SSブログ

Mon chef [仕事]

Finalment, j'ai passé une bonne journée hier.

昨日は、新しくGroup Project ManagerにアサインされたProjectの1回目のキックオフミーティングの日だった。
当初2日間のワークショップをパリで開催する予定だったが、昨今の世界的な金融危機の影響などもあり、最終的にまずは2時間のビデオ会議となった。
ちなみに、このプロジェクトに限ってはスポンサーがアメリカの現地法人となっているため、組織上はアメリカ人の役員に対して働いている形になっている。
最終的に参加した国は、ヨーロッパ各国とアメリカ、香港、日本を含めて計10カ国。
それぞれの国で2人ずつProject Memberを決めてもらい、先月はそれぞれと2回ずつ、1回1時間の電話会議をこなし、会議資料の準備も一人で行ってきた。

で、いよいよ全員が一堂に会する(といってもビデオだけど)1発目のミーティング。

ビデオということもあり2時間という限られた時間ではあったが、週末を費やして前日夜中まで準備した甲斐があって、非常に有意義な議論ができた。

その後は、別の会議で計10カ国30人ほどの前で1時間のプレゼン。
ビデオもプレゼンもフランス人上司と二人で行ったが、結果的には日本での経験を含めてもトップ3に入るプレゼンができた(と思う)。
プレゼンの数分前になって、急遽話を変えて、ジョークを交えた話ができたのがこの数ヶ月の経験の成果と言えるかもしれない。

いずれにしても改めて思ったのが、僕自身が如何に今のフランス人上司を尊敬しているかということ。
本当に彼の元で働けたこの1年間は、社会人人生にとって最も意味深く、学ぶことが多い1年間だった。
そんな上司が言ってくれたことで、おそらく生涯忘れない言葉がある。

冒頭のビデオ会議で、上司がアメリカのトップマネジメントに対して、「そちらのプロジェクトマネージャー(アメリカとの共同プロジェクトなのでアメリカ側にもプロジェクトマネージャーがいる)はあなたの右腕ですよね」と話しかけたのだが、彼の答えは「たくさんある右腕の一つだよ」というものだった。
思わず、「日本には腕をたくさん持っている千手観音という仏様がいるのですが、あなたはそれくらい素晴らしいポジションにいるわけですね!」とチャチャを入れようと思ったが、ギリギリで「宗教の話は止めとこう」と思いとどまった。
これもまたこの1年の進歩かもしれない。

で、感動したのは、2回目のプレゼンで上司が僕のことを「He is my right hand」と紹介してくれたこと。
多くの優秀なフランス人部下を抱える彼がこういってくれたことが、思わず瞬間的に感極まる程うれしかった。

そしてプレゼンを終えて、社内の中庭を歩いている間に彼とプレゼンの成功について落ち着いて話したほんの数分は、きっと一生忘れないだろう瞬間だった。
1年半前に初めて電話して、翌日パリに来て初めて会って、いろんな選択肢があった中できっと彼にとっては一番ハードルが高かったであろうどこの馬の骨とも知らない日本人を選んでくれて、そして時には議論して過ごした一年間。
僕としても経験したことのないストレスを感じながらも、何とかもがいてきたと言える1年間だった。
大変ではあったけど、僕にとっては何物にも代え難い時間だった。

というのも、実は来年頭には彼が別の部門(というか別の国)で重要なポジションに着くことが決まっているからだ。
異動自体は素晴らしいもので、そういう評価を受けている上司の下で働けたと言うことは部下にとっても幸せなことだ。
でも、彼と一緒に仕事ができるのも後2ヶ月もない。
是非とも、終わりよければ全てよし(将来また一緒に働きたいし、そういう機会があることを望んでいるけど)となるように、この貴重な時間を大事に過ごしていきたい。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

free counters

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。