかだ。
終わってみれば、フランスの病院で痔ろうの手術を受けたというのは帰国後に飲み会のネタにはなるだろう。
ただ、相手と場所を選ぶネタであることに間違いは無いが。
でも、少なくともこのBlogを読んでくれている皆さんとは問題ないでしょう。

明日は10時過ぎには退院できると聞いたが、早く家に帰りたいものだ。
なぜか無性にムール貝が食いたいので、土曜日にはマルシェにでも行こう。

・・・つづく?

フランスでの入院生活 1日目 [雑談]

これまでのBlogでも少し触れたが、今日は入院して手術を受けた。
あまり(というかかなり)書きたくないのだが、あえて病名を公表(?)すると、痔ろうなのだ(あ、言っちゃった)。
書こうか書くまいか迷ったが、フランスで現地の病院で手術を受けるということも貴重な経験ということで、ここはひとつ後に続く人たちのためにも(いるんか?)、その経験を記すことにした。
でも、ここに至るまでは異国の地で激痛に耐え、人知れずつらい日々があったことを書き添えておきます。

言ってしまったので、思い切って色々書いてしまおう。
まあ、痔ろうの症状は皆さんGoogleででも調べてください。
で、きっと「うわ~、何この病気」と思うでしょう。
でも、名誉のために断らせていただくと、痔ろうというのは風邪のように突然発症するものであり、予防法は無いとのこと。
これは日本の病院にも聞いたし(この2ヶ月ほど、とにかく痛かったので必死に専門の先生を調べてはメールしてた 涙)、Webでも調べつくしたし、フランスの病院でも確認済みだ。
つまり、行いが悪かったのではなく、単なるアンラッキーとのことらしい。
だから今度会ったときに変な目で見ないで下さい(涙)

ただ、お腹の具合やストレスにより特に男性に発症率が高まるのが特徴らしく、これはまさに当てはまる。
パリに来てからの3ヵ月は食生活の違いでお腹の具合が良くなかったし、やっぱりストレスも感じ続けていたのだろう。

まあ、最初は痛みと恥ずかしさでショックが大きかったが、なってしまったものは仕方ない(でも、職場でも気恥ずかしいので上司以外には3日間の休暇ということにしている。でも、休暇と言うとみんなからどこに行くの?国内?国外?とすごく興味津々に聞かれるのでこれも困る)。

しかも、治療には外科手術を受けるしかなく、長期間放置しておくと悪化するとのことなので思い切って手術を受けることにした。
最初はAmerican Hospital Parisというパリに住む外国人が利用する病院に行っていたのだが、フランスの医療機関ではないため、とにかく費用が高い。
診察だけで25,000円以上するし、入院となると1泊10万以上は確実だ。
それも会社で加入しているプライベートインシュランスでカバーされるはずなのだが、前回の治療が「合理的かつ経済的」な理由で多少の足切りを受けたこともあり、病院と相談した結果、同じ先生に家の近くのフランスのクリニックで執刀してもらうこととした。

仕事で医療にも関わっていた関係上、普通のフランスの病院で手術を受けることにちょっと興味もあったし。

で、当日。
朝9時に歩いて病院到着。

DSC04859.JPG

受付に入ると、ブースのようなところで手続き書類の確認。
当然、全部フランス語で、ところどころ全く理解不能。
既にプライベートインシュランスに病院へのダイレクトペイメントをお願いしていたのに、なぜか1,000ユーロの小切手を切られた。
聞いたけど、返還プロセスが良く分からん・・・まあいいか。

で、最初は個室の病室に入ると思っていたのだが、手荷物を持ったままいきなり手術室へ直行。
小さな部屋に通されて、全裸になって専用着に着替えるように言われた。
いきなり全裸?え、マジで?という疑問もあったが、言われるがままに着替えて部屋を出る。

この専用着がすごい。濃紺のスケスケエプロンといった方が適切な品物だ(笑)
うっそー、と思いながらも、巨漢の黒人の看護士にベットに乗せられて手術室へ連行。
運びながら「Japonais? コニチワ。」など声をかけられたが、こっちはこんにちはどころではない。
しかも時間的にはおはようやっちゅうねん。
2年前に日本で鼻中隔湾曲症矯正術という鼻の骨を削る手術を受けたが、その時は手術室のものものしさに緊張したが、今回はなんだかアットホーム(というのも変だけど)な部屋の雰囲気だ。
金属製のいかにも、というライトや器具が少ないせいや壁が白いからだろう。
しかし今回は、前日~当日~手術の直前と、自分でも不思議なくらい全く緊張しなかった。
むしろフランスの入院生活ってどんなんだろう?という興味の方が高かったりして。

ただ、思い起こしてみると、この3年ほどはキッタハッタの手術を何度受けたことか・・・。
これが最後になりますように(この願いもむなしく・・・)。

そして、全身麻酔。
日本では局部麻酔をするようなケースでも、フランスは麻酔の技術が進んでいるらしく、全身麻酔で施術することがあるという。

そうそう、先週麻酔の適性検査を既に受けていたのだが、いやはやこれもすごかった。
American Hospitalからは「英語が通じる」という紹介を受けていた病院と先生だが、話せるのは先生がカタコトのみ。
その先生と「既往症は?」「特に無いです」、「以前全身麻酔をしたことは?」「2005年12月に鼻中隔湾曲症の手術を受けました」、「アレルギーは?」「食品や薬にはありませんが、花粉症です」、といったやり取りをフランス語でしたのだが、どこまで通じたことやら・・・。

最後に、当日の手術の流れについて説明を受けたのだが、フランス語で受けたあと、その英語の出来る先生から言われたのが、

”11:00AM, go to clinic, shot, sleep, cut and finish”

その後に質問は?といわれて、ありすぎたので逆に「無いです」と言っといた。
で、握手して終わり。

しかし、始まってしまったものは仕方ない。
と思っているうちに眠くなって、気づけば休憩室のようなところで寝ていた。
当たり前だが、おしりが痛い。でも意外と他は平気。
時計は11時ごろだったので、眠っていたのは1時間程度のようだ。

そこからは、病室に運ばれて、個室のベッドへ。

まだ少し朦朧としていたので横になって休んでいたのだが、看護婦さんが来て「何飲みますか?カフェ?」と聞くのには驚いた。
日本ではこういう場合、カフェインのような刺激物は避けるような気がするので、最初は聞き間違いかと思ったのだが、間違いなさそうだ。
で、お願いするとコーヒーとクッキーが出てきた。
すごいな、フランス。どこまでカフェ好きやねん。

その後は、個室で横になってウトウトしたり本を読んだりしていた。
持参したのは、ロジカルシンキングの元祖、バーバラ・ミントの「新版 考える技術・書く技術」最近Projectのまとめ方に悩んでいたので、もう一度読み直してヒントを得ようと持ってきた。
既に表紙はボロボロだが、相変わらず参考になるわ。でも、日本語訳がへたくそだから、英語の原文を想像しながら自分で訳しなおして理解しないといけないのが上級者向けになってしまっており残念だ。
近々アマゾンで原書買おう。


考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

  • 作者: グロービスマネジメントインスティテュート
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 単行本



で、夜になって持参したPCでこの記事書いてます。

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ダメもとで暇つぶしでネットできるかと思って持ってきたが、さすがにそれは無理だった。
すること無いのでそろそろ寝るか・・・2日目へ続く。
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