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一富士 二鷹 三NASび [PC関連]

いやー、やっと終わりました、引っ越し。
荷造りから搬送そして何気に一番やっかいな開封を経て、何とか機能的な生活空間の構築がほぼ出来つつあるかな、という感じ。
まだ引っ越しと併せて依頼したリビングエアコンの分解洗浄が終わっていないため、今週いっぱいは電気ヒーターのみで凌がなければならないという寒々しい生活ではあるけど。

人生を変えるには場所・人・時間配分を変えるしかない、とよく大前研一のBOTでもツイートされているけど、通勤時間を時間配分と位置づけると、引っ越しはまさにその3つを体現するまさに変化の機会と言える。

そんな変化の機会で真っ先に取り組んだのが、家庭内ネットワークの再構築。
フランスへの赴任期間中は電圧の関係で使えるPC機器が極めて限られていたたため、基本的にノートPCの個別運用で家族の写真や音楽ファイルに各種ドキュメントをバラバラに管理していた。

しかも日本に帰ってきてからは基本的にネットワークはWiMAXで済ませていて、最近はもっぱらiPad + WiMAXをメインに使っていた。

そうなるといつも気になっていたのが、いつかPCのうち1台が壊れた場合にそのデータをどうしよう?という点で、たまに思い出したように外付けHDDでバックアップを取っていたのだが、そもそもバックアップ作業というのが正直嫌いなのだ。
自動で定期的にバックアップを取るとエラー無く終了しているかどうか気になるし、一度エラーになると設定を見直したりと、バックアップで得られるはずの安心感以上にストレスフルに感じてしまうからだ。

前置きが長くなったが、光ファイバーが既に配線されているネット環境に恵まれたマンションというインフラの強みを生かして、今回奮発して導入したのがこれ、BuffaloのNAS。


BUFFALO 72MB/s RAID対応 高速ネットワーク対応HDD (NAS) 2.0TB LS-WV2.0TL/R1

BUFFALO 72MB/s RAID対応 高速ネットワーク対応HDD (NAS) 2.0TB LS-WV2.0TL/R1

  • 出版社/メーカー: バッファロー
  • メディア: Personal Computers



同じくBuffaloの無線LANルーターと併せて、玄関の靴箱の上にある配電盤の下をネットワーク基地とした。

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NASを導入して実施した作業は以下の通り。
・デフォルトのRAID0(ストライピング)からRAID1(ミラーリング)へ変更し、データが無くなる心配を無くす
・各PCにNASの共有フォルダをネットワークドライブとしてマウント
・全てのデータ・写真・音楽ファイルをNASへ集約し、iTunes等のソフトで各PCからシングルデータベースとしてアクセスできるように
・NASへ外出先からアクセス出来るように設定(WiMAX接続を前提)
・iPadからもNASのファイルに外部アクセス出来るように設定し、逆にiPadで撮影した写真はNAS側へ自動アップロードされるように設定

あまりネットワークの知識が無いためTry&Errorを繰り返しながらの作業となったが、何とかネットワークを構築できた今となっては、快適この上ない状態に。
結構悩んだところとしてはRAID1の構築と、ネットワークドライブのドライブレターの割り当て。
ネットワークドライブってドライブ単位でマウントするんじゃなくて、共有フォルダをドライブとしてマウントするのを知らなかったため、時間がかかってしまった。

これで自分の部屋にあるVAIO Type SZ&TZからも・・・

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子供部屋にあるVAIO Type Fからも・・・
(ちなみにこのType F、液晶のバックライトが壊れてしまったため、外付けモニタを付けて議事デスクトップとして運用している2004年購入の古いXP機だが、ネットワーク設定を工夫すればまだまだ現役で使えることが判明)

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全ての写真と音楽ファイルは家族で一つのデータベースにアクセスしているため、今後はファイルのバージョンズレに悩まされることもないし、マスターファイルを更新すれば即座に全てのPCで最新のファイルを参照できる。
ネットワークドライブの基本の基だけれども、家庭内のネットワークで構築していろいろなファイルの共有をさまざまなデバイスで可能にするとここまで快適になるとは、予想以上だったなあ。

ちなみに、VAIO Type SZは元々VISTAだったのをWindows7-->8に、TZは元々VISTAだったのをWindows7にアップデートしているので、XPのままのType FとiPadを合わせると、合計4つのOSが連携し合っている環境になる。
そんな複雑な設定を素人レベルでも構築できる程製品を洗練してきたBuffaloという企業も素晴らしい。

引っ越しに併せて数百冊の本と雑誌を現在PDF化しているので、それもNASに入れれば本棚丸ごとをどのPCでもiPadでもどこでも持ち出せる環境が整う。

今年はいよいよXperiaデビューをしようと思っているので、それも今から楽しみでたまらない。
いやあ、繋がるって、素晴らしい。

引っ越しアゲイン [雑談]

フランスから帰ってきて早2年と3ヶ月が過ぎようとしているが、貸していたマンションが空き、今住んでいる妻の実家からそちらへ引っ越すこととなった。
距離的には徒歩30分圏内で、駅も同じなのだが、別の区への移動となる。

ここ5年ほどは、何だかんだで海外駐在の往復を含めて既に4回ほど引っ越しをしているが、その度に荷物が増え、いっこうに効率化される気配がないのは何でだろう。
もちろんその間にちび太が小学生になったりと子供のものは増える一方だが、一時期妻が断捨離に凝っていた割には物が減っていない。
むしろ、断捨離のハウツー本の分だけ増えているくらいだ(笑)

この週末は引っ越し前のハウスクリーニングの見積もりと引っ越し会社の見積もりをお願いしたのだが、引っ越しの段取りって何度やっても慣れないな。
梱包して、当日運搬して、そしてまた開封して生活できるレベルにまで整えて、電気・ガス・水道のライフラインを整えて電話とネット環境も整備して、住民票を写して・・・と、考えるだけで面倒くさい。

でも、マンションに引っ越すと間違いなく居住性と快適性は上がるので、それを期待して今から年末年始にかけて準備を頑張るとしますか。

同窓会 [うまいもん]

いやあ、先週は飲んだ。
3連休の東北旅行の後なので、日曜日と月曜日の2日間は久しぶりに休肝日にしたのだが、その後水・木・金と連チャン。
しかも(いつものごとく?)、木曜日はベロンベロンになるまでチームメンバーに潰された。
そしてその余韻醒めやらぬまま、土曜日は久しぶりの開催となった高校の同窓会。

今回の幹事はアメリカ短期アサインメント帰りのM君だったが、このお店のチョイスが素晴らしかった。
男5人(まあ、男子校なので必然的にそうならざるを得ないのだが)にもかかわらずおしゃれなフレンチレストランだったのだが、久々に美味しいカジュアルフレンチを堪能出来た。

本人は常に食べログの上位店を機械的に選択してくるから、完全に食べログの評価の納得性を再認識しただけなのだが(笑)、確かにレビューを裏切らないクオリティだったなあ。
(以下、写真は携帯で撮ったのでかなり画像が粗いけど・・・一応ダメ元でこんなサイト http://foodpic.net/ 使ってみた)

アミューズ
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焼きモンドールのサラダ・・・モンドールはフランスの冬の風物詩とも言えるウォッシュタイプのチーズで、パリにいたときは家族でよく食べていた。
その思い出と共にこの時点で何を血迷ったか、「モンドール頂きます!」と妻に要らぬメールをしてしまい、不必要に思いっきり機嫌をを損ねてしまうというアクシデント発生(笑・・・えない)。
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そしてこれが最高に美味しかった、フォアグラのポアレスクランブルエッグとともに。
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メインの肉料理は子羊をチョイス。これまたしっかりした味付けで美味しい。
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そして個人的に嬉しかったのは、ワインリストにCh Patache D'Aux 2007が1本だけ残っていたこと。
個人的にこのワインは、一言で言うと"カリテ・プリ(=コストパフォーマンス)の極致"だと思うが、お手頃価格なのにエリゼ宮御用達という由緒正しいワインで、パリにいた頃はよく買っていた。

そんな美味しい料理をよそに会話はいつも通り関西弁で大盛り上がりだったのだが、今回のメイントピックは「家を買うかどうか」。
M君とS君の2名がまさに住宅購入の意志決定フェイズに入ろうかというところだったのだが、同席した他の2名が一級建築士と司法試験合格者だったので、
「こないだ見てきた家はこんな条件やったけど、まあええかな~思ってるわ。」
「それはお前間違いなくあの辺の坪単価からしたら足元見られてるわ。」
「しかもその交渉条件やったら相手のゴネ得になるから、あかん。」
みたいな、適切(というか一方的)なアドバイスが続く続く。
まあ、全員で達した最終的な結論は、M君が不動産屋からしてみたら間違いなく「THE カモ」だということだったが(笑)

この同窓会はゆる~く定期的に続けているが、メンバーが個性的なので毎回オモロイ。

飲み会続きで胃腸も疲れてたので、今回は帰りに天下一品にも寄らず(ちょうど通り道にあったから実際相当後ろ髪引かれたが)、健全に終了した。
次回は新年会だな。

大人の社会科見学ソリューション@盛岡~仙台 [旅行]

やって参りました、年に一度のお祭り騒ぎ、業界仲間との社会科見学旅行。
前回は2011年2月の浜松旅行だったので、実に1年9ヶ月ぶりのイベントとなった。

今回の幹事は仙台在住のK氏で、東京から僕を含めた3名が参加し、計4名での旅。
旅程を先に言ってしまうと、盛岡~松川温泉~平泉~仙台を1泊2日で回るという満載感溢れるスケジュールだ。

早朝〇七三二の新幹線こまちで盛岡に到着した一行が目にしたのは、こまちとはやての連結切り離し。
さすが全員男の子、こういう変形メカには目が無く、取り巻く子供達を押しのけて連結が離れる瞬間をカメラに納めようと押すな押すなの場所取りに必死。

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その後K氏と合流し、まず向かった先は、あの有名な(?)「盛岡市先人記念館」。

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恐らくピーク時には数万人が押し寄せるであろうことを想定して作られた膨大な駐車場を横切り、敷地内に足を踏み入れると、岩手県ならではのザ・箱物行政を堪能できる、広々とした作りに一同感動。

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メインは米内光政、新渡戸稲造、金田一京助の足跡展示。
まじめな話、米内光政の生涯を描いた10分ほどのドキュメンタリーは一見の価値ありだった。

そして向かった先は、K氏オススメの盛岡冷麺の有名店、ぴょんぴょん舎。

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名前は変だが、味は抜群で、昼から既に焼肉&ビール&冷麺を堪能。

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もう牛なんて見たくないほど満腹になった一行が次に向かった先は、小岩井農場(笑)

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そんな祈りが通じたのか、牛どころか家畜一頭すら見当たらず。

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仕方ないので草原の高台からビニールの大玉の中に入って転がり落ちるアクティビティを全員で堪能。
30代のオッサンがきゃーきゃ言いながらはしゃぐはしゃぐ。

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そしてメニューを目にしたからには食べずにはいられない、牛乳ラーメン。普通でした。

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そこから来るまで1時間半ほどかけて、その日の宿である松川温泉は松川荘に到着。
さすがに山深いところに来ると気温も一気に下がり、雪もちらほら。

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中はいかにも非日常を感じさせてくれる、秘湯の温泉旅館といった感じ。

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近くには地熱発電所もある。

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ここの露天風呂(混浴)は温泉マニアのK氏が東北Top3に入ると熱弁するだけあって、白濁したみごとな泉質とぬるめの温度が気持ちよく、何時間でも入っていられそうな心地よさ。
実際に到着直後は約2時間、晩飯の後にまた1時間と、合計3時間ほどのんびりと湯に浸かる。極楽。

その後はまじめな話から馬鹿話まで尽きぬ話をつまみに、よってたかって日本酒と焼酎をやっつけ、その後爆睡。
相部屋になったS氏は、翌朝布団から転がり落ちて、畳の上でうつぶせで寝ていたというほどの眠りの深さ。
今回の旅の唯一の心残りは、その時のS氏の写真の取り忘れ。

翌朝は朝飯の前にまた露天風呂を堪能し、向かった先は先日世界遺産に登録された平泉の中尊寺。

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金色堂の美しさは、ただただ荘厳という他ない。
写真撮影が禁止のため、行った人にしか分からないので、機会があれば皆さんにも是非訪れて欲しい場所だ。

その後は仙台に戻って、お約束の牛タンを。
僕は初めて食べたが、利休の牛タンは厚みがありながら柔らかくてジューシーで、いやはやおいしゅうございました。

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最後に帰京する前に向かった先は、仙台市から車で15分ほどの閖上地区。
ここは東日本大震災で甚大な被害を受けたエリアで、S氏からの説明を受けながら現地に向かう車窓の景色を眺めていても、本当に言葉にならない光景だった。

震災から1年半以上が経過した今となっては、殆ど「何もない」光景が広がっており、広大な地面に残るのはその場所に昔家があった痕跡である基礎だけという状況。
そんな中点在している建物もあるが、津波により殆どが修復不能なダメージを受けており、その佇まいを見るだけでも如何に津波の威力が凄かったかが窺い知れる。

現地に行ってみて感じたことは拙い文章ではとても表現できないので細かには書かないが、あの場所に行って見られたことを、大切にしたいと思う。

そして今回改めて感じたのは、会社を超えてこういう仲間がいることの素晴らしさ。
年に一度のこの旅行は、今後もしっかりスケジュールを空けて参加していきたい。

さて、次回の幹事は持ち回りで僕となったので、今から企画を練りますか。

戦略論の歴史 その2 [仕事]

前回からのつづき(他に書きたいネタがあるけど、まずはこちらを完結させないと)。

◆1980年代半ば~:コアコンピテンス・CRM
1980年代半ばからは、それまでの競争戦略が外的要因や競争要因といった「外」を重視していたのに対して、内なる経営資源である人・物・カネに注目し、自社の強みを伸ばして顧客を獲得していくという発想と、その顧客をより深く理解し、多様化したニーズをライフタイムバリューベースで取り込もうというCRMの考え方が盛んになってきた時期ではないだろうか。
一方で、人・物・カネに注力してコア・コンピテンスを伸ばすという考え方は、どちらかというと技術的な優位が市場と競争を激変させるような自動車・化学といった分野に適合しやすいし、CRMの考え方はよりコモディティ化した消費財中心にフィットしやすいように思う。

◆2000年代~:これまでの非常識を常識とするオンラインベースのビジネスの開花
Googleのフリーミアム(フリーなインフラ+広告での収益=プレミアムの組み合わせ戦略)、Amazon.comのロングテール、Appleの破壊的イノベーションなど、これまでの戦略論の延長ではほぼ出てこない、もしくは王道だけを考えるのであればむしろ否定されたであろう戦略が一気に開花してきたのが2000年以降のトレンド。
これを可能にしているのは言わずもがなのインターネットと、売り手と買い手の関係を多面的に捉えるプラットフォーム戦略の2つなのではないだろうか。
例えばGoogleは広告主とインターネットユーザーを検索サイトというプラットフォームで繋いでいるし、口コミサイトもしかり、ソーシャルゲームもそうだ。
マーケットを面で切り離し、片方には無料でサービスを提供することで、マーケティングの4Pの一つであったPricingを事実的に無視する大胆さは、今自分が普通に日々使っているサービスだったりするが、改めてその発想を紐解いていくと、Deduction(演繹)でもInduction(帰納)でもないAbduction(発想)の世界だと実感する。

と、何となく個人的に整理したかった思いもあり、それぞれの時代背景とそのときに生み出された戦略論を極めてハイレベルに並べてみたが、改めて思うのは、時代背景や適合業界・ビジネスモデルを理解しないまま漫然だらりと既存フレームワークを使っていても、スライドを埋めるという作業以上の付加価値は生みづらいということ。
もちろん、そもそも定石的なフレームワークを知らないことは論外だが、今多くの大企業の戦略・企画担当者がパワーポイントスライド作成屋さんに成り下がってしまっているのではと、自戒の念も込めて危惧する。

ビジネスが多様化する中で、状況整理するだけでも一筋縄ではいかない時代になってきたが、だからこそ安易なフレームワークに逃げずにファクト・ロジックに基づいたストーリー性のある戦略企画を心がけたい。

参考までに、これ系の話でタメになる本をいくつか挙げときます。


経営参謀の発想法 (PHP文庫)

経営参謀の発想法 (PHP文庫)

  • 作者: 後 正武
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 文庫




成功と失敗の事例に学ぶ 戦略ケースの教科書

成功と失敗の事例に学ぶ 戦略ケースの教科書

  • 作者: 松田久一
  • 出版社/メーカー: かんき出版
  • 発売日: 2012/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

  • 作者: 楠木 建
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2010/04/23
  • メディア: 単行本




プロフェッショナルコンサルティング

プロフェッショナルコンサルティング

  • 作者: 波頭 亮
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2011/05/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法

  • 作者: 内田 和成
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2006/03/31
  • メディア: 単行本


戦略論の歴史 その1 [仕事]

天気が良ければ家族でどこかに出かけたかったのだが、あいにくの大雨なので家で最近読んだものの中で参考になった本の書評を書く。
ちなみに僕の場合はMicrosoft OfficeのOneNoteで書評を書き、完成したページはOneNoteのメニューから電子メールでEvernoteのアドレスに送付し、クラウド化している。
OneNoteもクラウド化したファイル保存をしているが、iPadやiPod Touchで専用アプリから気軽に見るにはEvernoteの方が便利。
Evernoteはプレミアム会員になっているが、あんまり使いこなしているとは言えないので、何か身の回りで便利になることが他にないか探してみよう。
活用アイデアがあれば是非教えてください。

さて、ここ数週間は、それまでの小説月間から離れて、久々に戦略論的な本を多めに読んできた。
有名どころではビジネスポートフォリオミックス(BPM)等があるが、何となくモヤモヤしていたのは、各種フレームワークと今のビジネスへのマッチング度合いだ。
そこで、書評を書きながら整理して考えてみたのが、以下の流れ(Blog用に簡略して記載)。

◆1960年代~:経験曲線とBPMの発見
高度成長期の戦略といえば、主に製造業の時代。
如何に安く如何に効率よく作って市場シェアを獲得するかという供給合戦に沿った戦略が生まれ、経験曲線に基づいた低コストポジショニング戦略がまず花開く。
次に成長戦略をサポートする理論としてBPMが一世を風靡(例のスター、金のなる木、問題児、負け犬、の2×2マトリクス)。
でも現代から振り返ってみると、BPMはあくまで成長戦略、成長を目的に積極的に投資を続ける戦略に対して有効であり、GEのような複雑で多様なコングロマリットに良いかもしれないが、標準戦略があまりにも単純なので、個々の事業戦略の中身は投資の有無しか意志決定できないのがタマニキズ。

◆1970年代~:SWOT分析
ここで出てきたのは、外部と内部の環境から戦略を考えるというもの。
でも、課題としては市場や競争環境のどのような要素を取り上げ、何を基準に「機会」と「脅威」に分けるのか、何が自社の「強みで」何が「弱み」なのかは、分析する担当者の主観が大きく入るため、実際のビジネスにおいても「そもそも○○の視点が抜けているのでは」「△△はむしろ脅威だろ」とか言う議論に陥りやすい。
そして、その結果チャートの書きぶりの議論に終始して、その分析をどうやって生かすのかがよく分からなくなりがちなので、僕は殆ど使わなかったりする。

◆1980年代~:ポーターの競争戦略とピーターズのエクセレントカンパニー
戦略に携わるビジネスマンとしての基礎知識ともいえる、ポーターの競争戦略。
極めてざっくりと総括すると、5フォースにより「産業の魅力度」を分析し、コストリーダーシップ・差別化・集中戦略の要素から基本戦略をくみ上げ、9つの企業価値活動を高めていくというもの。
それに対してエクセレントカンパニーでは、企業の人間的、文化的価値を重視し、組織で働く人の行動、顧客との関係、自主性、価値観の共有、といった人間的側面に着目し、戦略よりも企業文化の革新に分析の軸をおいている。
同じような時代背景の中で出てきた2つの戦略論で見ると、当時の日本企業は、ポーターの視点からは「戦略無き組織」に映るのに対し、ピーターズの視点からは「優れた文化を持つ企業」となるか。
現代から見ると前者は変わっていないけど、後者はまた更に変わってきていると思うが、やっぱりビジネスは実績を出してナンボの世界なので、真っ赤っかで低業績だけど素晴らしい企業文化というわけにも行かないから、戦略がなくてもマクロ経済の伸びで伸展してこれた80年代とは変わって、今は後者を実現するためにも前者の戦略がより重要になってきていると言えるかもしれない。

ちょっと長くなったので、次回のエントリーにつづく。

緑と茶 [ファッション]

先日999.9(フォーナインズ)で新調した茶色の眼鏡が出来上がり、早速1日かけてみたが、極めて仕上がりは良好。
以前のエントリーでも書いたが、999.9は愛用のブランドで、逆Rヒンジ由来のふわりとした掛け心地がすっかり気に入っている。
その眼鏡自体の話はまた別の機会にBlogで取り上げるとして、今回何故茶色の眼鏡を購入したかという点について、少々。

別に明確に意図しているわけでもないのだが、主に仕事で身につけるものについては、ある程度の期間ごとに「テーマカラー」的なものを意識づけるようにしている。
理由は、その方がスーツのコーディネートも目的を持って楽しめるし、スーツのコーディネートを考えると仕事への意識の中にもちょっとした変化をつけられるからという至極単純なもの。

2~3年前までは、紺色がテーマカラーであり、それに併せてブルー系のスーツを購入することが多かったが、ここ最近のテーマカラーは緑と茶のコンビネーション。

持っている人は分かると思うが、ビジネススーツの中に浮いてしまわない感じで緑を取り入れるっていうのは、結構難しい。まさかスーツを鶯色にするわけにもいかないし(笑)
考えてみると、緑色の毛並みをしたほ乳類は存在しない訳で、緑色を纏うということはほ乳類にとっての挑戦とも言えるのではないだろうか(大袈裟すぎか)。

色々試行錯誤する中でたどり着いたのは、わりかし濃いめの緑と茶色は何とか合わせられるという点。
そしてその組み合わせをうまく取り入れられれば、スーツが紺系であってもグレー系であっても、何とかまとめられるという点。

例えば、こんな感じ。

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ポイントは、グリーン系のネクタイであればベルトも靴も茶色で合わせるという点。
ここまではこれまでも手持ちのアイテムで実現していたのだが、今回眼鏡も茶色をそろえることで、もともと持っていたモスグリーンの眼鏡と茶色の眼鏡を付け替えることも可能になった。

眼鏡の新調に併せて、気に入っているCrockett&Jonesも、馴染みのシューリペアショップで色々と相談しながらリペアをお願いした。
本来ならばオールソールしてもおかしくないタイミングだったのだが、無理を言ってヒールリフトの交換に加えて、本来リペアメニューにないハーフレザーの貼り付けによる補修をお願いした。
仕上がりは、さすが職人集団だけあって、文句のつけようのない美しさに。

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999.9の眼鏡も、誂えたスーツやシャツも、相談しながら修理する靴も、作っている人の顔が見えるものを身につけるのはそれだけで楽しく、元気づけられる。

コーディネーションを考えるばかりでなく、もちろん仕事にも集中しますよ!

アクアリウム [雑談]

最近はまっているもの=熱帯魚。

夏前にちび太が「一度やってみたい!」というので、片道車で1時間半近くかけてとある荒川沿いの田んぼの用水路までザリガニ釣りにでかけ、見事6匹ほど釣り上げ、その帰りに買った水槽セット。
その後ザリガニが共食いしたり、あまりに水の汚れがひどかったりで、結局飼うのをあきらめたのだが、何となく空いた水槽が勿体ないので近所の熱帯魚屋で買ってきて熱帯魚を飼い始めたのだが・・・これが、素晴らしく癒やされる!

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とは言っても、人生で熱帯魚を飼ったのは最初ではない。
子供の頃からそもそも魚が大好きで、ヒマがあれば図鑑を読んだり魚屋に行ったりしていたのだが(笑)、確か高校1年生くらいだったと思うが、一度思い立って熱帯魚水槽セットを購入したことがある。

色々調べた結果、確かネオンテトラとコリドラスとパールグラミーかドワーフグラミーを飼い始めたのだが、飼い始めるとたまらなく可愛いのが、コリドラスだった。
いっつも底をほじくってる姿も可愛らしいし、ナマズってのも何となく惹かれるし(?)、微妙な模様違いで相当な種類がいるってのもコレクター心をくすぐるし、なんかいいのだ。

その後当時はサカサナマズといったマニアックな種類に手を出したあげく、最後は水槽管理がおろそかになってしまった。

そして今回、子供達と吟味して購入したのは・・・ネオンテトラとコリドラスとドワーフグラミー。
成長していないというべきか、嗜好が変わっていないと言うべきか(笑)

最初は水作ポンプだけで飼っていたのだが、水の汚れが激しいため、ついに今週末外部濾過装置を導入。

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水槽のサイズからして濾過装置が大きすぎるため、空き缶で底を支えないとポンプが傾いてしまうのだが、おかげで濾過するパワーは十分。
水草も買い足して、それっぽいレイアウトにすると、ビール飲みながらボーっと眺めていても飽きない小型アクアリウムが完成。

お気に入りのコリドラス・パンダも今のところ元気だし、今回はまずは全員1年越えを目指したい。
一方で掃除用に飼ったヤマトヌマエビとミナミヌマエビは凄い勢いで☆になるんだけど・・・。

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眺めているうちに90㎝クラスの水槽で思いっきり水草レイアウトしてコリドラス軍団を泳がせたい衝動に駆られるが、ここはがまんがまん。

週末1泊2日旅行@万座~草津~戸隠 [旅行]

折角の三連休で何とか仕事も休日出勤しなくても回りそうな感じだったので、金曜日朝に妻にメールして急遽週末旅行へGO。
今回は久しぶりにレンタカーを借りて、万座温泉~草津温泉~そして結果的に蕎麦を食べに人生初の戸隠まで長距離運転の旅となった。

土曜日の午前9時に出発して、まず向かったのは万座温泉。
しかも万座温泉という行き先を決めたのも草津方面へ車を走らせながらの車中という適当さ。
まさに我が家の旅行スタイルなんだけど。

途中パーキングエリアで昼飯を食べたり、急ぐでもなくゆっくり車を走らせて(といっても都内を出るまではものすごい渋滞で急ぐにも急げなかったけど)、4時前にやっと万座温泉に到着。

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白濁したいかにも温泉!といったのお湯と檜木造りの浴槽が相まって心身ともにリラックス出来た。

そしてそのまま草津に抜けて(途中白根山の霧が凄かったけど)、夜はより硫黄臭の強い草津のお湯を堪能。
その前に、腹ごしらえに草津の中心地(=湯畑)からちょっと外れた新しいステーキハウスで夕食。
僕は食事はソコソコにアルコール摂取に努めたのだが、ここで頼んだシャトーメルシャンの赤ワイン、藍茜は美味しかった。

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力強さは全くない時点で如何にも日本のワインなんだけど、逆にその繊細さや微妙な味の複雑さを堪能するのにはコストパフォーマンスも素晴らしい一本だった。

適度に酔っ払って、そのまま温泉にゆっくり浸かって、その日は9時頃に既に夢の中へ。
ここのところ会社帰りも基本11時以降という日が続いていただけに、体にたまった疲れを一気に霧散できた。

翌日はよく寝たかいもあった、僕にしては早起きして朝9時には出発。
当初チビコンビが熱望するプールにでも行こうと思ったけど、あまりの天気の良さに山道をドライブしながら蕎麦を食べに(これが大人の主目的)人生初の戸隠へ。

天気が良いだけに草津を抜けた直後の嬬恋村ではキャベツ畑がまるで別世界のように広がっていた。

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その後は信じられないほどの急な山道を何とか抜けつつ、何とか4時間ほど掛けて戸隠に到着。
そこで持ってきたWiMAXルーターとiPadで食べログを検索ていると、ちび子が急にトイレに行きたいと言い出して、近場の蕎麦屋へ。

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これが結果的に大正解で、少しざらついた食感が美味しい戸隠の蕎麦を堪能できた。

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あまりに美味しかったので、ざるに続いて温かいかけそばと、そばがきまで注文。
でもあまりに時間が掛かりすぎて、結局その後はゆっくり帰路につくことに。
時間があればチビコンビに戸隠忍者村でも体験させてやりたかったが、それはまた次回に。

戸隠からの帰りは、野菜の直売所で焼きトウモロコシをほおばったり、なんだかんだ言って楽しみながらの道中だった。
途中寄った佐久平ハイウェイオアシスのカブトムシドームが既に今年は閉園になって他のは残念だったけど。

でも、草津から走りたい放題で戸隠まで行ってしまったが故に、その後の東京までの道のりは運転手にはきつく、結局温泉で癒やした疲れが10時間近い運転時間で吹っ飛んでしまったけど。

そんな一泊二日で延べ670キロを走破した温泉巡りの旅でした。

週末1泊2日旅行@大洗 [旅行]

今年は夏休みがあまりに短く終わってしまったので、普通の週末もできる限り外に出かけよう!ということで、第一弾として茨城県は大洗への1泊2日旅行を敢行。

土曜日の午前中に出発して大洗は中生代白亜紀層海岸へ。
いかにも恐竜好きのちび太が喜びそうな場所だ。

東京から車で走り、途中のサービスエリアで食事をしても約2時間半程度でたどり着けるので、十分週末旅行圏内と言える。
着いてみると、思った以上に綺麗なビーチ。

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堤防で囲まれているので波も穏やで子連れでも安心。
砂浜とその周りの岩場でカニを捕ったりしてひとしきり遊んだ後は、チビコンビたっての願いで湾内にあるクジラの滑り台へ。

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浮き輪をしたチビ2人を引っ張って泳いでいくのは結構疲れたが、すべり台から海に飛び込んで大喜びの2人を見ると、疲れも吹き飛ぶ。

その後はホテルへ戻って夜ご飯は隣の回転寿司屋へ。
帰りの運転を気にせず飲めるのは何よりも幸せだったりする。

翌日曜日は、早起きして那珂湊お魚市場へ。

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前も一度来たことがあるが、魚の鮮度も良い上に東京と比べて信じられないほどリーズナブルで、見て回るだけで心躍る。
途中で買い食いする夏が旬の岩ガキにも、心躍る。

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朝一番でに市場を堪能した後は、人生初の朝9時から寿司屋へ直行。
市場内にあるだけあって、ネタも新鮮で朝から家族全員思う存分堪能できた。しかも安いし。

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しかし店内にも写真が貼ってあり、その後訪れた大洗アウトレットにも特別展示が行われていたが、この那珂湊も昨年3月11日の震災の時には全部が津波で浸水してしまっていたとのこと。
当時の写真と見比べると、1年半という限られた時間の中で当時のダメージをみじんも感じさせないほどの復興を成し遂げた現地の皆さんの頑張りには、人間の底力を見せつけられた。
そんな感動を胸に、那珂湊では干物を何枚か購入。
これまた東京ではあり得ない価格だったが、帰ってきて食べてみて味も大満足だった。

そして帰りは東京近郊で高速を降りて矢切のスーパー銭湯、笑がおの湯へ。
最近我が家では旅行の帰りに日帰り温泉かスーパー銭湯に寄ることが定着しているが、この日も旅の疲れを癒やすお湯へ。

近場への1日2日旅行でも、十分日常から離れてリラックス出来るので、オススメです。
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