Bought it on impulse (but actually planned...) [音楽]
ちなみに人生一番は、散歩途中にふらっと立ち寄った展示場でそのまま買ってしまった、今住んでるマンション(笑)
今回はというと・・・
Gibson Les Paul Standard Plus 2013 Honey Burst
これを購入するに至った経緯は、簡単に時系列でまとめると以下の通り。
本日は部門の早帰りデー(残念ながら今まで殆ど率先垂範できていない)
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午後3時頃になって、予定していたプロジェクト業務が今日は思ったよりも早く仕上げられそうになる
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午後16時過ぎにはそれが確実になり、急に18時過ぎに退社してギター屋に立ち寄って帰る事を決意
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折角なので、ここ数ヶ月買うか買わぬかギリギリの思案を続けていたギターが決算セールになっているのを数日前に発見した吉祥寺のギターショップに向かうことを決意。ちなみに家とは皇居を点対称とした真逆の方向・・・この時点で既に実質的に精神状態としては、買いに行ってる(笑)
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目的のギター屋に到着。ウインドーショッピングを装ってデジマート(楽器のオンライン販売総合サイト)のモデルを必死に探す。
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見つける。でも表示価格がネットよりも数万円高い。そして店員にさりげなく聞く。
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「ネット見てこられたお客様にはネット価格でいいです。」との確認を取る。この時点でほぼ決心が着く(笑)
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試奏。でも、もう内心買いたくてたまらないので気もそぞろ(笑)
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最後に関西人の必殺技、さらに値切り。そして合意!
改めて書き出してみると、衝動買いとはいいながらほぼ午後3時の時点で勝負ありになってますな。
でも、最終的に購入する前に、「これから衝動買いしてしまいそうだけど、いい?」と確認の電話を妻に入れる良き夫ぶり。
そして厳しい指摘にも仕事以上に熱意と誠意を持って回答することで、プロジェクトのGoサインを取り付けることに成功!
改めて家で眺めてみると・・・トップはこれぞまさにいわゆる「バリ杢」なキルテッドメイプルで、見るだけで心が満たされる・・・。
ZO-3を除けば18年ぶりくらいにギターを買って、これでなんとGibson Les Paul3台持ちに。
演奏能力と楽器のクオリティの逆レバレッジが効きすぎてる気が・・・いや、これを機にストレス解消を兼ねて練習に勤しもうっと!
Gibson Les Paul Custom ペグ交換 [音楽]
ネットが発達したおかげでデジマートなどの楽器販売サイトが充実していて、なんとなくスマホで見ているうちに猛烈にほしくなるモデルを都度都度見つけなくてもいいのに見つけてしまうのだ。
惹かれるモデルは相も変わらずGibson Les Paulなのだが、今持っている2本のカスタムに加えて、思いっきりカスタマイズしながら気を遣わずに使える一本がほしくなり、そうなるとTraditionalシリーズになんとなく興味がある今日この頃。
Traditionalモデルは2013年からは完全ソリッドボディなのだが、2012年までのモデルは通称ウェイトリリーフというボディー内部に穴をあけて軽量化したモデルで、これがソリッドボディ信奉者からは評判が悪く、割安に売り出されるケースがしばしばあるのだ。
とはいえ、新品なら16万はくだらない中々高価な一品、おいそれとは買えない。
そもそも勝手からやりたいことは、ピックアップの浩瀚だったり、ロック式ペグの導入だったりするのだが、だったら今のカスタムのうち1台にロック式ペグを導入してみようと思い立った。
思い立ったが吉日、さっそくお茶の水に行ってお目当てのペグ、Grover 502Gを購入してきた。
で、さっそく交換作業に。
まずはこれが交換前。
ロック式ではない通常のペグなので、当然糸巻には何周か弦を巻き付けさせなければならない。
これが結構めんどくさいので、最近はそもそも錆び辛いコーティング弦であるElixirを使っていた。
でも個人的には非コーティング弦の張りたてのパリパリした感じが好きなので、だったら弦交換を一気に楽にするロック式ペグを導入したいと思い立ったわけ。
で、購入したペグと交換。
思った以上に簡単で、素人でも問題なく交換できた。
さっそくアーニーボールの非コーティング弦を張る。
さすがロック式、ペグの後ろを回すだけで弦をロックできるので、弦をペグに通した直後にチューニングに移れる。
これは無茶苦茶楽だ!
あっという間に張り終えた。
非コーティング弦の弱みはすぐに錆びてしまうことだが、ここまで張替え作業が楽だと苦にはならない。
今後は定期的に張り替えて、数ある弦の中からお気に入りを探そうと思う。
Gibson Les Paul 愛 [音楽]
GW前頃から何となく数年ぶりに練習してみたくなって、ハードケースから取り出したまま、何だかんだと継続的に練習してる。
ギターと言ってもアコギからエレアコからその数幾多とあるが、僕が惹かれるギターは一つだけ。
それは、GibsonのLes Paulモデル。
高校時代に洋楽が好きになってから、何故か好きになるギタリストがレスポール弾きが多かった。
ランディー・ローズしかり、ザック・ワイルドしかり、スラッシュにジョン・サイクス、ジョーペリーにカーク・ハメットもよく使っているし。
音はもちろん、メイプルトップ&マホガニーバックのボディー構成にエボニー指板という木材の質も、ボディーの曲線もラッカー塗装も、何というか良い意味でアメリカ的工業製品のいい加減さが全て味となって奇跡の構成をしている感じが何ともたまらず好きだ。
今持っているのは高校時代にバイトをしてローンで買ったGibson Les Paul Customの94年モデル。
カスタムならではのヘッドのダイアモンドインレイも素晴らしい。
このLes Paul Customは、結婚して引っ越す際に倒してしまってネックを折ってしまってからそのままの状態でパリまで持っていって、一度もケースを開けずに持って帰ってきたので、かれこれ8年ほど全く弾いていなかったことになる。
それを去年リペアショップに持ち込んで修理してもらって、全く問題ない状態にまで復元してもらった。
ちなみにネックが柔らかいマホガニー材でできていて更にヘッド角がキツいLes Paulの場合、固いメイプル材でできている上にヘッドがフラットなFender等と比べると、非常にネックが折れやすい。
ちょっとしたことですぐに折れてしまうので、ギタースタンドに立てているだけでも安定性には気を遣わなければならい。
しかもLes Paul Customの場合、ボディーはソリッドでウェイトリリーフなどもしていないため、約4.7㎏と非常に思いので、なおさら取扱には気を遣う。
でも、その重さがまたLes Paulらしい音の源でもあるので、軽くすればいいってモンじゃあないんだよな~。
・・・といいながら、学生時代に買ったMarshallのアンプが最近になって手元にないことに気づいたので、練習しているといってもエレキの生音だけというなんとも寂しい練習環境になってしまっているが・・・。
学生時代は軽音サークルに所属していたこともあり、弾くからにはある程度のテクニックも身につけなければダメ→速いフレーズやカッティングが全くできない→挫折感と共に練習を諦める、という負の連鎖だったのが、社会人になって気晴らしにポロポロ弾くくらいだと、そもそもうまくならなければならないといった自己強迫観念のかけらも無いので、単純に楽しい。
こういうリラックスした気持ちで取り組んでいれば、きっと今頃結果的にそこそこ弾けるようになっていたんだろうなと思うと、ちょっと残念。
それでも、毎日5分だけでも触るようにしていると、少しずつ弾けなかったフレーズが弾けるようになるのが嬉しいもんだ。
そうなるとだんだん抑えられなくなってくるのが、新たな一本の購入欲。
黒一色のCustomも素晴らしいのだが、Standardのバーストカラーにも惹かれる。
今のところ何とかお茶の水でのウインドーショッピングと、マニア類推の1958~60年モデルのコレクション雑誌を眺めることで理性を保っているけど、いつまで持つことやら・・・?
ザ・ビューティ・オブ・ザ・バースト リプリンテッド・エディション (ポスター付) (リットーミュージック・ムック)
- 作者: 岩撫 安彦
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2012/07/25
- メディア: ムック
ZO-3 [音楽]
パパの折れたGibsonレスポールカスタムをリペアショップに持ち込んだちび太は、一気にギター弾いてみたい熱が高まったらしく、できるだけ小さい頃からギターを触って欲しい僕自身の思いもあり、早速翌日に楽器の街お茶の水へちび太を乗せた自転車で向かう。
ギターへの興味が薄れて数年以上経つが、それでも久しぶりに楽器屋巡りをしてみると実に楽しい。
でもいつも真っ先に見て結果的にそれしか見ないのは、Gibsonのレスポール。
正直ギターが好きと言うより、レスポールが好きなんだな。
思えば青春時代に聴きまくったバンドはみんなレスポール使いのギタリストがいるものが殆ど。
GUNS N' ROSESのスラッシュしかり、BLUE MURDERのジョン・サイクスしかり、AEROSMITHのジョー・ペリーにMETALLICAのカーク・ハメットもたまにレスポールを使うし、もちろんランディ・ローズとザック・ワイルドは外せない・・・やっぱりあの見た目とサスティーンの聴いた甘いトーンがたまらない。
そんな中でもレスポールの特徴を最大限生かした最高のプレイヤーはスラッシュだな。
ガンズのAppetite For Destructionは楽曲自体も捨て曲のない名盤だが、レスポールのトーンが最高な一枚でもあり、特にSweet Child O'Mineはレスポールでないと絶対に成り立たない曲だ。
でも個人的にはスラッシュがメインにしているレスポールスタンダードよりも見た目的にはレスポールカスタムが好きなんだよなあ。
でも最近ネットでレスポールを色々物色していて(買わないけど・・・)一番気になっているのはワインレッドのLes Paul Studio。
スタンダードからバインディングなどを省略したエントリーモデル(とは言え20万近くするわけだが)なのだが、それが逆にメイプルの質感を純粋に押し出していて美しいの一言。
話は戻るが、ちび太とギター屋巡りをしているうちにどうにも欲しくなって買ってしまったのがこちら。
そう、ZO-3。もちろんネーミングはその見た目の通り。
店員に相談してみると、基本的に子供用ギターというのはないらしく、逆に言うと大人用でも1フレットまで手が届けば子供でも弾けるらしい。
そしてこのZO-3、先日4歳の女の子のために買っていった母親がいるらしく、それなら5歳のちび太でもいけるかと思ったわけだが、実際はこれがあればレスポールを修理に出している間手軽に練習できるなというパパの打算が強い。
購入後弦の張り替えを待っている間にタリーズに行ったときにそれを察したちび太から、「まさかあんなあっさり買うと思ってなかったからびっくりしちゃったけど、ママに怒られない?大丈夫?」と心配される始末。
挙げ句の果てに「あのギターは僕とパパが一緒に欲しいから買ったって事にしようね、ママには。」と半分罪を被ってくれる提案まで・・・いじらしい奴。
もちろん帰宅した際は胸を張ってちび太の前でママに対して「パパが選んで買ったから文句有るか!」と意気込んでみて、普通に「はぁ?」と怒られましたとさ。
Black Beauty [音楽]
ひとくちにギターと言ってもクラッシックギターからエレアコからセミアコからエレキから、さらにエレクトリックギターの中にもストラトキャスター、テレキャス、フライングV等々、数え切れないほどの種類がある。
でもそんな中で僕にとってのイコンと呼べるのはただ一つ、GibsonのLes Paul(レスポール)しかない。
ギブソンのレスポールの中にもスタンダード、クラッシック、ジュニア、スタジオ等色々あるが、レスポールカスタムの黒、通称"Black Beauty"は別格。
・・・そして2台持ってる。
写真のが大学時代に使っていた中古で購入した95年モデルで、もう一本は高校時代に伊藤政則ミュージックガンボ802で生放送中に当たったJohn Sykesのサイン入り新品のレスポールカスタム(もちろんミラーピックアップ仕様)で、これはもちろん家宝として厳重に保管している。
しかしこの写真のレスポール、実はもうかれこれ6年以上全く手にもしていない。
その理由は、ネックが折れてしまってるから・・・。
これはレスポールの宿命とも言える自重(フェンダーのストラトなんかと比べものにならないほどとにかく重い!!)により、倒れた時にすぐにネックが折れてしまうのだ。
確か結婚したときに大井町の一人暮らしのマンションから引っ越すときに倒れて折れてしまったままなので、パリには一応持って行ったが、かれこれ6年以上ハードケースの中に入ったままという実に勿体ない状態になっていたのだ。
ちなみにレスポールカスタムはスタンダードがメイプルトップ・マホガニーバックなのに対して、ボディートップからネックまで全てがマホガニーなので生音でも鳴りが結構違う。
パリにいるときも日本に帰れば修理をしたいと思っていた事もあり、この連休中にリペアショップをネットで検索して意を決して修理に出してきた。
完全にポキっといっているわけではないものの、ヘッドトップにまでクラックが入ってしまっているので結局接着剤で圧着した後に補強を行う方法を勧められた。
これまで修理をためらっていたことの半分は料金的な問題だったのだが、やっぱり最低数万円はかかる見込み・・・まあ、しゃあない!
結局才能のかけらもなかったのだが、それでもオーナーとなった今でも未だにあこがれ続ける本家ギブソンのレスポールを折れたままにしておくのはあまりに忍びない。
治ったら、メタリカのカークハメットにあこがれて交換したディマジオのピックアップの音も久々に聞いてみたいし(何かレスポールの良さを殺してしまった気もしないでもないが・・・あ、でもフロントはオリジナルのままでピックアップガード外しただけだっけ?)
しかし、たまたま見つけた動画だが、彼の100分の1でも才能があれば、修理を終えた後ももっと使ってあげられるのに(涙)
歪ませた後になんとな~く弾いてるCrazy Train、この曲にあこがれてギターを買ったのに未だソロは弾けず・・・トホホ。
そんなパパの意志をくみ取ってくれたのか、ギターのリペアショップにどうしてもちび太が一緒に行きたいと言う。
そしてギターショップでギターのかっこよさに目覚めたちび太(5歳)が手にしたものとは・・・つづく。
ソラニン [音楽]
これまで観てきた邦画は大体が観終わった後ガッカリする物が多かったが、これは結構好きだな-。
なんというか、自分の大学生活を想い出した。
東京での一人暮らしにも慣れてそろそろ就職も考えなければと思っているけど、これから自分が何をしたいかもよく分からずに、どうやってそれを見つけなければ行けないかも分からない。
軽音サークルで何となく組んでいたバンド(下手くそなコピーバンドだったけど)仲間と学食の2階にある通称"たまり"に適当に集まってだらだらギター片手にたばこをくゆらせてどうでもいい話をしながら、面子が集まれば雀荘へ繰り出す。
彼女もいて将来のことも考え始めようとは思っているんだけど、自由な時間にどうしても流されがちで、その自由も権利や義務からはかけ離れたその場限りの自由で、逆に新聞やテレビの中の社会からは隔離されたような閉塞感のあるモヤっとした毎日。
映画の中にある多摩川沿いでのバーベキュー&花火は、まさに同じ場所で同じことをしていただけに、刹那的だけど今この瞬間は楽しいから、まあいいか・・・的な何とも言えない喪失感もよく分かる。
学生時代から10年以上が経って生活の基盤もすっかりできあがった今だからこそ、少し懐かしく少し戻ってみたいように思えるけど、とにかく漠然と自由と将来への不安と、音楽を多少やっていたから痛切に感じた才能の無さを感じる日々だったなあ。
この映画でも、そんな雰囲気は良く描き出されているし、ストーリーも決してハッピーなものではなく、本人達は必死にやっているものの周りの目は結構冷ややか。
劇中の「あいつは知ってるんだよ、この先社会人になればただつまらない人生が続くって事をね。だから今くらいは大目に見てあげないと。」という台詞も印象深い。
でも何より印象深いのは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのテーマソング。
歌詞は原作の漫画にあったものに作曲したものらしいが、映画の雰囲気、将来への不安を感じながらもただ普通でつまらないなんの抑揚もない人生は送りたくないジレンマが良く伝わる。
宮崎あおいとサンボマスターのベースの人(名前知らんけど)の好演もあって、なんか観終わった後に残る映画だったなあ。
ジブリと音楽 [音楽]
改めて聞いてみると、久石譲の楽曲って本当に素晴らしい。
この動画はさらにその楽曲を誰かがアコギで弾き直したもので、その人の音作りからテクニックにも感嘆するが、やはりオリジナルの楽曲が素晴らしいからこそ。
インストゥルメンタルの旋律だけで感動を生むというのは中々出来ることではないと思うのだが、この人の音楽はどれを聴いても何とも言えない郷愁のような感情をかき立てられる気がする。
郷愁と言えば、高校から大学にかけてよくヘルマンヘッセの郷愁(ゲルトルート)を読んだなぁ。
しかし本当に音楽の才能のある人は羨ましい。
自分が奏でた旋律が他の人を感動させて記憶に残るなんてなんと素晴らしいことだろうか。
楽器という道具を通じてではあるけど、メロディーを奏でるというのはまさにインスピレーションとセンスで無から有を創り出すことだし、まさにクリエイティブなことだと思う。
そして、音だけというシンプルさがまた良い。
映画は映画でまた違った面白さがあるのだろうけど、視覚と聴覚両方同時に、特に鮮烈な印象を残しやすい視覚に働きかけるという意味で個人的には音楽よりも純粋的な芸術性としては下に見てしまう。
実際映画は殆ど見ないし、そういえば最後に映画館で見た映画ってスターウォーズのエピソードIIIかも(古・・・)。
最近ちび太が何故かギターを欲しがっているのだが、日本に帰ったらパパももう一度一から学び直すつもりで二人で一緒にヤマハの音楽教室にでも通おうかな。
ライナーノーツ [音楽]
思えば2006年8月11日に開設して以来、ほぼ3年と2ヶ月。
よくまあひっそりと続けているなあと自分でも不思議だが、思えばこの3年は30年ほどの人生の中でも色々あったので、後から日記的に振り返るには良い記録になるかも。
So-netのサーバーが飛んだりしなければいいけど。
折角400回を超えたので、何か振り返り的なものを書こうかな~なんて思ってて何故かふと思い出したのが、大量に持っているHM/HR(知ってる人は知っている、ヘヴィーメタル/ハードロックの略語)系のCDのライナーノーツだ(何故?)。
知っている人は涙するに違いないが、高校生~大学生だった当時、月刊誌のBurrn!の新譜レビューを見ながら今月購入するCDをどうしようかなんて悩んでたもんだ。
酒井康に広瀬和生、伊藤政則・・・この名前にピンと・・・来ない方が健全な人生なんだろう。
で、思い出したように久々にCDを引っ張り出して(もちろん最近は全ての音源をPCにMP3化して入れているので、わざわざCDで聞くこと等ない)、思い当たるCDのライナーノーツを読み返してみたが、これがなんともファンタジー。
一部を紹介したい。
VAN HALEN 『BALANCE』のライナーノーツより by 広瀬和夫
“この時代の少し前から、ロックのメイン・ストリームにはアメリカの田舎の土着性から脱却した新たなアメリカン・ロックとして、都市の普遍性に即応するJOURNEY他の"産業ロック"が台頭していたのだが、産業ロックと称されたバンドの多くがアメリカン・プログレ・ハードの流れを汲んでいることからも判るように、産業ロックは"新しいタイプのハードロック"として捉えることも可能だった。”
---すみません、誰か訳して下さい。
ANGRA 『Holy Land』の帯より
“随所にクラッシック音楽を導入、ラテン音楽をもアクセントに加え、独自のスタイルを確立。他の追随を許さない90年代のニューヘヴィ・メタル・アルバムが誕生!!”
---誰も追随すらしないだろう、これは。
しかも初回限定特典がフルカラーステッカー2枚・3種、フルカラーピクチャーレーベル、ピュア・メタル・セミナー応募券付、日本版ボーナストラック1曲追加収録、アンドレ・マトスによる解説付。
そしてそっとCDを開けると・・・ロン毛で革ジャンのむさ苦しい男が5人映ったフルカラーステッカーがそっと大事にそのまま挟んである。
思わず高校時代の自分のピュアさにむせび泣く。
METALLICA 『...AND JUSTICE FOR ALL』のJames HETFIELD自信によるライナーノーツ(これ自体が日本版だけの特典)
“やっとニューアルバムが出たぜ!9ヶ月間も頭痛と二日酔いに悩まされ、その合間に時々がんばって仕事をした甲斐があったってものさ。今回のアルバムには9曲入っている。1月から5月にかけてL.A.でレコーディングして、モンスターズ・オブ・ロックツアーのオフの日にミックスしたんだ。バハマでスキューバ・ダイヴィングするのとはワケが違う強行軍だった。・・・”
---なんすか、最後のごっつい中途半端なボケ。でもスキューヴァ。ヘヴィーメタル。
D.A.D 『NO FUEL LEFT FOR THE PILGRIMS』ライナーノーツより 文/ワーナー・ブラザーズ
この文章を読むにはこのスーパーマニアックなデンマーク出身の一発屋バンドのバンド名由来に関するバックグラウンド知識を必要とする。難易度高し。
当初このバンドはDisneyland After Darknessと名乗ろうとしたところ商標登録上ノーが出たため、急遽頭文字だけにしたのだ。ここ、試験に出ます。
“このミステリアスな頭文字は、実はもともとアメリカで、親しまれている有名な遊園地に由来する。でもDanish Dynamiteの方がうまくあてはまるかもしれない。なんといってもベース・プレイヤーのStig Pedersenはロケット花火を4本もつけたヘルメットをかぶってステージに上がるくらいだから。”
---はい、アホめっけ。
さらなる衝撃の文を後半に発見。
“その後カレは大きくなったら宇宙飛行士に、少なくとも隕石にはなりたいと思った。Jacobは13歳になるまで自分の本当の才能に気付かなかった。”
---コメント無し。
最後に、Rob HALFORD率いるJudas Priestの名盤、『BRITISH STEEL』にある御大伊藤政則の締めの文章を。
ちなみに、Rob HALFORDとは21世紀になった今でもこんな格好をやめない通称メタル・ゴッドだ。
“脳細胞の一つ一つにギンギンつきささる激しいリフ、間違いなく洗脳されてしまうショッキングなサウンド。赤血球が酸素の代わりにこのリフを体中に運び、心臓は破裂しそうに脈を打つ。鋭い剃刀で動脈を切ると、鮮血のかわりに奴らが飛び出してくる。いいじゃないか、これがヘヴィ・メタルだ!”
---な、何という圧倒的不快感。
読めば読むほど新しい日本語の可能性を発見できそうな、HR/HMのライナーノーツ。
暇が出来たら押し入れから昔のCDを引っ張り出して笑える文章を探してみよう。
de la musique [音楽]
今でも通勤途中(主に帰り)にiPodで聞いているが、先日書いたASIAN KUNG-FU GENERATION等の少数の邦楽バンドを除けば、ここ15年(!?)ほど聴いてる曲に変化がない・・・。
例えばこんなんとか・・・
こんなんとか・・・
こんなんとか・・・
こんなんとか・・・
こんなんとか・・・
MDの頃は一度録音したCDのジャケットを見る機会もほとんど無かったが、iPod Touchは聴きながらジャケ絵を表示してくれるので改めて見直すと・・・80~90年代のメタルってどれもダサい・・・。
それでも音楽は映画と違ってその曲を聴くと、当時良く聞いていた頃の情景が何となく浮かんでくるのでいい。
映画の場合はきっと視覚を通じた映像の情報量が多すぎて、他の情報が入り込む余地がないのだろう。
それに映画館か家で画面と向き合って見る必要があるので、「あのとき四条大橋を歩きながら良く聴いてたなぁ・・・」なんてこともないし。
今改めて思うと、僕の場合特に洋楽については "好きな曲=ギターが格好良い" という図式が成り立つ。
そういえばYouTubeで見つけてたまに何となく再生してしまうギターが秀逸な動画があるので、リンクを貼ってみる。
まずこれ。
そもそも両手タッピング等の奇抜な奏法は多くの場合見た目のインパクト重視で中身が無いものになりがちだが、これはちょっと感動。
次にこれ。
アニメタルが流行ったのも、確かに80~90年代のアニメの主題歌ってカッコイイ。
特に聖闘士星矢の主題歌は印象に残ってるなあ。
最後に、これ。
高校~大学時代の僕なら、メタル原理主義者(?)として邪道と断じていたかもしれないが、このギターセンスはすごい。
これだけ弾けたらどんなに楽しいだろうと思わずにはいられない。
自分が弾けなくとも、高校時代良く通っていたギター屋でふらっと来る常連(プロ級)が何の気なしに色々試し弾きをするのを見てるのが好きだったな~と思い出してしまう。
そういえばちび太が最近「ギターやってみたい」なんて言い出した。
日本に帰ったらヤマハの音楽教室にでも親子で通うのも良いかも。
才能の純度 [音楽]
音楽が多分に商業化されてしまった今でも、本当に希有な才能というのはある。
それを最近痛感したのが、井上陽水。
たまたま最近、本を読んだりネットをしている中で何回か井上陽水の歌に触れる機会があった。
一つは、Youtubeをダラダラ見てるときに宇多田ヒカルが歌う少年時代を発見したとき。
宇多田ヒカルの歌唱力と元の歌の完成度、オリジナルの歌詞のメッセージ性に瞬間的に鳥肌が立った。
そのYoutueのファイルがこちら。
http://jp.youtube.com/watch?v=QvuwS6u13yc
この、歌い出しの一拍目で全ての雰囲気を変えてしまえるのは、本当に希有な才能としか言いようがない。
人生で経験するほとんどのことにおいて、努力すれば結果を変えていけると思っているが、でも努力では決して越えられない壁もある・・・それが、才能。
こと、音楽においてのそれは、まさに英語で言うとおり点から与えられたgiftとしか言えない。
だからこそ強烈に引き込まれるし、憧れもするわけだ。
宇多田ヒカルの歌唱力しかり、井上陽水の作曲と作詞のセンスは言わずもがな。
そしてもう一つの出会いは、井上陽水の最後のニュースという曲。
これは筑紫哲也のNews23のエンディングで使われていた(実はそのために書かれた曲)なので知っている人も多いと思う。
この曲をYoutubeで検索してみたのは、その筑紫哲也の著書を読んだから。
この中で筑紫哲也が井上陽水に番組のエンディングテーマを依頼するくだりと、できあがった曲に対する彼の思いを語っている箇所がある。
エピソード。
こういうエピソードこそ、音楽の価値をさらに高めると僕は思う。
音楽は映画と違って、聴覚だけで感じるものであり(ライブやコンサートで聴く場合はもちろん違う)、情報量が限られる代わりに個人の感情移入を許容する度量の広さがある。
もっとはっきり言ってしまうと、情報量が多すぎてかつ、多分に商業化されすぎた映画には何の価値も感じない。
映画を見ることは人生の無駄だとすら思う。
で、この揚水の歌。
何より驚かされるのが、こんなにメッセージ性の強い歌詞をあまりに淡々と歌っているところだ。
同じくYoutubeで奥田民生のカバーバージョンを見れるが、歌い方は対照的だ。
音楽を少しかじってライブハウスにも立った経験がある身からすると、奥田民生のシャウトはよく理解できる。
この歌詞で歌うにつれて感情が高まらないほうが嘘だ。
それをきわめて抑揚を押さえて淡々と歌いきっている井上陽水は、本当にすごい。
次にライブをする時は(あるのか?)、是非アンコールでやってみたいなあ、最後のニュース。
Paris Is Burning [音楽]
知ってる人はほとんどいないかもな、この曲。
ええ、Dokkenですよ、Dokken。
久々に聞いてみると、やっぱりカッコええわぁ、ジョージ・リンチのギター。
思いっきりストレッチを利かしたスケールの使い方が素晴らしいオリジナリティとキレのいいロックサウンドを刻んでまんなぁ。
しかし、Paris Is Burningってどんな曲名やねん。
さて、例の件。
病院に行って診察をしてもらったのだが、診断結果は全くもって想定通り。
つまり、応急処置はできても完治させるには入院&手術しかないらしい。
ただ、今フランスはスキー休暇の直前で、フランス人は休暇を健康で楽しもうと病院に押し寄せているためベットが全く空いてないらしい。
来週になると空きはあるが、今度は先生達がバカンスに旅立ってしまうため、今度は手術できる人がいなくなる。
もうこの手の話は慣れましたけどね・・・。
結果的に、症状が落ち着いていることもあり、今回手術は見合わせることに。
おそらく数カ月以内に1泊2日程度の入院をすることになりそう。
手術は簡単なものらしいけど、それでも全身麻酔と聞いてちょっとびっくり。
でも日本よりも麻酔の技術が進んでいて、全然問題ない(何が問題ないのかは知らんけど・・・って、問題あったらアカンがな)らしい。
まあ、重症でなくてよかったよかった。
ご心配いただいた皆様、すんませんでした。
で、入院がなくなったと思ったら今度は出張の予定が入ってきた。
来週おそらくインドのバンガロールに行くことになりそう。
それまでにやることが山のようにあるけど、かなり意味のある出張になるはず。
仕事的、Project的には結構テンション復活してきてるでぇー。
It's show time! [音楽]
外的リスクとしては最大級の台風のニアミス、内的心配事と言えば娘の入院と、あまたのWeak linkが散在しているProjectではあったが、何とか無事完遂できた。
9.7 社内バンドによる Live Show in 新大久保だ。
一番心配だった生後1ヵ月の娘だが、何とか当日の朝退院することができた。
体重増加不良で心配された病気等は特に見つからず、その点にはほっと胸をなでおろしたのだが、それでも母乳以外のミルクは一切飲まず、母乳も飲み方がイマイチ弱いので、体重増加に向けての抜本的な対応策ができたわけではない。
母親いわく僕自身が同じような状況だったらしく、そうであればパパの余計な部分を受け継いでしまったのかもしれない。ごめんねぇ。
で、台風も前夜に東京を通過したおかけで、当日は午後からは雨も降らずに天気も回復してきていた。
金曜日は午前中に妻の退院準備を行った後出社し、ライブのために3時過ぎに早退するという、ハリウッドスターが映画のプロモーションのために一瞬だけ日本に立ち寄るような出社状況であった。
って、そのせいで迷惑かけた方々、この場を借りてお詫びします...
さて、ライブ前にライブハウスでやることといえば、音合わせとリハ。
実際のステージを見ながら各パートやモニターの音量をPAの方と調整していくのは、「ああ、始まるな~」といやがおうにも気分は高まる。
冒頭の写真は、リハーサルの合間に取った一枚。
本番中の写真も撮りたかったのだが、ビデオは人に頼んだものの写真は撮り忘れてしまった。
開場して少し経った後は、Back Stageで待機。
後はもう野となれ山となれ、って気分だ。
そして、開演。
僕は途中でボーカル交代をするゲストボーカルだったので、その間もBack Stageで待機。
待機しながらステージ衣装に着替えていたのだが、迷った挙句に選択した衣装は思い出してみると約8年前の学生時代で組んでいたバンドの最後のライブで来ていたのと同じだった。
我ながら成長していない・・・と思ったけど、フィジカルにはしっかり成長していたので、皮パンがめちゃくちゃキツい。
出待ちしながら、Back Stageで人知れず失神するところだった。
で、いよいよ登場。
会場は狭かったけど、最終的に100人以上(ほぼ8割以上が社内の各部署から。感謝!)入ったので、ものすごい人口密度だ。
ステージに上がってみると、最初はスモークのせいで全然前が見えないが、MCで話しながら途中でライトがつくと一気に客席が見えて、状況がつかめてくる。
で、MCで話した内容は着て頂いた方の特典(?)ということで割愛するが、いつもはライブでもその場の思いつきでしゃべっていたが、今回は正直事前準備をした。
というのも、社内を中心に、定年退職した元役員や今の社内の諸先輩方に面識のない営業店の20代のクラークの方々と、あまりにもバラエティに富んだ客層だったからだ。
如何にしてこの客層にまんべんなく楽しんでもらう入り方をするか。
これはかなり難易度の高いタスクだ。
結論から言うと、周りの人いわく“ダダスベり”だったのだが、あえて言おう、全部シャドーMCでスベり具合を把握した上での、計算の上に成り立つスベりだったのだ。
来てくれた人、結果的にそこそこ楽しかったでしょ?
なので、次に普通に会った時にあまり突っ込まないでください...恥ずかしいので。
(実は計算もなく普通にミスっただけだったりして)
歌の方は、リハーサルの時も気になったが、いざやってみるとモニターからの自分のボーカルの返りが少ない!
簡単に言うと、自分が歌ってる声が聞こえないのだ。
特に本番になると音が会場にいる人に吸収されてしまうので、さらに顕著だ。
ということで、自分では肝心の曲の出来がわからないので、そのあたりの評価は観客の皆様にお任せします。
で、終演後は来場してくれた人のうち50名以上で「世界の山ちゃん」で座敷を借りきって飲んだのだが、これはよかった。
どんな社内のミーティングでも、これほど部門と年次と役職が入り乱れた懇親会は無い。
ライブそのものよりも、こんな場を作るきっかけになれて、そしてその会の中で今日のライブが話のネタになってくれたことこそが本懐を遂げたといえる。
日付が変わる頃には、言うに言われぬ達成感で気持ちよく帰路に就くことができた。
さて、次回はどんな趣向を凝らそうかな・・・?
スタジオ練習 [音楽]
久々に歌うと思った以上に声が細くなっていてショック。
やっぱり何事も継続して使い続けないと現状維持も難しいといったところか。
楽器だって弾かずにケースに入れっぱなしじゃあ鳴りも落ちるしな。
って、Myギターはもう3年近くギターケースに入れっぱなしだが・・・。
で、何の話かというと、バンドの練習。
なんで練習してるかというと、9月にライブをやるからだ。
ライブと言っても、僕はゲストVo.として3~4曲を歌うだけなのだが、それでもライブハウスでやるのはかれこれ5年ぶりくらいだ。
7月末になって急遽誘ってもらったのでコピー曲が3曲だが、その時の注文が「(そのバンドの)オリジナル曲はミドルテンポが多いから、早くて激しめのやつ」というもの。
そして、あるバンドの曲を3曲選んだのだが・・・(当日来てくれる人もいるので、まだ内緒)。
いざやってみるとドラムとベースのリズム陣がかなりキツいことが判明(選んだ時点でうすうす気づいていたけど)。
もちろんVo.も頑張らねばいかんのだが、ゲストのつもりが彼らのオリジナル曲の演奏に多大な影響を与えてしまうのではと、ちょっと心配。
まあ、まだ3週間ほどあるのできっと大丈夫でしょう。
で、そのバンドはいわゆる社内バンド。
僕が入社したころから既にあったバンドで、僕も大学時代にバンドをやっていたので以前も飛び入り参加させてもらったのだ。
仕事でも新人のころからお世話になった先輩ばかりで、そんな人達と仕事を離れて休みの日にこうして6時間もスタジオに籠って音楽を共有できるのは楽しいものだ。
しかし、つくづく楽器って才能だな~と感じる。
歌うことは誰でもできるが、高校から大学にかけていろんなギタリストやベーシスト、ドラマーを見てから、残念だけれども楽器は才能だと痛感した。
それまで全く楽器をやったことのない新入生なのにたった1日で8ビートを確実に叩けるようになったりするのがいたりするわけだ。
あと、うまい人は必ず「練習あるのみ」というが、その練習自体をメキメキ上達しながら無我夢中でやれるタイプと、そうでない人がいる。
残念ながら、それは持って生まれたものが大きく影響してるんじゃないだろうか。
それを乗り越えて練習に徹しきれなかった自己弁護かもしれないが、そう思うのだ。
しかも、当時憧れていたバンドが洋楽のHR/HM系バンドばかりだったので、いきなり目標が高過ぎたのも良くなかったのかもしれない。
もう少し邦楽にも興味があればよかったのになあ。
それでも、やっぱり音楽は良い。特にバンドサウンドには、音のウネりというか、不思議な魅力が詰まっている。
最近、小細工無しのバンドサウンドで勝負するバンド、あまり見かけないのが寂しいなあ。
Zakk Wilde [音楽]
で、Zakk Wilde。
Zakkと言えばトレードマークのレスポールにペンタトニック一辺倒の弾き倒しスタイルだ。
一時下火になっていたレスポール人気をガンズのスラッシュとともに一気に火をつけた一人だと思う。やっぱりレスポールはカッコイイ。フェンダーのストラトでは出せないトーン、サスティーン、そして何よりストラップを長くして腰の辺りに構えて弾く姿はGibsonレスポールにしか出せないオーラを感じる。
そんなレスポールサウンドをさらにオーバードライブさせたZakkのサウンドは、オジーの独特の歌声とメロディーと最高の相性を見せる。スウィープやタッピング等のテクニカル全盛時代にあえてペンタトニック一本で勝負したサウンドには、「カッコイイとはこういうことさ!(By 紅の豚)」というのをまざまざと見せ付けられた。
Zakkはオジーバンドにもっとも長く在籍したギタリストなのでベストのアルバムを選ぶのは難しいが、あえて『Ozzmosis』を選びたい。
何より一曲目の「Perry Mason」のヘヴィさがたまらん。
これを最大音量でヘッドホンで聞くと、一気にテンションが上がる。最高。
もちろん他のアルバムの出来も素晴らしく、特に『No more tears』は捨て曲無しの超名盤だ。
オジーのギタリストに共通していえるのは、ピッキングハーモニクスの使い方が実にうまいと言うこと。小刻みなリフの合間に挟むハーモニクス音がすごく印象的に感じる。
しかし、ランディ~ジェイク~ザックという系譜は、プレイスタイルを言い換えれば天才的クラシカルプレイ~超絶テクニック~シンプル&王道と言えると思う。この順番が素晴らしいと思う。
当時多くのバンドが、デビューから徐々にスタンダード~テクニカル奏法~様式美と流れていった中で、それとは逆行して言ったのがオジーバンドだ。
これは常に無名のギタリストをオーディションにより採用していたからこそできた方法であり、デビュー当時からメンバーを変えずにお互い少しずつプレイスタイルの幅を広げていく普通のバンドでは成し得ない流れだ。
マーケティング的に見ると、競争戦略で必要な差別化を常に取り入れ、他社との激しい競争にさらされるRed Oceanではなく、Blue Ocean戦略を取っていたともいえる。だから、バンドという製品のProduct Life Cycle(導入~成長~成熟~衰退)に縛られず、常にメタル界のリーダーシップを取り続けてこれたのだろう。
最近はOzzyもオズボーン一家なるテレビ番組でバラエティ化しているような話も聞くが、是非またHR/HM界を震撼させるような新譜を聞かせてほしいものだ。
Jake E Lee [音楽]
昨日のランディ・ローズに続いて、今日はジェイク・E・リーで。
ジェイクはランディ・ローズ亡き後オジー・オズボーンのバンドに加入し、名曲「BARK AT THE MOON」を生み出したギタリストだ。
大阪出身の日本人を母に持ち、ジェイク・フェイクと呼ばれる擬似ディレイ奏法を操るその姿はさながら東洋的なマジシャンのようにも見える。
ジェイクのすごいところは、テクニカルで奇抜なプレイスタイルを持ちながらも、メロディー自体はキャッチーで単純にカッコイイところだ。
そのプレイを捨て曲なしで堪能できるアルバムが、代表曲名でもある『BARK AT THE MOON』だ。
しかし、そんなジェイクもオジーのドラッグ・アルコールのせいで仲に亀裂が生じ、1987年にはバンドを脱退してしまう。
その後はBADLANDS結成やソロアルバムの作成などを行うが、オジー時代ほどの成功は未だ収められていない。
個人的にも好きなギタリストの一人なので、何とか復活してほしいものだ。
そして、ジェイクの後任としてオジーバンドに加入するのがペンタトニックの帝王、ザックワイルドであった・・・つづく。
Randy Rhoads [音楽]
今日は午後から半日、全社的な社内研修があった。
いつもは研修やプレゼンをする側になることが多いため、人のプレゼンを座って聞くというのは中々面白かった。
話は変わるが、僕は洋楽が好きだ。しかも、いわゆるHR/HM(ハードロック・ヘビーメタル)というジャンルが好きだ。
日本では80年代のLAメタル等の影響か、ヘビメタなる言葉が蔓延し、ヘビメタを聞いている奴は社会不適合者!のような言われ方をすることもあるが、そういう人にこそ一度聞いてみてもらいたい。
ヘビメタといっても、スラッシュ系等のゴリゴリしたものもあるがミディアムテンポのバラードだってあるのだ。
で、HR/HMのジャンルで好きなアルバムは?と言われれば、この一枚を選ばないわけにはいかない。
そう、『Tribute / トリビュート ~ ランディ・ローズに捧ぐ』だ。
ランディ・ローズは知っている人も多いと思うが、Ozzy Osburneにその才能を見出された天才ギタリストだ。プレイスタイルはクラッシックにルーツを持ち、そのクラシック的雰囲気を見事にHMに調和させた唯一無二のギタリストだと思う。
Ozzyは無名のギタリストの才能を見出し、見事に楽曲とともに育て上げることにかけては天才的なものがあるが、ランディ・ローズはその中でもずば抜けて光り輝く素質を持っていたと思う。
しかし、1982年3月19日、全米ツアー中に乗った飛行機が墜落することにより25歳にてその生涯を終えることとなってしまった。
このアルバムは、まさにランディが生きていた頃の最高潮の音源が詰まったライブアルバムだ。
とくにMr.CrowleyやCrazy Trainのギターソロは何十回、何百回と聞いたが、何度聴いても鳥肌が立つ。特にMr.Crowleyのラストの弾きまくりパートは、CD音源だとフェイドアウトして聴き取れないところだが、このライブアルバムでは堪能することが出来る。
高校生の頃に行ったOzzyの大阪城ホールコンサートでは、Crazy Trainの時にバックスクリーンに在りし日のランディが弾いている映像が流れたとき、涙が止まらなかったなあ。
ランディ・ローズはまさに青春時代の憧れで、未だにランディが愛用していたJackson(Groverではない!)のRandy Vは大事な宝物だ。
これからも、ランディの様なギタリストは二度と現れないだろう。
僕にとって、唯一無二の最高のギターヒーローだ。