GTD [仕事]
えー、結論から言うと、一日でやめました。このタスク管理方法、僕には向いてません。
断っておくとこれはツールのせいではなく、あくまで自分のやり方にマッチしなかったということで。
GTDとは"Get Things Done"の略で、米国のコンサルタントが提唱するナレッジワーカーのための仕事術・・・らしい。
要諦としては、未処理案件や頭の中のものをすべて1ヶ所に集めて、「次何をするんだっけ?」ということに頭を悩まさない状況を作り出し、その結果よりクリエイティブな仕事にフォーカスする・・・ことらしい。
で、最近ライフハック系のサイトでGTDを実現するクラウドサービスなんてのがよく取り上げられており、「ふ~ん、作業のための作業で意味なさそ~。」と思いながら眺めていた。
その、仕事術!的な部分には正直ほとんど興味がなかったのだが、新しいツール系には目がないので、ツールを使ってみたいがために試しに導入してみた。
選んだサービスはNozbeという、プロジェクトごとにタスク管理することに長けたツールらしい。
特徴としてはEvernoteと連携性が高く、具体的に言うとEvernoteのタグとNozbeのプロジェクト名を同じにすると、NozbeからタスクごとにEvernoteにたまっているデータにアクセスできるのだ。
Nozbeサイトにある使い方ビデオ。
本格的に利用するためには有料アカウントにアップグレードする必要があるのだが、なんだかワインで酔った勢いでアップグレードしてしまった。これが結構高い。
で、言われたとおり今まで適当にWebページのクリッピングにしか使っていなかったEvernoteのタグを整理してNozbeと連携させ、ちょうどGWをはさんであふれかえっている量のタスクを整理して入力してみた。
具体的には、タスクをプロジェクト単位にまとめて、タスクの内容・属性・期限・完了までの時間などを入力する作業。
そうすると、Nozbeアカウントのトップページから「次の行動」一覧を見ることができ、タスクの一覧を定期的に棚卸しすることができるようになる。
あとプロジェクトごとのサブページでは関連するEvernoteのデータを同一ページ内の小窓で参照できる。
・・・とまあ、こんなところが主な機能かな?
結論は一番上に書いたが、以下の理由でこれは自分にはマッチしないと一日で感じました。
・営業企画という仕事の性質上、タスクの期限、優先順位が目まぐるしく変わり、そのたびに入力し直してられない
・ルーチン業務があまり多くないため、タスク一覧をチェックを付けて消していく快感があまり得られない(笑)
・そのあまり多くないルーチン業務も「毎月第○営業日」と行った期限の繰り返し設定ができないため使い勝手が悪い
・Evernoteのタグ情報を見るよりも結局フォルダ管理されたファイル群をあさる方が効率的
・そもそもEvernoteのセキュリティが不安でクラウドのメリットを十分に生かし切れない
上記を総合すると、使う前から思っていたとおり「タスク管理をストレスフリーにするためにタスク整理に手間と時間が掛かる」というデメリットがメリットより大きかった。
逆に、ではこの手のツールを有効活用できるのはどういう人かと考えてみると・・・
・過剰ともいえるセキュリティでがんじがらめになった大企業のビジネスマンではない、個人事業主など
・ひらめきが特に重要で、生活のいろんな場面で思いついたことをクリッピングする必要のあるクリエイティブな仕事をしている人
・イチローのように毎日の規則正しいルーチンを徹底できる人(毎朝・毎晩10分はタスクの棚卸し作業を鉄の意志で実施できる人)
・ライフハックマニア
というイメージ。
もちろんもっとツールを使いこなして自分の手に馴染ませれば、現状でも十分使えるツールになるかもしれないけど、やはりネックは会社のセキュリティ環境。
USBメモリーの使用制限などはもちろんクラウドサービスの利用やWebページの閲覧にすら制限がかかっている職場環境と、ほとんどのアプリがクラウドサービスに力を入れている開発方針にあまりにギャップが大きい。
今後企業側のセキュリティスタンダードがゆるくなっていくことは想像できないので、となると会社全体がSalesforce.com等の汎用クラウドサービスを導入して中から外への連携が広がっていくことを期待するしかない。
結局モバイルPC好き(しかもVAIO限定)にはまだまだ苦難の道が続くのであった。
2011-05-08 17:42
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